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長澤まさみ、奥平大兼、阿部サダヲ出演映画「MOTHER マザー」を観た感想

更新日:

どうも公認会話士です。
まだまだ舞台作品を観れない日々が続いてますので、またもや新作映画を観てきました。

長澤まさみさんの主演映画「MOTHER マザー」です。

特に観る予定はなかったんですが、先に観た友人が「何だか凄かった」と言っていたので、どういう事なのか確認のために観に行きました。

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映画情報

17歳の少年が起こした殺害事件。
すべてを狂わせた彼の母親は、怪物?
それとも聖母だったか——。男たちとゆきずりの関係をもち、その場しのぎで生きてきた女・秋子。
シングルマザーである彼女は、息子の周平に奇妙な執着を見せる。
周平に忠実であることを強いる秋子。
そんな母からの歪んだ愛の形しか知らず、それに翻弄されながらも、応えようとする周平。
周平の小さな世界には、こんな母親しか頼るものはなかった。
やがて身内からも絶縁され、次第に社会から孤立していく中で、母と息子の間に生まれた“絆”。
それは成長した周平をひとつの殺害事件へ向かわせる——。
何が少年を追い込んだのか?事件の真相に迫るとき、少年の“告白”に涙する。

母親・秋子を演じるのは、長澤まさみ。
今年で女優生活20周年をむかえる長澤が、役者として、一人の女性として、秋子というミステリアスな役柄に挑み、
母親という存在の闇と奥深さを体当たりで表現している。
17歳の周平役には、映画初出演にして初めてのオーディションで大抜擢された新人・奥平大兼。
そして、秋子と内縁の夫になるホスト・遼を阿部サダヲが演じているほか、
物語を彩る個性豊かな登場人物を、夏帆、皆川猿時、仲野太賀、木野花らが演じている。
『新聞記者』(19)、『宮本から君へ』(19)の映画会社スターサンズと『日日是好日』の大森立嗣がタッグを組み、
実際に起きた事件に着想を得て、新たな物語として紡ぎ出す衝撃作『MOTHER マザー』が、遂にベールを脱ぐ。
少年が罪を犯してまで守りたかったものとは——?
公式ホームページより)

というわけで、殺人事件を起こす少年と母親の話です。
実際に起こった事件を元に着想を得た作品だそうです。

↓このノンフィクション小説が題材となっています。

あらすじ

シングルマザーの秋子(長澤まさみ)は、息子・周平(郡司翔)を連れて、実家を訪れていた。その日暮らしの生活に困り、両親に金を借りに来たのだ。これまでも散々家族からの借金をくり返してきた秋子は、愛想を尽かされ追い返されてしまう。金策のあてが外れ、昼間からゲームセンターで飲んだくれていた秋子は、そこでホストの遼(阿部サダヲ)と出会う。二人は意気投合し、遼は、秋子のアパートに入り浸るようになる。遼が来てから、秋子は生活保護費を使い切ってしまうばかりか、一人残した幼い周平を学校にも通わせず、遼と出かけたまま何週間もアパートを空ける始末だった。

周平が残された部屋の電気もガスも止められた頃、遊ぶ金がなくなった秋子と遼が帰ってきた。二人は、以前から秋子に気があった市役所職員の宇治田(皆川猿時)を脅して金を手に入れようとする。だが、遼が誤って宇治田を刺し、一家はラブホテルを転々とする逃亡生活を余儀なくされることに……。

そんな中、秋子が妊娠した。だが父親が自分だと認めない遼は、「堕さない」と言い張る秋子と周平を残して去っていく。ラブホテルの従業員・赤川(仲野太賀)と関係と持ち、敷地内に居候をつづける秋子は、周平を実家へ向かわせ金を無心するが、母の雅子(木野花)から今度は絶縁を言い渡されてしまうのだった。

5年後、16歳になった周平(奥平大兼)のそばには、妹の冬華(浅田芭路)がいた。秋子は定職にも就かずパチンコばかり。一方、周平は学校に行くこともなく、冬華の面倒をみていた。住む家もなくなった三人に児童相談所の亜矢(夏帆)が救いの手を差し伸べ、簡易宿泊所での新しい生活がはじまった。亜矢から学ぶことの楽しさを教えられた周平は、自分の世界が少しずつ開いていくのを感じていた……。

安息も束の間、遼が秋子たちの元へ戻ってくる。しかし借金取りに追われていた遼は、再び秋子と周平の前から姿を消すのだった。残された秋子は、周平にすがる「周平しかいないんだからね…」。

母と息子は後戻りのできない道へ踏み出そうとしていた———。
公式ホームページより)

一般的な価値観において「どうしようもない母親」と呼ばれてしまいそうな母親ですが、果たしてそんな言葉で括ってしまって良いものなのかどうかが気になるところです。

観た感想

さて、ではなるべくネタバレせずに観た感想を述べていきましょう。

まずはまぁ何というか、特殊な母子関係です。
親が住む実家へ行き「金を貸してくれ」とせがんで大喧嘩するところも、男を逆ナンして家に連れ込んで性行為するところも、男に妊娠したと告げて思い切り殴られて捨てられるところも、全て息子に目の前でしてしまいます。
「子供にはこんな姿は見せられない」という感情は一切無く、「子供をダシに使ってでも少しでも自分の利益になるように」という徹底した利己主義を貫いていきます。
学校に通わせてもらえず、親類縁者とも全く付き合いが無い息子は、そんな母親の手足となって動く事でしか生きていく術がありません。

とにかく母親の都合に振り回されて、母親の意向に沿わない事は全て排除されるわけですが、かといってネグレクトとか虐待というのとはまたちょっと違う印象も受けました。
息子は決して「邪魔だからいなくなって欲しい存在」ではなく、「生きていくために必要な存在」ではあるんです。

映画の中では「共依存」という言葉を使ってました。
持ちつ持たれつ……というほど母親から何かを与えられているとは思えませんが、それは要するに母親の方が実は息子への依存心が強い、という事なのかもしれません。
それが愛情なのかどうかは他人の私には測れません。
実際にあった事件では「酷い親に育てられて少年が可哀想」という意見が大多数のようですが、それもあくまで他人の世間一般の価値観でしかなく、少年本人が自分を不幸で可哀想だと思っているかどうかは分かりません。

さて、息子役の奥平大兼さんはこの映画がデビュー作だそうですが、とても良かったと思います。
人の優しさに触れて少しずつ感化されていくところや、それでも明日になったらそんな人達全員を裏切ってしまいそうな危うさがよく表現されてました。
今後注目の役者さんと言っても良いでしょう!

まぁ私のようなものでも色々と考えさせられる映画だったので、観て損は無いと思います。
特に反抗期の少年などが観たら良いんじゃないでしょうか。
母親のありがたさに気付けるんじゃないかと思います。

以上、映画「MOTHER マザー」の感想でした!



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