ブログネタ:あなたの恋は上書き保存?名前をつけて保存?
ミッキー
過去の恋愛って結構すっぱり忘れちゃう人も多いのかな
ミニー
ちょっと、私に近付かないでちょうだい
ミッキー
えっ?何で?会話出来ないじゃないか
ミニー
うるさいわね。これを最後にもう過去の関係になろうと言いたいんでしょう?だったら私は過去なんて何一つ執着しないからもう近付かないでちょうだい、と言っているのよ
ミッキー
おい、僕は絶対に別れないぞ!ただ一般論の話をしてるだけじゃないか!
ミニー
うるさいわね。どこの誰が突然耳元で騒ぎ出したのか知らないけれど、鉄観音(てっかんのん)の葉が無かったなら他の茶葉でウーロン茶を淹れたら良いじゃないの。何を考えているのかしら
ミッキー
……えーと、何を言って……あ、おい、鉄観音の葉無しじゃなくて、一般論の話、って言ったんだぞ!全然違うぞ!
ミニー
うるさいわね。初対面なのに私の冗談に気付けたからといってツッコんだりしないでちょうだい、失礼な
ミッキー
いや、初対面じゃなくて僕達は付き合ってるんだぞ。例えお前に忘れられたって僕は離れないからな
ミニー
……しつこいわね。何をウーロン茶みたいに真面目な苦々しい顔をしているのかしら。冗談だと言っているじゃないの
ミッキー
そ、そっか。それなら良いんだ。それで過去の恋愛ってどれくらい忘れる人が多いんだろうな
ミニー
さぁ、どうかしらね。覚えていたってあまり良い事なんて無いんじゃないかしら。反省点を活かして他の人と付き合うといっても、過去に別れた人と今付き合っている人なんて全くの別人なんだから何も参考にならない可能性が高いわね。それどころか無闇に自分の人間性を決め付けて行動されるのを嫌う人が多いと思うわ。だからすっぱり忘れてしまえば良いのよ
ミッキー
なるほど。過去の恋愛の片鱗が見え隠れしたら相手も嫌だろうしな。でも中々そう簡単に割り切れないものだと思うけど……まぁ何年も時間が経てば大丈夫かもしれないけど、すぐにそんな忘れられるものなのかな
ミニー
ええ、そうね。私みたいに過去には一切執着せずに、更に思い出すきっかけも完全に消去しておけば大丈夫じゃないかしら
ミッキー
へー、そんな事が出来るのか?どうやってやるんだ?
ミニー
あら、そんなの別れた次の日にでも路上で襲撃して息の根を止めてしまえば……
ミッキー
こら!思いっきり執着してるじゃないか!別れた腹いせに襲撃するなんて酷過ぎるぞ!
ミニー
うるさいわね。冗談だと言っているじゃないの。そもそも私の価値観なんて他の誰にも当てはまらないから真似しようとしても無駄よ。真剣さが違うもの
ミッキー
……おい、じゃぁお前にとっては冗談じゃないんじゃないか。襲撃が真剣じゃとんでもないぞ
ミニー
違うわよ。進展させないもの、って言ったの。別れるような事態になる可能性が皆無だから……って、何を言わせるのかしら、みっともない
ミッキー
ううっ、そっか。どっちみち僕と別れないんだから過去の恋愛について考えるだけ無駄ってカンジか……僕もそんな風に二人の仲を進展させるつもりはないぞ
ミニー
あらそう。進展させるつもりはないのね。だったらあまり私に触れないでちょうだい、いかがわしいわね
ミッキー
二人の恋愛に関しては進展させていきたいぞ!
公認会話士が出版した小説一覧はこちら
スポンサーリンク