ブログネタ:人間以外で似てると言われるのは?
ミッキー
僕って人間以外だと何に似てるかな
ミニー
あら、何かしら、突然、気持ち悪いわね。心配しなくても生まれ変われば人間以外のものになるから今から気にしても無駄だと思うわ
ミッキー
いや、そんな来世の話をしてるんじゃなくて……
ミニー
そもそも来年の話をすると鬼が笑うとか言うけれど、来世の話なんて始めてしまったら鬼も呆れてしまって全く相手にしてくれなくなるんじゃないかしら。もしくはとても聞くに堪えなくて殺しにくるかもしれないわね。来世にいくのが希望なのかと鬼が勘違いしてしまうのよ。私が突然死してしまったらあなたはどう責任を取るつもりなのかしら
ミッキー
そんな事になったら困るけど、僕は来世の話なんて全くするつもりはないぞ?お前が言ってるだけじゃないか
ミニー
あらそう。二人揃って殺されてしまったら私の責任だと言いたいのね、失礼な。こんな事を言い出す人はもう殺すしかないんじゃないかしら
ミッキー
ちょ、ちょっと待った!何も言ってないのに殺されるなんておかしいぞ!
ミニー
うるさいわね。あなたがいなかったら私は生きていけないもの。だからいっそ私の手で殺した方が良いのよ
ミッキー
言葉としては嬉しいけど、事態としては言葉と真逆の展開になってるじゃないか!
ミニー
うるさいわね。冗談よ。それで結局何を話したいのかしら?
ミッキー
いや、だから僕は人間以外だと何に似てるかな、と思ってさ
ミニー
あらそう。こういうのを食べるのがオシャレなんじゃないかと思って購入したものの、結局日々の食生活には組み込まれずに冷蔵庫の隅に置かれたまま賞味期限切れになってしまったマーマレードとか、流行に乗ってヨーグルトに掛けようと思って購入したものの、すぐに混ぜるのにも食べるのにも飽きてしまって半分以上残ってしまったきなこと蜂蜜とか、たまには思い切りガッツリ食べようと思って……
ミッキー
ちょっと待った!何か食べものばっかりだぞ!
ミニー
ええ、そうね。すぐに忘れ去られて隅に追いやられてひっそりと人知れず生涯を終えるという特徴がそっくりじゃないの。私は訊かれた通りに答えただけよ。何が問題なのかしら
ミッキー
……何だか酷い認識をされてるんだな……
ミニー
あら、そうかしら。誰からも注目されてちやほやされるような人なんて信用ならないわよ。どうせ誰に対しても大勢の中の一人、みたいな接し方をするはずだもの。それにもしかしたらあなたが冷蔵庫の隅にいる事を誰かが知っているかもしれないわ。そしてその人にとってあなたはとても甘くて美味しい存在なのかもしれないじゃないの
ミッキー
な、なるほど。それがお前ってわけか。確かにお前が僕を見てくれたらそれだけで充分だぞ
ミニー
……嫌よ。賞味期限が切れていると言ったじゃないの。腹痛を起こしたらどうしてくれるのかしら
ミッキー
お前が勝手に言ってただけだろ!僕の賞味期限はまだ切れてないはずだぞ!
ミニー
まぁ、という事は私と付き合っていながらまだまだ他の女性に食べられるつもりだと言いたいのかしら?いかがわしいわね。二度と近寄らないでちょうだい
ミッキー
そんな事言ってないぞ!お前が僕を食べてくれないような事を言うからじゃないか
ミニー
あら、という事は私に腹痛を起こさせるつもりなのね。何を考えているのかしら
ミッキー
ちょ、ちょっと待った。何だかややこしくなってきたぞ。とにかく他の人は関係なくて、僕はお前だけが……
ミニー
うるさいわね。冗談に決まってるじゃないの。せっかく隅に追いやっているんだから必死に迫ってこないでちょうだい。まぁ魔が差したのよ
ミッキー
全く。結局近付いたらダメな展開になってるじゃないか。それにいくら魔が差しても別れるだの別れないだのは冗談にならないぞ
ミニー
違うわよ。甘々過ぎなのよ、って言ったの。あなたは私に甘過ぎるからあまり近くにい過ぎると感覚がおかしくなるのよ。これが当たり前になってしまったらもう他の生き方は……って、何を言わせるのかしら、みっともない
ミッキー
ううっ、そんな風に思ってくれてるのか……でもずっと一緒にいるんだから他の生き方は考えなくても良いんじゃないのか?
ミニー
あらそう。一つの道に絞ってしまっても良いのね。ではあなたが今後どんどん腐っていってしまう道しか残っていないけれど、それでも良いのかしら
ミッキー
僕の事を人間として考えてくれる道は無いのか!?
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