【会話ブログ】 ミッキー+ミニー

好きな先生や嫌いな先生よりも印象に残らない先生が最も良い先生な理由

投稿日:

ブログネタ:好きだった先生

ミッキー
結構いつまで経っても忘れないような印象深い先生っているな
ミニー
あらそう。卒業式が来る前にクラスメイトに忘れられてしまうような存在感のクセにずいぶん呑気な事を言っているわね。残念ながらその先生ももうあなたの事はすっかり忘れてしまっていると思うわ
ミッキー
どうして先生の話なのに僕の悲惨な話になってるんだ!いくらなんでも酷いぞ!
ミニー
うるさいわね。大袈裟に大きな声を出していれば皆に認識されると思ったら大間違いよ。かえって大騒ぎをしているわりに大した事を何も言わない大雑把なキャラというのが教室中に浸透してしまうだけじゃないかしら。一度植えつけられたイメージを払拭するためには、何か大逆転のイベントでも用意しない限り大変よ。って、つい【大】という漢字を使い過ぎてしまったわね。大サービスよ
ミッキー
いや、文字にしてもらわないとよく分からないけど……じゃなくて、だからどうして僕の話になってるんだ?僕は印象深い先生の話を……
ミニー
うるさいわね。そもそもどういう人が印象深い先生なのかさっぱり分からないわ。印象深い先生がいたなら勝手にその話をすれば良いじゃないの
ミッキー
うっ、うん、そうだな。僕としてはやっぱり一緒に遊んでくれた先生とかは記憶に残ってるぞ。昼休みにドッヂボールをしたり、色んな工作とかゲームを教えてくれたりな
ミニー
あらそう。自分の方が身体的にも能力的にも知識的にも優れている事を生徒に認識させようとしているのね。子供が勝ったりするとムキになってヒステリーを起こすタイプじゃないかしら
ミッキー
いや、どうかな……そんな風には見えなかったけど……他にはやっぱり優しい先生も記憶に残ってるぞ。ある程度注意はするけど、激しく怒ったりはしない先生とかな
ミニー
あらそう。優しい先生を演じながらしっかりと内申書に事細かく生徒の悪いところを書くタイプね、悪い事は悪いとはっきり言ってくれないだけに最も性質が悪いんじゃないかしら
ミッキー
うーん、そうだとしたら悲しいな……って、お前は良い印象を持った先生っていないのか?
ミニー
ええ、特にいないわね。先生は先生として全員同じような印象しか持っていないもの
ミッキー
え、そうなのか?記憶力が良いお前らしくないな。小学の時の先生とか、もうあんまり覚えてないのか?
ミニー
さぁ、どうかしらね。小学一年と二年の時は女性の先生で、三年からは男性の先生だったかしら。ちなみに今も女性の担任ね。名前も顔もよく分からないけれど
ミッキー
……まさかそんな風に思われてたなんて担任が知ったら泣き出しそうだな……先生にはほとんど思い入れはなく過ごしてきたカンジなのか?
ミニー
ええ、そうね。特に私からは何もしないし何も期待しないわ。だから先生も何もしないわよ。あなたみたいな手の掛かる生徒と一緒にしないでちょうだい。先生というのは子供に対して特殊な性的嗜好を持った変態も一部存在するものの、基本的には仕事として先生をしているだけで、波風を立てない生徒を相手にサーフィンをするほど物好きでも子供好きでもないのよ。あなたはとんでもない荒波だけれど
ミッキー
僕はすぐ忘れられるような生徒なのか、手が掛かってどうしようもない生徒なのか、一体どっちなんだ?
ミニー
うるさいわね。両方よ。全く何も特徴が無いけれど、手が掛かってどうしようもないわ。いつも話しているもの
ミッキー
どういうヤツなんだそれは……一歩間違えたら最悪の生徒って気がするんだけどな……しかも担任がいつもそんな話をしてるのをどこかで聞いた事があるのか?
ミニー
違うわよ。いつも私は見ているもの、って言ったの。他の全ての人があなたに何も印象を持たずに忘れてしまっても、私だけはあなたが手が掛かる事を知っているわ。って、何を言わせるのかしら、みっともない
ミッキー
ううっ、僕だってお前にさえ忘れられなければそれで充分だぞ。手が掛かると思われてるのは不本意だけど……
ミニー
……うるさいわね。あなたは私の心に対してだけ大波を立て続けているじゃないの、腹立たしいわね。心を落ち着けるのに本当に手が掛かるわ。って、何度もみっともない事を言わせないでちょうだい、本当に手が掛かるわね
ミッキー
いや、自分で言ってるんだぞ……でもお前にとってそんな存在でいられるなんて嬉しいな。それなら波風を立てる手の掛かる存在でも誇らしい気持ちだぞ
ミニー
うるさいわね。だったら波は波らしくその辺に寝転がってのた打ち回っていれば良いんじゃないかしら。そうすれば気が向いて乗りたくなる事もあるかもしれないわ
ミッキー
教室でそんな事をしてたら全員が一生忘れないと思うぞ……全く。それはそうと、僕はお前に対してだけじゃなくて先生に対しても手が掛かるって話だったんじゃないのか?
ミニー
ええ、そうね。正確には手が掛かるというよりも、手が掛かる事態にならないように気に掛けている、というカンジかしら。先生だって伊達に先生をしていないもの。あなたが全てを握っている事くらい気付いているわよ
ミッキー
えっ?何が?いや、僕はそんなクラスの運命を左右するような存在じゃないと思うぞ
ミニー
あらそう。でももしあなたに何か悪い事が起こった時に、私が今のように大人しくしているかしら

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