ブログネタ：唐揚げは塩？しょうゆ？
ミッキー
唐揚げって色んな味があるな
ミニー
ええ、そうね。ずいぶん色々とあるわね
ミッキー
おっ、味が分かるのか？
ミニー
あら、どういう事かしら？
ミッキー
いや、ほら、フライドポテト以外の味は全然分からない、っていつも言ってるじゃないか。だから唐揚げの味も分かるようになったのかと思って
ミニー
ええ、そうね。唐揚げの味は全く分からないけれど、唐揚げの味は分かるわよ
ミッキー
えーと、何を言ってるのか……
ミニー
何をハトが唐揚げを投げつけられたような顔をしているのか分からないけれど、唐揚げの味が油に移るからフライドポテトの味に少し影響するのよ。唐揚げ単独で食べても味は全く分からないけれど、フライドポテトに唐揚げの味がついた時はすぐに気付くわよ
ミッキー
……繊細なのか味覚音痴なのかよく分からない舌だな……と、とにかく唐揚げって年々味の種類が増えてる印象だぞ
ミニー
あらそう。要するに年々美味しくなっているという事かしら？
ミッキー
いや、何だかんだでオーソドックスな味がやっぱり飽きずに美味しいんだけどさ。たまには変わり種も良いもんだぞ
ミニー
あらそう。既に完成形があるのにわざわざ新しいものを作っているのね。例えば数十年前に大人気だったスポーツカーを復活させたところ、名前が同じなだけでデザインが思い切り今風に変更されていて、昔からのファンにも新たな車好きにも全く売れなかったようなものかしら
ミッキー
まぁ中にはそういう大失敗の唐揚げもあったのかもしれないけど、唐揚げを売ってる店ってのはオーソドックスな味に自信があって、しかもそこそこ売れてるからこそ冒険出来るんじゃないかな。新たな店がいきなり変わり種で勝負するのは危険だろうけどな
ミニー
あらそう。でもそういう店の方が近隣の住民から贔屓にされるかもしれないわよ。【あの店どう考えても潰れそうだから買ってやらないと気の毒だ】という毒入り唐揚げになっているわけね
ミッキー
そんな人情味溢れる温かい街があれば良いけど……実際には一度食べて口に合わなかったら後は冷たいものだと思うぞ
ミニー
あら、そうなのね。唐揚げは冷えても美味しいなどと言われているけれど、ただの都市伝説だったのかしら
ミッキー
唐揚げと人間関係がごちゃ混ぜになっちゃってるぞ！
ミニー
うるさいわね。色んな唐揚げの味とごちゃ混ぜにされるフライドポテトの気持ちを考えた事があるのかしら、腹立たしいわね
ミッキー
全く……と、とにかく唐揚げは基本的に塩か醤油か、ってところなんだけど、僕は醤油ベースの方が馴染みがあるかな。唐揚げって揚げる前から味をつけるから、お前にとっては醤油味の唐揚げの方が迷惑なのかもしれないけど
ミニー
あら、そうでもないわよ。あなたが醤油味を食べたいならそうしないわけにはいかないものね
ミッキー
うっ、もし作ってくれる時はちゃんと僕好みの味にしてくれるのか……って、でもそっか。フライドポテトを先に揚げれば問題ないのかもしれないな
ミニー
あら、あなたのを先に揚げるわよ。あなたが食べる時間に合わせられるものね
ミッキー
ううっ、そこまで考えてくれてるとは……僕はホントに幸せ者だな
ミニー
違うわよ。油を変える機会に巡り合えるものね、って言ったの。醤油の味がついた油なんて捨ててしまって、新しい油でフライドポテトを揚げる良い機会だものね
ミッキー
……言ってる事はまぁ納得出来るんだけど、気持ち的に納得出来ないのは何故だろう……
公認会話士が出版した小説一覧はこちら
スポンサーリンク