ブログネタ:仕事、好き?嫌い?
ミニー
あら、何やらずいぶん楽しそうに会話していたわね。腹立たしくていかがわしい声が騒々しく学校中に響き渡っていたわよ、よくそんな恥ずかしいマネが出来るわね
ミッキー
お、戻ってきたか。って、そこまで大きな声で話してたつもりはないんだけど……用事はもう良いのか?結局どんな理由で職員室に呼ばれたんだ?
ミニー
さぁ、どうかしらね。試験の出来が良過ぎるからこのままでは大学側が恐れをなして不合格にするかもしれない、とかいう理由じゃないかしら
ミッキー
そ、それがホントだったらスゴイな……某医科大も真っ青の不正じゃないか。日本の教育レベルが心配になるぞ
ミニー
あらそう。本当は今回の試験で1問間違えていたから教科の担当教師が土下座して謝っていたのよ。私が間違える前に自らの問題文が間違えていた事を疑うとは中々人間が出来ているわね
ミッキー
そ、それもホントだったらどうかと思うけどな……本来教師って多少は理不尽な存在でも構わないんじゃないかと思うし
ミニー
あらそう。親も教師も友達のような存在に成り果てているものね。子供はどんどん強くなって、大人は常に子供に気を使っているわ。そのわりに恵まれた環境にいるはずの子供達は住みづらくて夢が無い世の中だ、などと将来を悲観したりして。与えられる事に慣れるというのは恐ろしいわね。それに大人の情けない姿を見ているから自分達が大人になる時の姿を楽観視出来ないのかもしれないわ。もっと大人は理不尽に我がままに、大人にならなければ何も手に入らないんだ、という姿を子供に見せ付けるべきなんじゃないかしら。大人達が幼稚なまま子供に合わせるのではなくて、子供達が成長しなければ大人は相手をしてやらない、くらいの気持ちが欲しいわね
ミッキー
……何故か突然難しい子育ての話になってるけど……誰に向けて言ってるんだそれは?まぁ確かに反面教師みたいな親も多いのかもしれないけど……
ミニー
とにかく大した話はしていない、という事よ。それはそうと、あなたは一体ハイジと何を話していたのかしら?
ミッキー
あれ、さっきは学校中に僕達の声が響き渡ってたとか言ってたような気がするぞ。まぁ良いか。ハイジが妙な事を言ってたな。誰かに協力して僕と会話してる、みたいに受け取れる内容だったけど
ミニー
あらそう。何か思うところがあるのかもしれないわね。でもハイジのおかげで私がいない時間に寂しくて泣き出すような事にならなくて良かったじゃないの
ミッキー
一体どんな高校生なんだ僕は……それこそ子供じゃあるまいし
ミニー
うるさいわね。何を本気で否定しているのかしら、失礼な。他には何か言っていたかしら?
ミッキー
うーん、後は今日の出来事みたいな世間話をしただけだったな
ミニー
違うわよ。他の人に何か言ったりしたのかしら、って言ったの
ミッキー
え?他の人?いや、ハイジと話しただけだぞ。お前が行ってからすぐにハイジが廊下を通りかかったからな
ミニー
あらそう。あなたは私がいないとすぐに他の女性に手を出そうとするものね、いかがわしい。今日はたまたまハイジがいたから手を打ったという状況かしら。あなたの事は何でもお見通しよ
ミッキー
こら!僕の事を何だと思ってるんだ!お前以外の女性に興味なんてないぞ!
ミニー
……うるさいわね。恋人がいても成績が下がらない事を証明してようやく担任のお墨付きをもらったからって大胆な発言をしないでちょうだい。……でもそこまで言うならハイジの監視も必要ないかもしれないわ
ミッキー
ええっ?ななな、何だって?物凄くツッコミどころが満載の発言だったような気がするぞ?僕達の交際の事で何かテスト前に担任から話があったのか?
ミニー
違うわよ。担任のお古の水着をもらったからって海外で撮影はしないでちょうだい、ハイチやカリフォルニアでもしたくないわ、って言ったの。水着なんて着ないのにありがた迷惑な話ね。これも担任の友達化現象の一つだと思うわ
ミッキー
今その水着を手にしてない時点でかなり説得力は低い話だけど……
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