ブログネタ：東京の真ん中はどこ？
ミッキー
東京の真ん中ってどこなんだろうな
ミニー
あら、何かしら、突然、気持ち悪いわね。少なくともあなたのいない場所じゃないかしら。それが都民と国民の願いだと思うわ
ミッキー
こら！何か意味合いが違ってるぞ！僕が日本の中心になると大変な事になる、って言われてるみたいじゃないか！
ミニー
うるさいわね。だったら立候補でもして都民の声を聞いてみれば良いじゃないの。とはいえいきなりでは失敗するでしょうから、忍者が成長する木を毎日飛び越えてジャンプ力を鍛えるように、少しずつ中心になる団体の規模を大きくしていくのが効果的だと思うわ
ミッキー
いや、別に中心になりたいからツッコんでるわけじゃないぞ。僕がいない方がマシ、みたいな言い方をされたから言っただけで……まぁ中心として認められるには少しずつ規模を大きくすべき、ってお前の意見は分かるけどさ。例えばクラス委員から始めて、何かの部の部長になったり、生徒会長になったり、ってカンジか
ミニー
まぁ、クラス委員だなんて、いきなり４０人近い人間を相手にしてしまっているけれど、果たして大丈夫なのかしら。木でいうと既に２メートルくらいの高さから始めるようなものだと思うわ
ミッキー
そうか？じゃぁまずは席順で班分けした時の班長とかか？それもずいぶん地味なスタートだけど、まぁありえなくもないか
ミニー
あらそう。５、６人だったら中心になれると思っているのね。ずいぶんと自己評価が高いわね。まずは私と二人の状態から始めるべきじゃないかしら。二人の中の中心になれるかどうかも分からないような人が日本の中心になろうなんてとんでもないわ
ミッキー
……例え一人でも、相手がお前じゃどんな忍者でも飛び越えられない木だと思うんだけど……
ミニー
まぁ、人をただ大きいだけが特徴でうるさくて扱いにくくてすぐに壊れる年代ものの車みたいに言うなんて失礼な。二人の中で中心にもなれないならもうあなたのいる場所は中心どころか世界の最果ての地なんじゃないかしら。とはいえ実際には地球は球体だから最果ての地なんて存在しないし、あなたは地球外生物という事になるわね。私の身体にどんな細工をするつもりなのかしら。私に近寄らないでちょうだい
ミッキー
ちょっと待ってくれ！たった二人って言うけど、お前を相手に僕が主導権を握るくらいなら、まだ生徒会長になる方が楽だぞ！人数が少ないのが必ずしも簡単とも言い切れないはずだぞ
ミニー
まぁ、という事は私はあなたと二人の時には文字通り豹のように豹変するけれど、集団の中にいると怯えて縮こまってどこにいるか分からない借りてきた猫のようになるタイプだと言いたいのね、失礼な。それでは典型的な内弁慶じゃないの
ミッキー
でもお前は他の人とは一切会話しないし、内弁慶って表現は決して間違った認識じゃないと思うけど……
ミニー
うるさいわね。そもそも弁慶を相手に中心になれたとしても東京の中心ではないじゃないの。京都の橋にいたのは有名な話だものね
ミッキー
嫌がってたわりにお前が弁慶そのものになっちゃってるぞ！それでも良いのか？
ミニー
うるさいわね。冗談よ。すねなんて蹴られたって泣かないもの。でも心には涙を流す場所があるかもしれないわね。って、さっきから何を言っているのかしら。とにかく東京の中心が知りたいなら木でも飛んできたら良いと思うわ
ミッキー
うーん、都知事みたいな人じゃなくて場所を訊きたかったんだけどな
ミニー
違うわよ。【き】でも読んでみたら良いと思う、って言ったの。【とうきょう】の中心は【き】じゃないの
ミッキー
おお、なるほど。って、結局どこだか全然分からなかったな……
公認会話士が出版した小説一覧はこちら
スポンサーリンク