ブログネタ:利き腕・生まれた季節・三人のお互いの今の印象
ミッキー
さぁ、それじゃ気を取り直して今度は生まれた季節についての話をするか
ミニー
ちょっと、さっきの話がまだ済んでいないわよ。今回のテーマはどうしてあなたが自堕落で向上心なく生きているのかについて、という事になるわね
ミッキー
うっ、そ、そんな事言われても……それに違う事を話してたらまた長引いて次回に続くカンジになっちゃうぞ!
ミニー
うるさいわね。私は五月生まれよ
ハイジ
私は冬の生まれかも?
ミニー
そしてあなたは11月生まれね
ミッキー
早っ!もうちょっと細かく話しても大丈夫なんじゃ……
ハイジ
それとも秋の生まれかも?夏という可能性も大いにありえるんだよ
ミニー
さぁ、あなたがどうして淫らな恒常性……ではなくて自堕落で向上心なく生きているのかについて、自分自身の見解をまずは聞かせてちょうだい
ハイジ
意外と春という可能性だって考慮しなければならないんだよ。そうなのかも?違うかも
ミッキー
今までそういう意識が無かった、としか言えないぞ!だから許してくれ!それとハイジがまだ何か言ってる!
ミニー
うるさいわね。ちゃんと聞こえているわよ。ハイジは四季折々の生まれという事で間違いないわね
ハイジ
そうかも。そうかも。そうに違いないのかも。春夏秋冬、全天候型、低燃……じゃなくて低気圧少女ハイジかも?同じ名前の人というのは色々とややこしい誤解を生むから大変なんだよ
ミニー
さぁ、もう生まれた季節の話題は台風一過のように綺麗さっぱり済んだわね。あなたがふしだらな交情意志……ではなくて自堕落で向上心がないという問題点だけが吹き溜まりのように残っているわ
ミッキー
ちょ、ちょっと待ってくれ。ハイジの言ってる意味が分からないんだけど……ハイジって一人じゃなくて何人かいるのか?
ハイジ
むっ!もちろん細胞や遺伝子レベルでは数え切れないくらいたくさんの私がいるけど、私の細胞分裂はあくまでこの体内でのみ行われているんだよ!体外に出て高気圧少女ハイジみたいな別の私を形成してるような表現をするなんて大概にしなければならないかも!友達をモンスターのように扱うと、あっと言う間にモンスターペアレントが襲い掛かってくる恐ろしい世の中なんだよ
ミニー
あら、あなたが私の娘に酷い事を言ったのね。双子として生まれたかったなら細胞分裂すれば良いんだとか適当な事を言ったそうじゃないの。私の娘の細胞が引き篭もりだと知っててバカにしたのかしら?
ハイジ
えっ、そんな事は言ってないですよ。双子って全てが一卵性とも限らないですし、生まれ出た時間によっては別の日が誕生日になってしまう双子もいるんです。4月1日と2日ならば、双子なのに学年が違う事もありえます。それならもう同じ母親から生まれれば何でも双子って事で良いじゃんって言っただけです
ミッキー
お、おい……
ミニー
まぁ、それならうちのように父親が変わってしまっていても双子だと言いたいのね。双子というよりも、色んな意味で【二人目の子供】という認識での【ふたご】だと思うわ。しかも今ではその父親までも変わってしまっているのよ。【二人目の子供】というよりは【振った人の子供】という認識での【ふたご】になってしまったわね。どう責任を取ってくれるのかしら
ハイジ
そ、それなら私が責任を取ってあなたとお嬢さん、二人の子供になります!
