ブログネタ:趣味は○○って語れるものある?
ミッキー
僕達の趣味と言えばやっぱり会話、って事になるのかな
ミニー
あら、突然何かしら。どうしてそんな事が言えるのかしら?
ミッキー
いや、だって明らかに僕達に出来る事と言えば会話くらいじゃないか。他に趣味らしい趣味も無いような気がするぞ
ミニー
あらそう。そう思いたければ思っていれば良いんじゃないかしら。よく【好きこそ物の上手なれ】とか言われるけれど、実際には好きだからと言って必ずしも上手にはなり切れないケースも多いものね。離婚相談のカウンセラーが既に3回も離婚をしていたり、お金儲けのプロと言われていた証券会社が潰れたり、若い女性の事が好きで好きでたまらないオジサンが逆に女性からは全く相手にされなかったりするわ。世界にはお金が大好きな人も多いけれど、ほとんどの人がお金からは寄ってきてくれない事を実感しているんじゃないかしら。趣味はあくまで趣味であって特技にはならないのよ。だからあなたもその点をしっかりと踏まえているなら会話が趣味だと言っても問題ないと思うわ
ミッキー
結局話をまとめると僕は会話が上手ではないって事か……でも好きだからこそ上手になりたいとも思ってるぞ
ミニー
あらそう。そう思いたければ思っていれば良いんじゃないかしら。ただ上手になるには必ず理由があるのよ。欠点を消したからかもしれないし、良い点を伸ばしたからかもしれないわ。その両方を達成している稀有な人もひょっとしたらあなたのすぐ近くにいたりするかもしれないわね。それであなたは今後会話が上手になるために何が必要だと思っているのかしら
ミッキー
ううっ、そう言われると……えーと、その場その場で的確な事を言えるようにしたいかな
ミニー
それなら私に対して言いたい事を言っても良いわよ
ミッキー
えっ!?どういう事だ?会話を特技にするための試験みたいなカンジか?えーと、今後もずっと楽しく会話していきましょう……
ミニー
……………………
ミッキー
うっ、反応が無いのが一番キツイな。えーと、いつも楽しい会話をしてくれてるけど、何か秘訣ってあるのか?
ミニー
……………………
ミッキー
おい!お前は会話が特技なんじゃないのか!?黙ってないでちゃんと答えてくれ!
ミニー
うるさいわね。さっきから勝手に私の趣味や特技が会話だと決め付けないでちょうだい。あなたの特技はいつもそうして私という存在を小さな器の中に押し留めようとするところね。私を理解したい気持ちは分かるけれど、あなたが理解出来る範囲に無理やり押し込めるのは本当の理解とは程遠いわよ。そんな風に決め付けられるとあなたの期待に応えようとして思い切った事が出来なくなってしまう恐れがあるもの。要するに私には趣味も特技も無いのよ。あえて言うとすれば、存在の概念や脳の可能性を無限に広げる事が趣味かしら
ミッキー
なるほど……じゃぁ必要とあれば突然口調や性格が変わる可能性もあるって事か。まぁ実際に少しずつ少しずつ微妙に変化はしてきてるんじゃないかと思うけどさ。僕への想いも少しは言ってくれるようになってる気がするし……
ミニー
会話が趣味とか言っていたクセに何をぶつぶつ誰もいない空間に言葉を発しているのかしら、気持ち悪いわね。でも少しは改善されたんじゃないかしら。今までは壊滅的な状態だったもの。あなたは何も言わずに話の事だけ考えていれば良いのよ、腹立たしい
ミッキー
おい!何も言わずにどうやって会話が上達するんだ?イメージトレーニングをすれば良いのか?
ミニー
違うわよ。私の事だけ考えていれば良いのよ、って言ったの
ミッキー
ええっ!?な、何で突然そんな恥ずかしい事を……でもそんな事は言われなくても既にしてるぞ?僕がお前以外の事を考えてるはずがないじゃないか
ミニー
……違うわよ。よく考えながら私と会話をして学びなさい、って意味じゃないの。でももう良いわ。解散するもの
ミッキー
おい!ちょっと待て!会話が上達するまで待っててくれても良いじゃないか!僕はお前と会話するのが楽しくて仕方ないんだぞ!
ミニー
……違うわよ。改善したもの、って言ったの。ようやく少しはまともな事が言えるようになったかもしれないからもう少し付き合ってあげても良いわよ
ミッキー
え?こんな短時間で?うーん、自分じゃよく分からないな……
公認会話士が出版した小説一覧はこちら
スポンサーリンク