ブログネタ:眉毛かいてる?
ミッキー
お前は眉毛を描かなくてもちゃんとあるよな
ミニー
何よ、突然、気持ち悪いわね。あなたが眉毛だと思っているものが本当に眉毛かどうかなんて分からないじゃないの。私は生え際がまばらになっている頭髪だと思っているかもしれないわよ。もしくは目の位置をいまいち把握しきれない私の脳が予備で生やしたまつげかもしれないわ
ミッキー
いくらなんでも頭髪やまつげって事は無いと思うぞ!そんな事を言ったら何でもアリになっちゃうじゃないか
ミニー
うるさいわね。何でも蟻ではないわよ。蟻が顔に乗って毛のように見えているなんて痒くて仕方が無いわ
ミッキー
いや、そうじゃなくて、何を言っても許されるじゃないか、って意味で……
ミニー
うるさいわね。冗談よ。でも何を言っても許されるという事は、あなたはこれが目の上に生えた歯とでも言いたいのかしら?左右にこんな形で歯が生えて、噛み合わせるのにとても苦労しそうね。もしかしてあなたの顔の歯も使って、二人で顔を合わせて噛み砕こうと思っているんじゃないでしょうね、いやらしい。誰も触れた事が無い私の鼻とか唇に妙なものが触れたらどう責任を取ってくれるのかしら
ミッキー
妙なものって……と、とにかく、普通に一般的な価値観での眉毛の話をしてるんだけど……
ミニー
あらそう。一般的な価値観なんてどうでも良いけれど、あなたがここを眉毛と言いたいならそう認識してあげても良いわよ。優しい彼女で眉も下がる想いでしょうね。それで結局何が言いたいのかさっぱり分からないわ。眉唾物の展開に持ち込まれそうな嫌な予感を察知して、つい眉間に力が入って眉をひそめてしまいそうよ
ミッキー
いや、何を言ってるのかよく分からないけど……えーと、とにかくさっきも言ったように、お前は眉を描いたりしなくてもちゃんとあるよな
ミニー
ええ、そうね。あなたは雪だるまか何かと私を見間違えて腹を立てているのかもしれないけれど、それは私の眉毛のせいではないと思うわ。あなたが私の顔を適当に認識していて失敗した責任をどうして私に被せようとしているのかしら。100人が見れば100とも忘れてしまうようなあなたの顔をちゃんと眉毛の本数まで記憶している私を見習ってちょうだい
ミッキー
全員が忘れるなんて酷いぞ!自信は無いけど、僕はたぶんもうちょっと特徴があるはずだぞ。それに僕だってお前の顔を忘れたりするわけがないじゃないか。毎日ずっと見てるわけだし……
ミニー
あらそう。ついに分かったわ。毎日見ていて飽き飽きしたから眉でも剃って面白い顔にして出直して来いと言いたいのね、失礼な。そこまで言うなら試しても良いけれど、あなたはどう責任を取るつもりなのかしら
ミッキー
誰も剃ってこいなんて言ってないだろ!って、試しても良いと思ってるのはスゴイな……
ミニー
あらそう。剃って欲しくないのね、失礼な。血痕を死なない程度に出させてやろうかしら
ミッキー
おい!どうして眉を剃らせないと僕が瀕死の状態になるんだ!
ミニー
違うわよ。結婚をしない態度と見させてもらおうかしら、って言ったの。江戸時代の女性は結婚する時に眉を剃って落としたのよ
ミッキー
うっ、そ、それは知らなかった……っていうかその理由でそんなに怒ってくれるんだな……
ミニー
ええ、そうね。私の顔が普段のままでも面白いと言っているようなものじゃないの
ミッキー
そんなわけないだろ!全く素直じゃない!
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