ブログネタ:小学校のとき何クラスだった?
ミッキー
なぁ、そういえば小学校の時って何組あった?
ミニー
あら、何かしら、突然。何が組み合ったのかを聞きたいのね。それならば組み体操の時に色々な形を組み合わせたわ。粘土細工でめくるめく形状を組み合わせたり、男子が数名取っ組み合ったりもしていたわね
ミッキー
いや、そうじゃなくて……
ミニー
あらそう。漢字は違うけれど掃除の時間はバケツに水を汲み合ったり、先生に反抗した生徒と先生が激しく見合ったり、見合い結婚をした先生は何度もあくせく見合ったりしていたんじゃないかしら
ミッキー
いや、そうじゃなくて、クラスの数がいくつあったのかを訊いてるんだぞ
ミニー
あらそう。紛らわしいわね。誰にでも自分自身の暮らしがあって、当然暮らす数は生徒数と先生の数を合わせた数字になるわね
ミッキー
だからそうじゃないって!
ミニー
うるさいわね。ウサギ小屋のウサギの数を入れなかっただけでどうしてこんなに怒鳴られなければならないのかしら、失礼な。それともまさか校庭のイモムシやアリや桜の木に大量発生する毛虫の数も考慮すべきと言いたいんじゃないでしょね。流石にそこまでは把握していないわ。悪かったわね
ミッキー
うーん、どう言えば伝わるのかな……1年1組とか1年2組とか、それぞれの学年にそれぞれの学級があるじゃないか。お前は何組だったんだ?
ミニー
しつこいわね。そんなに細かく言わなくても分かっているわよ、失礼な。冗談で言ってただけじゃないの。私は何組でもないわよ
ミッキー
え?小学校の時はもしかして不登校だったのか?
ミニー
まぁ、不登校の生徒は数に数えるな、と言いたいのね、失礼な。そういう心無い周囲の対応がどんどん生徒を追い込んでいくのよ。一人で全員を相手にしているような精神状態の時に、問題に蓋をするような強引なやり口で排除しようとするのは無責任だわ。あなたのような苦労知らずで育った人間にはとても人を思いやる気持ちや、周囲に溶け込めない人間の気持ちを考える事が……
ミッキー
ちょ、ちょっと待ってくれ!そんなつもりで言ったんじゃないぞ!何組でもないって言われたから学校へ行ってないのかと思っただけで……
ミニー
あらそう。学校には行っていたわよ。組が無いのは1クラスだったからじゃないの。だから1年の時は1年で、2年の時は2年よ。組なんて無いわ
ミッキー
ああ、なるほど。そういうわけか。僕はまたてっきり……
ミニー
引っぱたくわよ
ミッキー
何でだよ!何も言ってないぞ!
ミニー
うるさいわね。どうせ【僕との会話が楽しくて仕方が無いからいつもいつも聞き間違えたり言い間違えたりして会話を長引かせているみっともなくてみすぼらしい寂しがり甘えんぼ粘着女】だと思ったんでしょう?あなたの言いたい事は何でもお見通しよ
ミッキー
そんな事思うわけないだろ!何だったらもっと甘えて欲しいな……とかいつも思ってるくらいなのに……
ミニー
……何をぶつぶつといつまでも抜けない正月気分みたいな余韻を残した呟きをしているのかしら、気持ち悪いわね。とにかく私の小学校には1クラスしかなくて分かりやすくて良かったわね。見に来ても会いやすいわよ
ミッキー
いや、今から行ってもお前が通ってるわけじゃないし……
ミニー
違うわよ。水着でも漁りやすいわよ、って言ったの。まぁ、私の水着や体操服を盗もうとするなんていかがわしいわね。早く自首した方が良いんじゃないかしら
ミッキー
だから今から行ってもいないじゃないか!って、別にいたからって漁ったりしないぞ!
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