ブログネタ：嫌いな家事は？
ミッキー
この時期って食器の洗い物とかが大変だよな
ミニー
あらそう。カレーが焦げ付いた鍋のような顔をして何を言っているのかしら。どうしてそう思うのかさっぱり分からないわ
ミッキー
どんな顔なんだよ、全く……だってこの時期は水道の水が冷たくてとてもじゃないけど我慢出来ないぞ。ガス給湯器を使えば良いのかもしれないけど、何となく光熱費が勿体無い気がするじゃないか。でも水だと氷水に手を突っ込んでるような感覚になるし
ミニー
あらそう。寝起きに冷や水を浴びせられたような顔をして何を言っているのかしら。どうしてそんな目にわざわざ遭おうとするのかさっぱり分からないわ
ミッキー
だからどんな顔なんだよそれは……って、別に精神修養のためじゃなくて、普通に食器を洗うとこの時期はどうしても手が凍えるような寒い想いをするハメになるじゃないか
ミニー
あらそう。興味深いわね。あなたの家の食器洗い乾燥機は中に手を入れないと作動しないのかしら？しかも高温の蒸気じゃなくて冷水だなんて、あまり汚れが落ちないんじゃないかしら
ミッキー
ああ、なるほど……お前の家は全自動だったのか……楽してるんだな
ミニー
ちょっと、聞き捨てならないわね。まるで人生の辛苦から逃れて自堕落な生活をしている人間を蔑んだ想いで見るような不当な視線を感じたわ。全自動の方が水道代も電気代も時間も手間も汚れの落ち具合も、何もかも手で洗うよりも優れているのよ。それでも手洗いの方が良いと言える点があるならじっくり洗いざらい聞かせてちょうだい
ミッキー
ううっ、今のはお前の家を批判してるわけじゃなくて……
ミニー
あらそう。それでは私が独自にあなたの精神状態を洗い直してみるわね。話が噛み合わなかった残念な気持ちと、共感してもらえると思った苦労話に対して全くピンと来なかった寂しい気持ちと、自分だけが毎日大変な想いをして食器を洗っているという悔しさと、自分の家だけが今でも旧時代の食器洗いをしているという嫉妬心でついあなたの心が汚れてしまったんじゃないかしら？
ミッキー
ううっ……流石に鋭いな……まぁうちだけが遅れてるという気持ちは特に無いけど、お前に理解されないのは寂しいな
ミニー
あらそう。あなたが私を理解出来ない時は同時に私もあなたを理解出来ていない時かもしれないじゃないの。それなのに一人で落ち込んだりしてずいぶん身勝手ね。こうして二人の間にどんどん汚れが溜まって、お互いに行き来しようとしても滑って転んで出来なくなるわね。二度と私に近寄らないでちょうだい
ミッキー
ちょ、ちょっと待ってくれ！僕はお前とは絶対に離れないぞ！お前の事は誰よりも理解したいし、僕の事だってお前にだけは理解して欲しいと思ってるんだ！
ミニー
うるさいわね。興奮して熱くならないでちょうだい。湯気が出てしまっているんじゃないかしら。良かったわね、今なら汚れが落としやすいかもしれないわ
ミッキー
そ、そうか。僕の気持ちが伝わったって事だよな？それなら良かった。そういえばお前は嫌いな家事ってあるのか？
ミニー
そうね、熱い湯気で汚れを落とすのが面倒かしら
ミッキー
僕との会話は家事扱いなのか！？ちょっと酷いぞ！
ミニー
うるさいわね。それだけ家族のように考えているのかもしれないじゃないの
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