ミッキー
何を言って……
ミニー
あらそう。あなたも二人の子供で【ふたご】になるというわけね。でもあなたはあなたのお母さんの子供で、同時に私の子供でもあるという認識でも【ふたご】になるし、何故か双子座生まれではないあなたは逆に【ふたご】と覚えておいた方が分かりやすいくらいだわ。では私の娘になった記念に二人でご飯、【ふたご】でもしに行きましょう
ハイジ
そうですね。ふりかけたっぷりご飯でも食べましょうか
ミニー
そうね。親子丼ではなくて、卵かけご飯を卵で閉じた双子丼でも良いかもしれないわ。目玉焼きを乗せれば三つ子丼にもなってしまうわよ
ミッキー
さっきから誰なんだお前らは!いつの間にそんなコントの練習をしたんだ?しかも結局ハイジが双子みたいな内容じゃないか
ミニー
まぁ、練習なんてしないわよ、失礼な。練習していたらもっとしっかりと世界観が合うに違いないもの
ミッキー
僕には二人がいる世界がしっかり想像出来たんだけどな……まぁ良いか。で、結局ハイジは双子なのか?
ハイジ
そんな事無いんだよ!私が言いたいのは、日本で冬に生まれれば世界のどこかは春だったり夏だったり秋だったりするという事かも。だからどの季節かなんて言えないんだよ。そして双子の話はただやってみたかっただけかも
ミニー
そうね。今回のテーマとは全く関係がない話題だけれど、あなたが認識している双子だけが双子だと思ったら大間違いなのよ。既存の概念に捉われている人は嫌いよ
ミッキー
結局ハイジは日本では冬の生まれって事か。それだけの事を言うのにどうしてこんなに時間が掛かるんだ……関係ない話のコントなんていくらなんでも酷過ぎるような気がするぞ
ハイジ
んー?でも無事に無難に解決したから、私は無理せず無粋せずに遮二無二退散するかも!ぴゅぴゅぴゅっ!
ミッキー
あ、おい!まだお互いの印象について聞いてないぞ!
ハイジ
んー?二人は最初はイガイガイライライジイジしてたけど、今はずっとイチャイチャネチャネチャニコニコしているんだよ!ぴゅぴゅぴゅっ!
ミッキー
……なんと適当な……ミニーがニコニコしてるのなんて見た事無いぞ、全く。まぁでもそれにしても時間が掛かったな
ミニー
あら、あなたがもうちょっと細かく話すべきだと言ったんじゃないの。そうやってコロコロ発言を変えて中身の無い会話を繰り返している心構えについて、根掘り葉掘り追求をしておく必要があるんじゃないかしら。今の調子では私への想いもあっと言う間に変わってしまうに違いないわ、腹立たしい
ミッキー
そんなわけないだろ!お前への想いだけは絶対に変わらないぞ!
ミニー
……あらそう。という事は私はあなたと初めて会った日からずっと全く進歩が見られないし、今後も全く成長の見込みが無いと言われているのかしら
ミッキー
そういう意味じゃないぞ!お前は以前よりずっと話しやすいし、優しくなったと思うし、明るくなったと思う
ミニー
……あらそう。最初から全く何も変化が無い退屈な電波時計のようなあなたが言うならそうなのかもしれないわね
ミッキー
……電波時計って、良い意味での評価だとは思えないんだけど……
ミニー
うるさいわね。冗談よ。そもそも私が変わったような気がしているのはあなただけよ。他の人にとってはきっと私は何も変わっていないわ。あなたは素人だからよ
ミッキー
え?逆じゃないのか?僕は他の人よりお前の事を理解してると思うぞ
ミニー
違うわよ。あなたは知ろうとしているからよ、って言ったの。私が変わったというよりも、あなただけが私を知ろうとして私を知っただけよ。その新たな認識の数だけ私が変わったような気がするのよ。全人類未踏の地に足を踏み入れるような物好きさで気持ちが悪いわね
ミッキー
そっか、僕はお前の事を誰よりも理解したいとずっと思ってるからな。でも理解しただけじゃなくて、実際に変わってるとも思うけどな
ミニー
うるさいわね。これだけ一緒にいれば仕方ないじゃないの。あなたにだけは隙を見せる事もあるでしょうね
ミッキー
なるほど。でも隙が無いのは変わらない気がするけどなぁ。もうちょっと違うニュアンスでの変化って印象かな
ミニー
違うわよ。あなたにだけは好きを……って、こんな事を言うほど好きだらけだけれど、まだ隙だらけではないわよ、みっともない
ミッキー
え?何だって?よく意味が分からないぞ
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