ブログネタ:異性の顔のパーツ、一番重視するのは?
ミッキー
お前の目はホントに綺麗だな
ミニー
引っぱたくわよ
ミッキー
何でだよ!褒めてるんだぞ!
ミニー
うるさいわね。突然どんな基準の誰の感想なのかも分からない評価を聞かされて、それが心に響くと思ったら大間違いよ。60億人いれば60億通りの綺麗の価値観があるはずだもの
ミッキー
言いたい事は分かるけど、僕の感想に決まってるじゃないか。いきなり誰かの感想を自分の感想みたいに言ったりしないと思うぞ
ミニー
あら、そうかしら。人はどこかで目にして感銘を受けた文章などを勝手に自分の知識として取り込んで、したり顔で持論として発表したりするものだと思うわ。あなたもどこかで【恋人の目を褒めると相手は大喜びで更に愛が深まる】みたいな記事を目にしたのかもしれないけれど、私以外の女性にも当てはまるかどうかなんて分からないから無闇に使わない方が良いわよ
ミッキー
僕は今想った事をただ言っただけなんだけどな……他の女性に言う事もありえないし……あれ?って事はお前には今言った【愛が深まる】みたいな事が当てはまるのか?
ミニー
うるさいわね。目を盗んで言った事に対して目ざとく目を付けて目を見張れば私もあなたの目を褒めると思ったら大間違いよ。目を剥いて妙な目配せをしないでちょうだい。大目玉になるわよ
ミッキー
何を言ってるのか分からないぞ!変な意図は無いし、ホントに綺麗だから綺麗って言ってるだけじゃないか
ミニー
しつこいわね。子供の頃から汚い人間の心を大量に見てきた結果、目が汚さに対して免疫を持って綺麗になったと言いたいのね、失礼な。私はずっと一人だったけれど、人は無理して多くの人間と関わる必要なんて無いのよ
ミッキー
そ、そっか。でも人付き合いが広い方が生活が豊かになるとか言っている人も多いみたいだぞ
ミニー
ええ、そうね。最近は社会人の間でよく【人脈作り】とかいう単語が使われて色々なセミナーや勉強会や名刺交換会が開催されているらしいわね。でもそれって自分の役に立ちそうな、便利で使える人間をまるでホームセンターで便利グッズを買うような気持ちで探しているだけなんじゃないかしら。人を人とも思わずにお互い肩書きや職種しか見ないような形での出会いが本当に生きていくうえで必要なのかしらね。そういうタイプの人は、他人を利用する事は躊躇しなくても、自分が利用されていると知ったら損をした気持ちになる性格だと思うわ。人は人を助ける事があるけれど、道具は自発的に人間を助けるような事は一切してくれないと理解しているのかしら
ミッキー
……何だか世の中の流れを思いっ切り否定するような発言だけど……まぁ友達を作ろうとしてるんじゃない事は確かだろうな。少しでも自分の利益になる事があれば、と思って参加してるはずだ。でもそこから新たな何かを得る人もいると思うぞ?
ミニー
ええ、そうね。でもそれは自分がどういう人と知り合いになりたいのかを明確に把握出来ている人だけだと思うわ。ただ闇雲に名刺なんて配ったって、その札は切り札にはならないわよ。もしかしたら不利益だけを生み出すジョーカーになってしまうかもしれないわね。いずれにしても自分が知り合いたい人を明確に把握出来ていれば、ピンポイントで探す方が話が早いし、誰がいるのか分からない名刺交換会なんて時間の無駄だと思うわ。高校に入学した日に全校生徒に名刺を配って回っている人がいたら薄気味悪いでしょう?それと同じよ
ミッキー
まぁ高校と社会ではまた違うんだろうけど……確かに知り合いの多さを自慢するような、それがまるで自分自身の魅力のように振舞ってるのは見ていて違和感は感じるな。っていうか突然どうしてこんな話になったんだ……お前は信じてくれないかもしれないけど、僕は何があってもお前の味方だし、困ってたら必ず協力するぞ
ミニー
あらそう。心配しなくても大丈夫よ。あなたは大貧民の3のカードくらいには価値があるもの
ミッキー
それじゃ一番弱いカードじゃないか!全く利用価値が無いような気がするぞ!
ミニー
うるさいわね。世の中この先どうなるのか誰にも分からないわ。もし革命が起きればあなたが一番強いカードになるわよ。それに既に私の人生では革命が起こったのかもしれないじゃないの
ミッキー
うっ、そ、そっか。お前にとって最も頼りになる存在って事か……よーし!何かヤル気が出てきたぞ!
ミニー
あらそう。私に革命が起きても世の中にまで起こったとは言い切れないけれど
ミッキー
じゃぁやっぱり世間に出たら一番弱いカードじゃないか!何なんだその特殊なルールは!……って、まぁお前にとって一番ならそれでも良いけどさ……
ミニー
……何をごにょごにょスポーツ選手になる目標も叶わず、新たに設定した一流大学に入学する目標も叶わず、ついに人生の目標を【何でも良いから生きていく事】に設定した男のようにつぶやいているのかしら。気持ち悪いわね。それはそうと、結局今日は何を話したいのかしら?名前を聞いても顔を全く思い出せない人から助けを求められてしまった時くらい何が何だかさっぱり分からないわ
ミッキー
いや、お前の目は綺麗だな、って言いたかっただけなんだけど……もちろん目だけじゃなくて何もかも僕は大好きなんだけどな
ミニー
……うるさいわね。そんな事を言って私を利用しようとしてもそうはいかないわよ。金輪際協力出来ないわ
ミッキー
別に利用しようなんて思ってないぞ!傍にいられればそれだけで幸せなんだからな
ミニー
違うわよ。これ以上強力には出来ないわ、って言ったの。既にあなたのためだけに生きているようなものだもの。更にこれ以上あなたのためにするのは……って、何を言わせるのかしら、みっともない
ミッキー
うっ、僕のために色々しようとしてくれて幸せだけど、さっきも言ったように傍にいてくれるだけでもホントに幸せなんだぞ
ミニー
あらそう。という事はこうすれば良いのかしら
ミッキー
ううっ、珍しいな、腕を組んでくれるなんて……って、いててててて!爪を立てないでくれ!
ミニー
うるさいわね。これなら以前よりも強力に出来るかもしれないわ
公認会話士が出版した小説一覧はこちら
スポンサーリンク