ブログネタ:子供の時怖かった物、場所
ミッキー
子供の時って夜が怖かったりしたけど、あれって何でなんだろうな
ミニー
さぁ、どうかしらね。とても明日の朝を迎えられるような生命力を備えた存在ではないと自覚していたからじゃないかしら
ミッキー
そんな事一度も思った事無いぞ!
ミニー
あらそう。それなら夜中の間に両親が離婚を決めてしまって、朝起きたら家の中に誰もいない可能性が高いと踏んでいたからじゃないかしら。せめて卵焼きの焼き方だけでも教わっておけば良かった、と卵焼きが無くなる将来を思って怖くなってしまったに違いないわ
ミッキー
僕の両親は卵焼き以下の価値しか無いのか……?って、そうじゃなくて……子供の頃に夜が怖かった感覚って分からないか?
ミニー
うるさいわね。夜はずっと私の味方みたいな存在だったわよ。誰の声も届けないし、誰も見ずに済むし、実際にはあり得ないけれど地球上で起きて活動しているのが私一人なんじゃないかと思ったりもしたわね。本当にそんな世界になってしまえば良いと思って朝を迎えると、誰かの声が聞こえるし、誰かを見なければならないし、他の人も地球上で活動していると思い知らされたり。今考えると結局夜というのは眠っていても起きていても夢を観させる嘘つきなのかもしれないわね
ミッキー
……何だか僕が思ってる普遍的な子供とは掛け離れた子供だよな、やっぱり……うーん、このテーマで話しても噛み合わない気がする……
ミニー
何をごにょごにょ明らかに夜中に玄関の方で音がしたのを聞いてしまったけれど、それが寝惚けていたのか本当なのかも分からないし、いざバットを持って玄関へ行った時に偶然家族と遭遇したら勢いで家族を殴ってしまうんじゃないかと思って身動きが取れずにいたら結局そのまま朝まで眠ってしまった男のようにつぶやいているのかしら、気持ち悪いわね。結局何が話したいのかしら?話題が全く見えなくて恐怖心が芽生えてしまいそうよ
ミッキー
いや、どうして子供の頃は夜が怖かったのかな、って思ってさ。やっぱり幽霊とかお化けみたいなのを恐れてたんだろうか
ミニー
あらそう。どういうわけか幽霊は夜中に出ると言われているものね。漠然とした死に対する恐怖心が幽霊というこの世のものではない存在と結び付きやすいのかもしれないわ。とはいえまだまだ先の長い子供が死を恐れるのは生物学的に正しい反応なんじゃないかしら。よく分からないけれど
ミッキー
まぁそういう事なのかもしれないな。って、お前は死が怖くないのか?
ミニー
さぁ、どうかしらね。死んでしまったらもう何も分からないから怖がる暇も無いんじゃないかしら。人間は自分で分からない事を恐れるけれど、死ぬとどうなるのか分からない事を分かっていれば何とかなりそうな気がするわ
ミッキー
何だか悟りの境地ってカンジだけど……僕はやっぱり死ぬのは怖いなぁ。お前に会えなくなったら嫌だし……
ミニー
あらそう。でも確かに死んでしまったらどうなるか分からないものね。これは良い事を聞いてしまったわ
ミッキー
こら!それじゃ僕と会えない方が良いみたいじゃないか!いくらなんでも酷いぞ
ミニー
違うわよ。怖い事を聞いてしまった、って言ったの
ミッキー
え?死ぬ事については怖くないんじゃなかったのか?どういう心境の変化なんだ?
ミニー
うるさいわね。自分の命よりも失ったら怖いものがある事に気付いたのよ
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