ブログネタ：憧れたバイト
ミッキー
僕達の高校は別にバイト禁止じゃないけど、中にはバイト禁止の高校とかもあるらしいな
ミニー
そうね。そういう学校に通う生徒達はとても裕福で、お小遣いも両親からたくさんもらえるような家庭で育ったんでしょうね。毎日毎日グラタンを食べているに違いないわ
ミッキー
金持ちはグラタンなのか？どんなイメージなんだよ、それは。もっとフランス料理のフルコースとかを長ーいテーブルで食べてそうなイメージがあるけど
ミニー
うるさいわね。グラタンのベシャメルソース部分みたいな存在のクセに何を言っているのかしら
ミッキー
それこそがグラタンの最も重要な部分だろ！ベシャメルソースみたいって言われてもバカにされた気にならないぞ
ミニー
あら、知らないのね。グラタンというのは一番上の部分に焦げ目が付くじゃないの。だからフランスでは上流階級の事をその焦げ目のような最上位に喩えて【グラタン】と呼ぶ事があるのよ
ミッキー
へー、そうなのか。って事はベシャメルソースの僕はやっぱりバカにされてたわけだな。まぁ僕の家は特に裕福じゃないから反論出来ないけどさ
ミニー
あら、あなたは平凡が売りだからそれで良いのよ。貧乏過ぎたり裕福過ぎたりすると、妙にプライドを持ったり妙に卑屈になったり、他人と自分を比較ばかりするようになったり、あまり良い効果は生まれないかもしれないわ
ミッキー
平凡で褒められるなんていかにも現代的だな。以前はもっと個性を持った方が褒められた時代だったらしいぞ。だからお前は……
ミニー
引っぱたくわよ
ミッキー
まだ何も言ってないぞ！
ミニー
うるさいわね。どうせ私を【今の時代には全く適応出来ない、我が強過ぎる旧時代の高飛車明治女】と言いたいんでしょう？何でもお見通しよ
ミッキー
あのな、妙に卑屈になってるのはお前じゃないか。僕は【だからお前はどの時代に生まれても一目置かれる存在になっただろうな】って言おうと思っただけなのに
ミニー
あらそう。グラタン皿にこびりついたソースみたいな存在のクセにたまにはまともな事を言うじゃないの
ミッキー
おい！もう一番下の方に移動しちゃってるじゃないか！
ミニー
うるさいわね。廃棄するわよ
ミッキー
全く……僕の両親だって裕福じゃなくてもちゃんと働いて生活してるんだぞ
ミニー
違うわよ。バイトするわよ、って言ったの。それなら家計を助けるためにバイトしたら良いじゃないの
ミッキー
バイトか……そうだなぁ。高校生だと時間も限られるし、やるとしたらファーストフードとかになるのかな。レジ打ちとかな
ミニー
まぁ、失礼な。大破するわよ
ミッキー
何が失礼なんだよ！しかもバイト先のレジを破壊しにくるとはどういう事なんだ！
ミニー
違うわよ。会話するわよ、って言ったの。私を置いてバイトだなんて失礼な。まさか本当にバイトをする方向で思考を巡らせるとは思わなかったわ
ミッキー
うっ、ごめん。それで失礼って言ってたのか……でもあくまで仮定の話じゃないか。お前は憧れのバイトって無いのか？フライドポテトが好きだからお前もファーストフードか？
ミニー
どうしてそうなるのよ。他人が食べるためのフライドポテトを目にし続けるなんて、想像しただけでやせ細ってしまいそうよ。私はこうして会話をしているだけでお金がもらえるようなバイトに憧れるわね
ミッキー
なるほど……この【会話ブログ】が本とか有料コンテンツにでもならない限り、かなり難しいだろうけどな……
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