ブログネタ:200円でランチ、なに食べる?
ミッキー
なぁ、ちょっと今日の昼食なんだけど……
ミニー
あら、好きにしたら良いんじゃないかしら。私はフライドポテトを食べるだけだもの
ミッキー
いや、まぁそれはそうなんだけど、ちょっと伝えなきゃならない事が……
ミニー
あら、何かしら。食べさせたくないならはっきり言った方が良いわよ。何故突然フライドポテトを禁止されるのか分からないけれど、理由があるなら考慮する余地はあるものね。どうせいよいよ恨みを募らせたジャガイモの霊が収穫されて切られて揚げられて食べられた時の悲鳴を夜な夜な枕元で聞かせるようになってしまったんでしょう?本来は私に聞かせたいんでしょうけれど、残念ながら眠らない私には枕元が無いから霊が人違いをしているのよ。って、あなたと私なんて見たらすぐに別人だと分かるじゃないの。謝罪してちょうだい
ミッキー
何なんだ今の話は!結局僕が悪い事になってるし!僕はそんな事を言いたいんじゃなくて……
ミニー
うるさいわね。それなら私がフライドポテトを食べる姿をもう見飽きたと言いたいのね。だったら私ではなくてフライドポテト側の動きを見てみたらどうかしら。指や箸で抓まれたりフォークで刺されたりして持ち上げられて口に入れられて粉々にされて胃の中で溶かされて、必死に悲鳴を上げているんでしょうね。助けてくれなかったあなたの枕元に霊が出てももう仕方が無いんじゃないかしら。反省してちょうだい
ミッキー
どうして食べてるお前じゃなくて僕がジャガイモに恨まれるのか分からないけど、僕はお前の姿を見飽きたりしないぞ。いつだって目にしたら幸せな気分になるし、ドキドキするしな。とにかく僕が言いたいのは……
ミニー
……しつこいわね。あまりジロジロ見ないでちょうだい、いかがわしいわね。結局はあなたもフライドポテトを食べたいのに私がいるから食べられないと言いたいんでしょう?確かにフライドポテトが一緒になったセットの場合は私がほとんど食べてしまうけれど、その代わり私のハンバーガーはあなたが食べているじゃないの。それにそこまで言うならフライドポテトを一気に私の口に詰め込んだらどうかしら。私も自分の口なのかフライドポテト用の入れ物なのかが分からなくなって動かなくなるかもしれないわよ。って、どうして私の口がLサイズなのかしら、失礼な。謝罪してちょうだい
ミッキー
だからさっきから何なんだその話は!大好きなお前の口にフライドポテトなんて詰め込む分けないだろ!さっき確認したら財布に200円しか入ってない、って言おうとしただけだぞ!
ミニー
うるさいわね。それがどうかしたのかしら。今のところ私がいなかったら200円の価値にも満たない事しか話していないかもしれないわよ
ミッキー
ま、まぁほとんどお前が話してたカンジだしな……僕は200円分も話してないかも……って、と、とにかく200円しかなくて僕はハンバーガーとフライドポテトのセットが注文出来ないからさ、今日は僕に構わず自分で食べたい分だけフライドポテトを注文してもらう形で……
ミニー
あらそう。フライドポテトを2つセットで買えば良いのね
ミッキー
うん。それならいつもと同じ量だな
ミニー
違うわよ。フライドポテトを2つのセットで買えば良いのね、って言ったの。それならあなたの分もいつもと同じじゃないの
ミッキー
えっ、でもそれじゃお前が一人で二人分払う事になっちゃうじゃないか。あ、でも貸してくれるならありがたいぞ。ちゃんと明日返すから、それで構わないか?
ミニー
うるさいわね。貸したお金が返ってくるなんて甘い考えは持っていないから必要ないわよ。ましてあなたは返す彼じゃないもの
ミッキー
こら!どういう人間性だと思ってるんだ!ちゃんと明日返すぞ!
ミニー
違うわよ。あなたは貸し借りじゃないもの、って言ったの。私のお金はあなたのお金でもあるじゃないの。って、何を言わせるのかしら、みっともない
ミッキー
ううっ、そ、そんな風に思ってくれるなんて感激だ……じゃぁ今回は遠慮なくご馳走になっちゃっても良いのかな……
ミニー
ええ、そうね。次回はあなたも払わずにはいられないでしょうから構わないわよ
ミッキー
それじゃ貸し借りと同じじゃないのか……まぁ良いけどさ
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