ブログネタ：クラスで飼っていた動物
ミッキー
小学生の頃って教室で生き物を飼ったりしてたな
ミニー
ええ、そうね。ずいぶんたくさんいたわね
ミッキー
そうか？僕の記憶ではハムスターの時と、金魚の時があった気がするな。ハムスターは２匹で、金魚は確か５匹とか１０匹くらいだったような……まぁ種類は少ないけど、数で言えば結構たくさんかもしれないな
ミニー
あらそう。何を言っているのか分からないけれど、一つの教室で３０人以上は飼われていたと思うわ
ミッキー
おい、単位がおかしいぞ。人間になっちゃってるじゃないか
ミニー
ええ、本能に任せた行動ばかりを繰り返す、飼育やしつけが必要な手に負えない動物がたくさんいるのが小学校じゃないの。自分の方が余程手が掛かるクセに小動物の世話なんておこがましいと思うわ
ミッキー
ずいぶん厳しいな……でもそんな子供が動物の世話をする事で命の大切さとか、生き物が成長する大変さとかを知るんじゃないのか？
ミニー
あらそう。表向きはそうでしょうね。でも世話をする生徒なんてほんの一部だけよ。ほとんど皆飼育当番になると嫌がって面倒くさがって、心の中では【早く死んでしまえば良いのに】とか自分の命だけが大切とでも言わんばかりの恐ろしい事を思っているのよ。結局サボって帰ってしまう人ばかりで、残って飼育する側は仕事を押し付けられたような嫌な想いをさせられて、最終的には動物を飼ったせいでどんどんクラスの人間関係が壊れていってしまうわ
ミッキー
……何か悲惨なクラスだな……学校側の意図する展開とは全く違うカンジじゃないか。でも中にはそういう状況に陥るクラスもあるんだろうけど……
ミニー
何をごにょごにょ少し弱ってきていた金魚がいる水槽を掃除して水を入れ替えたら次の日の朝に死んでしまっていて、全く金魚が弱っている事になんて見向きもしていなかったクラスメイト達がここぞとばかりに真面目キャラを装った結果、いつも一人で世話していたのに殺人鬼呼ばわりされてしまった男のようにつぶやいているのかしら、気持ち悪いわね。とにかく動物にとっては学校でなんて飼われない方が良いのよ。何を考えているか分からない限度の分からない子供に囲まれているなんてとんでもないストレスだと思うわ
ミッキー
まぁ確かにそうかもしれないな……じゃぁ学校では何も飼わない方が良いんだろうか
ミニー
さぁ、どうかしらね。あくまで人間側の都合だけれど、動物がいる事で癒される子供も中にはいるんじゃないかしら。言葉を使わない動物よりも、言葉が通じる人間の方が余程何を考えているのか分からないケースが多いものね。そういう時は見詰めていても愚痴を言っても文句を言わない動物が癒してくれるのよ
ミッキー
な、なるほど……何かさっきから話が具体的だけどもしかして経験が……
ミニー
あら、何かしら。長生きだし飼育も楽そうだという理由で飼い始めた亀が数週間で死んでしまったのは私の呪いのような言葉を毎日聞き続けた結果だと言いたいのね、失礼な。あれはもう最初から弱っている亀をペットショップに売り付けられてしまったのよ。私は最初から気付いていたけれど、買いに行った人達はそんな事にすら興味が無かったみたいね
ミッキー
そっか……やっぱり経験が……亀が死んじゃった時は悲しかったか？
ミニー
あら、どうして悲しむのかしら。腹立たしかっただけよ。勝手に死んでしまったもの
ミッキー
ううっ、もしかして死んだ責任を追及された事を恨んでるとか……
ミニー
違うわよ。勝手にしてしまったもの、って言ったの。川に還したり池に還したり、もっと他の生き方もあったのかもしれないけれど、私の勝手な判断で狭い水槽の中で一生を終えさせてしまったわ。色々手を施したのに結局死なせてしまって、本当に自分自身に腹が立ったわ。きっと亀も私を恨んでいるんじゃないかしら
ミッキー
いや、そんな事は無いと思うけど……
ミニー
あら、亀にはそんな感情は無いと言いたいのかしら？でも余程体調が悪いのかいつも甲羅の中に引っ込んでいたけれど、私が水槽を覗いた時だけは顔を出したりしていたわよ。きっと何が何でも私に対して文句を言おうとしていたに違いないわ
ミッキー
いや、きっと感謝だと思うぞ
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