ブログネタ：何グラムで生まれた？
ミッキー
うーん、何だか想像出来ないな
ミニー
………………
ミッキー
でも間違いないわけだからな
ミニー
………………
ミッキー
どんなカンジだったか気になる
ミニー
………………
ミッキー
なぁ、ちょっと訊きたいんだけど、赤ちゃんの時ってどんなだったか聞いた事あるか？
ミニー
………………
ミッキー
あれ？どうした？聞こえてないって事は無いはずだけど……
ミニー
………………
ミッキー
おーい、ちょっと聞いてくれ
ミニー
あら、何かしら、突然手を握ったりして、いかがわしいわね。私があなただと認識する前に引っぱたいてしまっても文句が言えない状況じゃないかしら。早く頬を出してちょうだい
ミッキー
もうとっくに僕だって認識してるだろ！全く。ちょっと質問があるんだけどさ
ミニー
しつこいわね。わざわざ前置きなんてしないで直接質問すれば良いじゃないの。それに私が答えるかどうかだけが問題よ
ミッキー
な、なるほど。じゃぁ答えたくない質問だったら相手にされなかったりするわけだな。今もそのケースだったわけか
ミニー
あら、私が答えない時は聞こえていない時よ。当たり前じゃないの
ミッキー
じゃぁやっぱり前置きしてから訊いた方が確実じゃないか！
ミニー
うるさいわね。その時の気分で反応が違う事くらい当たり前じゃないの。もし上手い具合にあなたが罵られる事になったからっていちいち気にしなければ良いと思うわ
ミッキー
僕が罵られるのはお前にとって良い事なのか……？全く。じゃぁ僕は僕の価値観で質問の仕方を決めて良いわけだな
ミニー
あらそう。今回こんなに罵られたのに自分を変えるつもりはないと言いたいのね。散々文句を言っていたクセに同じ行動を繰り返すなんて、何を考えているのかしら。私が罵った言葉を夜な夜なノートに書いて消しゴムで消して、そのカスを集めて微笑んでいるんじゃないでしょうね、気持ち悪い
ミッキー
……その行動でどうやって楽しめるのか僕には分からないけど、と、とにかく質問があるんだ。赤ちゃんの時の事なんだけど……何グラムくらいで生まれたんだ？
ミニー
引っぱたくわよ
ミッキー
何でだよ！結構定番の質問だと思うぞ！
ミニー
うるさいわね。世間一般の顔も名前も分からない人と一緒にしないでちょうだい。そもそも私の体重なんて訊かなくても大体見たら分かるじゃないの
ミッキー
え？いや、いくら付き合ってるからって、突然女性に今の体重なんて訊かないぞ。僕は赤ちゃんの時の話を……
ミニー
しつこいわね。大体想像通りじゃないかしら。フライドポテトだけでは栄養失調になると思ったら大間違いよ
ミッキー
いや、だから今の話じゃなくて……あ、分かったぞ。生まれた時の体重をまだ訊いた事が無いのか？
ミニー
あら、生まれた時は３２１０グラムよ
ミッキー
お、そうそう。その質問を僕はしてたんだ
ミニー
ミニーという私の名前から想像するとそうなるんじゃないかしらね。というより生まれる前から何もかも記憶しているから正しいと思うわ
ミッキー
そんな人間がいるわけないだろ！って、じゃぁやっぱり自分でも赤ちゃんの時の体重は知らなかったんだな
ミニー
しつこいわね。だからそれは見たら分かると言っているじゃないの。何度同じ話をするつもりなのかしら
ミッキー
いや、だって生まれた時の体重を訊いてるのに今の話をするから変な展開になるんだぞ
ミニー
あら、私は生まれた時と赤ちゃんの時と、二種類の話をしていたと記憶しているわよ
ミッキー
生まれた時って、赤ちゃんの事なんじゃないのか？
ミニー
生まれた時は黒ちゃんに決まっているじゃないの。私の思い出したくもない過去を一体何だと思っているのかしら。黒ちゃんとか無色ちゃんとしか言いようがないわ
ミッキー
突然そんな表現をされて話が噛み合うわけないだろ！全く……って、あれ？じゃぁ今回の話をまとめると、今のお前は赤ちゃんになるわけだな？それはまたどういう理由なんだ？
ミニー
あら、あなたと出会ってからの私はずっと真っ赤に……って、何を言わせるのかしら、みっともない
ミッキー
うっ、表情に出ないから分かりにくいけど、ずっと僕に対してテレたり恥ずかしがったりしてるのか……それは嬉しいな……って、痛ててててて！突然爪を立てないでくれ！
ミニー
あら、今日も爪を立てたところが赤くなったわね
ミッキー
赤ちゃんってお前じゃなくて僕の事だったのか！？
公認会話士が出版した小説一覧はこちら
スポンサーリンク