ブログネタ：好きな蕎麦
ミッキー
今年ももう１２月だけど、去年の年越しはソバを食べたぞ
ミニー
ええ、そうでしょうね。あなたの家族みたいに創造力や創作意欲の少ない家はどうしても風習にのっとるくらいしか選択肢が無いものね。意外とそれは間違いが起こらない可能性の高い無難な選択とも言えるでしょうし、一般的で平均的な面白味のない家族らしくて良いんじゃないかしら
ミッキー
こら！どうしてソバを食べただけでそこまで言われなきゃならないんだ！いくらなんでも酷いぞ！
ミニー
うるさいわね。他の何かを考える事すらせずに当然のようにソバを食べておいて何を偉そうにしているのかしら。既存の概念に捉われているとそのうち古い世界に取り残されてしまうわよ
ミッキー
いや、別に偉そうにはしてないんだけど……じゃぁちなみにその既存の概念に捉われないお前は一体何を食べたんだ？
ミニー
あら、そんなのフライドポテトに決まっているじゃないの。他に選択肢なんてあるのかしら
ミッキー
……何かお前の方が選択肢が狭いような気がするんだけど……それにお前にとってフライドポテトは既に既存の概念の枠の中に入ってるんじゃないのか？
ミニー
うるさいわね。ソバを食べない代わりにフライドポテトをソバのように食べている私の苦労が分からないのかしら
ミッキー
こら！じゃぁソバが嫌いなだけで、気持ち的にはソバを食べてるんじゃないか！僕と同じだぞ！
ミニー
引っぱたくわよ
ミッキー
何でだよ！間違った事は言ってないぞ！
ミニー
うるさいわね。どうせ【お前のように嫌われて誰からも相手にされない人間が一人前に世間様と同じソバなんて食べたりして気持ちが悪い。お前のように相手にされない人間は大晦日になると同じような境遇になる麺類を大人しく食べていれば良いんだ。この温かい心も情熱も持ち合わせていない万年冷やし中華女め】と言おうと思ったんでしょう？あなたの思っている事は何でもお見通しよ
ミッキー
そんな事思うわけないだろ！お前は誰よりも優しいじゃないか！
ミニー
……うるさいわね。そんな甘いだし汁みたいな言葉を吸い過ぎて心がのびてしまうと思ったら大間違いよ。それはそうと結局今日は何を話したいのかしら？【これが江戸っ子の粋な食べ方】とか言ってほとんどおつゆを使わずにあっと言う間に掃除機みたいにもりそばを吸い上げて食べている姿が全く美味しそうに見えない時くらい何が何だかさっぱり分からないわね
ミッキー
いや、だから最初からソバの話をしてるじゃないか。ソバにも色んな食べ方があるけど、僕は実はかけそばが好きなんだ
ミニー
あらそう。色んなものが欠けているあなたにはちょうど良いんじゃないかしら
ミッキー
こら！かけそばはそういう意味じゃなくて、おつゆをかける、って意味のはずだぞ！
ミニー
うるさいわね。でも油揚げとか揚げ玉とかお餅とか、色んな具が欠けているじゃないの。あなたにも枕投げとか勾玉とか気持ちとかが欠けているから同じだと思うわ
ミッキー
……似たような響きの言葉を意識し過ぎて何だか分からない話になってるぞ……
ミニー
うるさいわね。あれもダメ、これもダメでずいぶん融通が利かないわね。ソバに対して愛情が足りないと思うわ
ミッキー
いや、僕はソバにツッコんでるわけじゃないんだけど……まぁ別にそこまでソバに対して強いこだわりがあるわけじゃないけどさ
ミニー
違うわよ。傍に対して愛情が足りない、って言ったの。かけそばなんてどうでも良いからもっと私の話に対して興味を……って、何を言わせるのかしら、みっともない
ミッキー
うっ、僕はお前の話はちゃんと真剣に聞いてるぞ？他の何よりも愛情を注いでるに決まってるじゃないか
ミニー
……うるさいわね。恐らく私はソバアレルギーだからあまり傍に寄らないでちょうだい
ミッキー
ソバの意味が全然違うし、傍のアレルギーは無いと思うぞ！
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