ブログネタ:1番仲よしの友達は自分と似たタイプ?全然違う?
ミッキー
友達って、自分みたいなタイプと全く違うタイプと、どっちがなりやすいんだろうな
ミニー
引っぱたくわよ
ミッキー
何でだよ!変な事は訊いてないぞ!
ミニー
うるさいわね。妙な質問をしておいて、私が答えに困ったところで【そういえばお前には友達が一人もいないから分かるはずがないか。どんなタイプがどうこう言う以前に誰のタイプでもない嫌われ者の人間界の黒歴史のような女め】と言おうとしているんでしょう?歴史にとどまらず未来永劫私は黒いままよ、失礼な
ミッキー
僕は何も言ってないだろ!っていうかずっと黒いままって言わなきゃ失礼、みたいな展開になってるじゃないか!
ミニー
うるさいわね。冗談よ。私が黒いのは冗談ではないけれど、人はあまりにも重大な案件を前にすると嘘や冗談だと思い込まないと精神的におかしくなってしまうものね。あなたも私が黒くなくなるなどという冗談みたいな話を信じ込んでしまっているんでしょう?
ミッキー
いや、冗談っていうか本気で信じてるぞ。そもそも最初から全く黒くないじゃないか。お前より優しい人なんて見た事無いしな
ミニー
……うるさいわね。どこが笑いのポイントになっていたのか分からないけれど、黒い人の話をすればブラックジョークが成立すると思ったら大間違いよ。それとも【優しい人なんてこの世に一人もいないと教えてくれたのが優しさ】とか【こんな人間でも誰からも殺されずに生きているなんて、なんて世の中は優しいんだ】という意味かしら。それなら私を通して優しさを知る事もあるかもしれないわね
ミッキー
そんな理由じゃなくてホントにお前は優しいじゃないか!否定する意味が分からないぞ!
ミニー
……しつこいわね。そんな窮屈で不自由な個性になんて私は閉じ込められたりしないわよ。良い印象を持たれている人が少しでも優しくない事をしたら一気に幻滅されるけれど、悪い印象を持たれている人が少しでも優しくすると過去の悪さなんて全て帳消しになるくらい見直されるのが浅ましい人間界の浅い価値観じゃないの。あまりにも現実と掛け離れた褒め言葉は全く相手のためにならないから反省してちょうだい
ミッキー
まぁ言いたい事は分かるけど、でもずっと一番近くで見てきたわけだしな……どう言われても印象は変わらないというか……まぁ良いか。何か最初の話と全然違う内容になってる気がする……
ミニー
何をごにょごにょ友達が助けを求める電話をしてきたから慌てて駆けつけると、【どうしてお前が来るんだ】と友達が怒り出したので、【助けて欲しくてつい呼び出したものの、僕には本当は迷惑を掛けたくないと思ってくれているのか】と解釈して感激していたら、【いくら焦っていたからってこんな最も頼りにならないヤツに電話をしてしまったとは】と吐き捨てるように言われてしまった男のようにつぶやいているのかしら、気持ち悪いわね。それで結局あなたは何の話をしたいのかしら?話題に親しみを感じないから何が何だかさっぱり分からないわ
ミッキー
いや、だからまぁ友達って自分みたいなタイプなのか違うタイプなのか、どっちが仲良くなるんだろうな
ミニー
さぁ、どうかしらね。自分みたいな人が気持ち悪いと思えば仲良くならないでしょうし、自分みたいな人が好きなら仲良くなるんじゃないかしら。どれだけ自分が好きかどうかで変わりそうね
ミッキー
なるほど。そこはまぁ人それぞれって事になりそうだな。ちなみにハイジに対してはどう思ってるんだ?
ミニー
あら、言葉の感覚は似ているかもしれないけれど、性格は私とはずいぶん違うんじゃないかしら。そういう人の方が興味深いわね
ミッキー
なるほど。ハイジはどう思ってるんだろうな。ちなみに僕はお前の事はさっき言ったように誰よりも優し……
ミニー
ちょっと、もう見ないでちょうだい
ミッキー
お、おい、ちょっと、突然どうしたんだ?見ないと会話出来ないぞ
ミニー
違うわよ。褒めないでちょうだい、って言ったの。私は自分とは違う人が興味深いと言っているのが分からないのかしら
ミッキー
いや、それで褒めないで欲しいって思う理由がよく分からないぞ
ミニー
誰より優しいとか、誰より魅力的だとか、私がそうではないからあなたに興味があるのよ
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