ブログネタ：エイプリルフールにどんなウソつく？
ミニー
さぁ、ウソをつきまくってやるわよ
ミッキー
いや、厳密にはエイプリルフールは午前中までって事らしいぞ
ミニー
そんなのウソに決まってるじゃないの。今日は世界中の全ての話を【ウソだと思った】で独自解釈をしても許される日なのよ。住居の不法侵入が違法だなんてウソだと思ったし、ストーカー禁止法なんて存在していないのかと思ってしまったわ。恋人をどれだけ痛めつけても傷害罪にはならないし、それが原因でトラウマになってしまったとしても、私には何の非も無いのよ
ミッキー
最後の方は最早【ウソだと思った】とは別の話になってたような気がするんだが……
ミニー
そんなウソで攻撃するのは辞めてちょうだい。私もウソではなく本気で反撃に打って出なければならなくなるんじゃないかしら
ミッキー
あ、何だ、やっぱりさっきのはウソだったのか。安心したよ
ミニー
あら、そうかしら。私は女よ。これもウソよ。って言っているのと同じようなものだけれど
ミッキー
何だって？何が何だか分からなくなってきたぞ！
ミニー
さっきの発言のどこがウソかと言うと、【これもウソよ】という言葉自体がウソだったのよ。だから私は結局のところ男で、今度こそウソという言葉が真実味を帯びてくるわけね。ウソがマコトで、マコトがマコトなのよ。でも、それさえも全部ウソに出来るという便利なシステムが４月の３０日間に与えられているわけね
ミッキー
ちょ、ちょっと待て！解説にウソを入れられるとワケが分からなくなるだろ！
ミニー
うるさいわね。分かったわ。可哀想だからウソはつかないであげるわよ
ミッキー
そりゃ助かる。じゃぁ普段誤魔化されて訊けないような事を訊くチャンスってわけか？
ミニー
ええ。何でも訊いて良いわよ
ミッキー
じゃぁ…僕の事はどれくらい好きなんだ？
ミニー
全然好きじゃないわよ。むしろ唯一嫌いな人物ね
ミッキー
おい、じゃぁどうして僕と付き合ってるんだ
ミニー
お情けに決まってるじゃないの。私の声を世間に届けるために仕方なく付き合ってあげてるのよ
ミッキー
そんな事言われたら僕のモチベーションが下がりまくるだろ！
ミニー
知らないわよ。だったら私一人で、もしくはハイジと会話するだけよ。あなたの事だけは全くきょ…関心が無いのよ
ミッキー
ん？何て言いかけたんだ？
ミニー
さぁ、ど…だったかしら。記憶…失になったから分からないわ
ミッキー
おい、どうしたんださっきから。何か話しづらそうだぞ
ミニー
【う】と【そ】をつけずに会話してあげるって言ったじゃないの。もう面倒だから終わりにするわね
ミッキー
なんと紛らわしい…じゃぁ、発言自体はウソだったって事か？
ミニー
あら、何の事かしら。【う】と【そ】に気を取られていただけで、発言までウソにしたつもりはないわよ。全部ホントじゃないかしら
ミッキー
そこはウソだって言ってくれ！
公認会話士が出版した小説一覧はこちら
スポンサーリンク