ブログネタ：これだけはあまり好きじゃない食べ物
ミッキー
お前はフライドポテトが好きだよな
ミニー
あら、何を今更分かりきった事を確認しているのかしら。もしかしてあなたに成りすました別人じゃないでしょうね。そうだとしたら褒めてあげなければならないわ。一つ一つの細胞に至るまで見事にソックリじゃないの
ミッキー
いや、どう考えても僕は僕だと思うんだけど……
ミニー
ええ、そうでしょうね。冗談よ。私があなたを見間違えるはずが無いじゃないの。眠っている間に髪が１１本抜けた事とか、人差し指の指先だけちょっと昨日よりも肌が荒れ気味だとか、そんな事だって何もかもお見通しだもの。あなたが自由に使いこなせる語彙として、眠っている間に脳が整理した新たな単語が２０あるわ。逆に記憶領域の奥底にしまわれてしまった単語が２７あるわ。高校１年生で記憶よりも忘却が上回ってしまうのは由々しき事態じゃないかしら。明日はこれが逆になると良いわね
ミッキー
……全部適当なんだろうけど、お前が言うと冗談っぽく聞こえないのが恐ろしいんだよな……
ミニー
あら、今のは冗談ではないわよ。別に信じたくないなら構わないけれど。それはそうとフライドポテトの話題を途中で脱線させたままにしておくというのは感心しないわね
ミッキー
お前が脱線させたような気が……まぁ良いか。フライドポテトが好きなのは分かるけど、どうしても食べられないものってあるのか？
ミニー
ええ、そうね。フライドポテト以外は何も食べられないわ
ミッキー
ウソつけ！昼に食べる弁当はフライドポテトじゃないじゃないか！見てると意外と色々バリエーションに富んでる弁当だと思うぞ！
ミニー
うるさいわね。母親が勝手に作ってカバンに入れてしまうから仕方が無いじゃないの。持ってくるだけで重くて腕が疲れてもう限界だもの。食べ切って軽くしなければ帰りの電車で腕が千切れてしまうかもしれないわ
ミッキー
毎日ちゃんと残さず食べてるのに、全く素直じゃないな……でもいつもフライドポテトを食べてるお前の栄養のバランスを考えてよく作ってくれてると思うぞ。これぞ家族愛ってヤツだな
ミニー
……ただ見ているだけのあなたが何故一人で満ち足りた表情をしているのか分からないけれど、とにかくフライドポテト以外は何も食べないわよ
ミッキー
いや、だから毎日僕と一緒に弁当を食べてるし……
ミニー
うるさいわね。目で見た情報がそのまま正解になると思ったら大間違いよ。あれは食べているんじゃなくて、荷物整理をしているのよ。学校のゴミ箱に生ゴミを入れるわけにもいかないし、もう胃袋の中しか方法が無いじゃないの
ミッキー
……もうじゃぁそれで良いとして、それでも胃袋の中に入れられない食べものってあるのか？
ミニー
ええ、そうね。アンコは胃袋に入れたくないわ
ミッキー
へー、何か理由はあるのか？味がダメとか
ミニー
フライドポテト以外の食べものは味なんてほとんど何も感じないわよ。でもアンコは何だか重苦しいし、胃袋にたくさん入っていたら身体の中に砲丸があるような気になってしまうわ。足を持ってハンマー投げみたいな事をされて８０メートルも飛んでしまったらどう責任を取ってくれるのかしら
ミッキー
……お前にそんな事をするような人は世界に一人もいないと思うけど……とにかく嫌いな理由が何だかスゴイな
ミニー
そうかしら。あなたの嫌いな食べものと全く同じじゃないの
ミッキー
え？僕の？納豆の事を言ってるのか？それはやっぱりニオイと食感が……
ミニー
ええ、納豆も同じ理由でしょう？ネバネバの糸の先に豆がついていて、ハンマー投げみたいに納豆を投げつけられたらたまらないものね
ミッキー
全然違う理由だぞ！
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