ブログネタ:恋人とする憧れの行動
ミッキー
人には色々定番とされる行動ってのがあるな
ミニー
あら、何かしら、突然、気持ち悪いわね。そうして私に突然妙な質問をするのも定番とされているのかしら?でも残念ながら今まで生きてきてあなたしかそんな事をした人はいないわよ
ミッキー
いや、それはそうだろうけど……
ミニー
まぁ、という事はあなたが異例で、実際は私に話し掛けない事が世界中の人達の定番とされているのね、失礼な。そんな陰湿なネグレクト攻撃の対象に選ばれてしまった私は今後どれくらい快適な人生を生きていかなければならないのかしら。責任を取ってちょうだい
ミッキー
おい、話し掛けられずに無視されるのが快適なら責任を取る必要は無いじゃないか
ミニー
うるさいわね。せっかく誰も話し掛けてこないのに、あなたが毎日暇さえあれば常に私に話し掛けてしまっているとさっきから言っているじゃないの。おかげで全く快適な時間を過ごす事が出来ないから責任を取ってちょうだい
ミッキー
うっ、そんなに僕が話し掛けるのが嫌だったのか?じゃぁたまには話し掛けない時間があった方が嬉しいのか?
ミニー
あら、あなたはそうして人前ではサバサバサッパリした様子を見せて、二人きりの時に何だか不気味な距離感を作り出すような付き合い方に憧れているんじゃないでしょうね。私にだけ本当の姿を見せる事で希少性や特別性を演出したいのかもしれないけれど、あなたの性質も人間性も既に隅々まで知り尽くしているから意味が無いわよ。それにあなたは周囲の目を気にして場面に応じた対応をしようとしているのかもしれないけれど、今更他の人があなたの事をどれだけ嫌おうが、どれだけ馬鹿にしようが、もう手の施しようがないんじゃないかしら
ミッキー
おい、それじゃ今後何をやっても僕の評判は最悪みたいな言い方じゃないか。いや、まぁ誰かに訊いたわけじゃないからホントにそうなのかもしれないけど……
ミニー
何をごにょごにょ正解かどうか自信が無いうろ覚えの知識を披露したところ、周囲が物凄く感銘を受けて大騒ぎになってしまって、本当にその知識が真実かどうか分からない事を言うに言えなくなってしまった男のようにつぶやいているのかしら、気持ち悪いわね。とにかくさっきのは私の事を言ったのよ。周囲の視線とか評価なんて関係ないもの
ミッキー
え?どういう事だ?
ミニー
うるさいわね。周囲がどう思おうが、どれだけあなたの事を嫌おうが、私のあなたに対する想いには全く影響が無い……って、何を言わせるのかしら、みっともない
ミッキー
ううっ、そんなに僕の事を想ってくれてるなんて……でもそれなのにあんまり頻繁に話し掛けちゃダメなのか?
ミニー
うるさいわね。誰もそんな事は一言も言ってないじゃないの。私はあなたに話し掛けられると全く快適な時間を過ごす事が出来ないと言ったはずよ
ミッキー
……結局はどっちも同じような意味だと思うんだけど……要するに近くにいない方が良いって言われてるとしか思えないぞ。僕としてはいつでも仲が良くて、二人でいる時は常に楽しい関係ってのに憧れてるんだけどな
ミニー
しつこいわね。だったら勝手に憧れて近くにいれば良いじゃないの。私は全く快適ではないけれど。無視されなくてドギマギするもの
ミッキー
全く……もしかして今のお前は一人でいる事に憧れてるのか?そういう時間が欲しいのは理解出来るけど、僕がいるといつも快適じゃないってのはショックだぞ……
ミニー
……違うわよ。胸騒ぎがしてドキドキするもの、って言ったの。あなたが傍にいると落ち着かなくて快適じゃない……って、何を言わせるのかしら、みっともない。いっそこうしてもっと近付いてしまえば良いのかしら
ミッキー
ええっ!?う、腕を組まれると僕もドキドキするぞ……凄く嬉しいけど……って、いててててて!爪を立てないでくれ!
ミニー
うるさいわね。こうすると気が紛れて良いじゃないの
ミッキー
付き合ってるんだからドキドキを紛らわさなくたって良いじゃないか!いててててて!照れ隠しにしては痛過ぎるぞ!
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