ブログネタ:喉あめはスーッと系?フルーティー系?甘い系?
ミッキー
何だかちょっと今日はノドが痛いな
ミニー
………………
ミッキー
朝起きた時と比べるとマシだけど、いまいち完全には戻ってないカンジだな
ミニー
………………
ミッキー
後でのど飴を買ってきた方が良いかもな
ミニー
………………
ミッキー
子供の頃に舐めたのは結構味がキツかった記憶があるけど、最近はフルーツ系とか甘いのとか色々とあるし
ミニー
………………
ミッキー
お前はどんな味が好きなんだ?
ミニー
………………
ミッキー
せっかくだからお前の好みの味を買って二人で分け合った方が良いからな
ミニー
………………
ミッキー
えーと、のど飴の味を……
ミニー
うるさいわね。さっきから何なのかしら。ノドの痛みにも色々と原因があるでしょうけれど、それを改善しなければ今日のど飴を舐めたからってその場しのぎの付け焼刃的な対処法にしかならないと思うわ。まずお腹が減っているのか、あなたの部屋の酸素だけが何故か薄いのかは分からないけれど、毎晩大きな口を開けた間の抜けた表情で眠っているのが問題じゃないかしら。恐らく対処法としては横向きやうつ伏せに眠ったりすると良いかもしれないわね。どうせなら口に洗濯ばさみでも装着すれば良いのかもしれないけれど、そんなものがあったらつい鼻をつまみたくなってしまうのが人情だから避けるべきよ。私が夜中に殺人犯になってしまう可能性はなるべく排除しておくのが恋人であるあなたが眠りながら私に出来る唯一の気配りとも言えるんじゃないかしら。って、これでは完全に私はストーカーだと自白してしまっているじゃないの、失礼な
ミッキー
おい、突然何を……
ミニー
そもそも空気が乾燥しているのが分かっているのに今までと同じ眠り方というのが何とも芸が無いし警戒心も無いし計画性も無いわね。もしかして今後毎年冬が近付くにつれてノドが痛くなるという行動を繰り返すつもりなのかしら。ノドの痛みは乾燥以外にも色々原因があると先程言ったけれど、毎年の事だと思って甘く見ているといつか重大な病気である事を見逃してしまう恐れがあるわよ。そうしてあなたに先立たれて一人で残された私はノドを枯らして泣きはらして過ごす羽目に……って、何を言わせるのかしら。涙を流している暇があったらノドにも水分を回すべきだと思うわ、腹立たしいわね
ミッキー
何かスゴイ事を言ってる気がす……
ミニー
うるさいわね。とにかくあなたがいつも私の横で昼寝をする時のように大口を開けて眠っているような予感がしていたわ。だから私にはあなたがノドを痛める事くらい既にお見通しなのよ。今日はどういうわけかカバンの中にのど飴が入っているから黙って舐めていたら良いんじゃないかしら
ミッキー
ううっ、それはありがたい……まさか僕のために買っ……
ミニー
うるさいわね。黙って舐めていてちょうだいと言っているじゃないの、騒々しいわね。痛い時に更に痛めつければノドを鍛えられるとでも思っているんじゃないでしょうね。声帯は筋肉のように鍛える事が出来るでしょうけれど、単にノドが痛い時は大人しくしている方が良いんじゃないかしら。あなたの声が出なくなってしまったら今後は手話を覚える必要が出てきてしまうし、その場合は確実に私の方が覚えが早いからあなたにわざわざ教えてあげる必要があるものね
ミッキー
もしそうなっても僕と話したいと思ってく……
ミニー
うるさいわね。さっきからいちいち反応しないでちょうだい。一体何のために私が高速で言葉を紡ぎ出していると思っているのかしら。このままでは全く息継ぎもしない矢継ぎ早の早さで引き続き次々と話をする必要があるわね。ろくに声も出ないクセに何を考えているのかしら。早く飴を舐めてちょうだいと言っているじゃないの
ミッキー
……そっか……全部僕のためにやってたのか……ううう……うっ、あんまり美味しくないタイプののど飴だ……
ミニー
ええ、そうね。そこまで甘やかさないわよ
公認会話士が出版した小説一覧はこちら
スポンサーリンク