ブログネタ:行ってみたい専門学校
ミッキー
もし大学じゃなくて専門学校へ進学したとすると、どんな学校が良いだろうな
ミニー
知らないわよそんなの。どこへでも行きたいところへ行ってしまえば良いじゃないの、失礼な。そんな風に鎌をかけて私が寂しがると思ったら大間違いよ。ひょっとして私があなたの事だけを専門に考えていると思っているんじゃないでしょうね。私の専門分野はもっと多岐に渡っているのよ。あなたはほんの些細な一つのテーマに過ぎないわ。しかも完全に履修してしまって、どんな内容の論文でも書けるレベルに達しているのよ
ミッキー
いや、そんな深い意図は無かったんだけど……僕が行くとしたらどんな専門学校が向いてるのかな、と思ってさ
ミニー
さぁ、どうかしらね。そんなところへ行ったりせずに私の家に通えば良いじゃないの、とか言わせようと思っているんじゃないでしょうね。そうなると専門ではなくて専業とかいう呼び名になってしまうわよ。高校一年生だと言うのになんて破廉恥な展開を期待しているのかしら、いかがわしいわね
ミッキー
僕はそんな事は一言も言ってないじゃないか!僕に関する専門的な知識は完全に履修したんじゃないのか?全然僕が意図している話の内容と違うぞ
ミニー
まぁ、私を卒業するための単位をまだ一つも獲得していないクセに偉そうな事を言わないでちょうだい。あら、分かったわ。ついに本性を表したわね。どうしてそこまで躍起になって私を卒業しようとしているのかしら、失礼な
ミッキー
何を言ってるんだ!僕がお前を卒業しようとするわけがないじゃないか。もちろんもっとお前の事を理解したいとは思ってるけど……
ミニー
……何をゴニョゴニョと壊れたスピーカーのような音を出しているのかしら、気持ち悪いわね。ヒアリングテストとして全く成立していないわよ。いずれにしても今のペースでは一生掛かっても私を卒業なんて出来ないわよ。あなたが学ぶよりも早く、履修すべき科目がどんどん増えていってしまうもの
ミッキー
まぁお前と僕では頭の出来が桁違いだからな。でも一生卒業出来そうにないなら良かったよ
ミニー
あらそう。そんな事より何が話したいのかしら?あなたが何を言いたいのかさっぱり分からないわ
ミッキー
どう考えてもずっと専門学校の話をしてたと思うんだけど……僕にはどんな専門学校が向いているのかな、って話だぞ
ミニー
さぁ、どうかしらね。朝起きてご飯を食べて学校に通って、午後まで座って過ごして真っ直ぐ帰る、というのを繰り返している学校が良いんじゃないかしら
ミッキー
一番重要な授業の内容が分からないぞ!そこは何を学ぶ専門学校なんだ?
ミニー
うるさいわね。あなたの最大の特徴は【平凡】という事じゃないの。だからその特徴を伸ばすためのカリキュラムがしっかりしている学校が良いと思うわ。人気の服飾系や美容系やIT系や映像系に進むのも無難かもしれないけれど、そうなるとあなたに特技や特徴や個性が出来てしまうものね。それなら授業も何もしないで平々凡々と過ごす学校が良いと思うわ
ミッキー
そんな一日中何もせずに座ってるだけのわけの分からない学校に通ってるなんて個性的過ぎるだろ!
ミニー
うるさいわね。それなら四年制の大学へ通えば良いじゃないの、失礼な。大学だって学部によって色々な専門知識が身に付くわ。才能が開花するわよ
ミッキー
そ、そうか。まぁあくまで専門学校の事は可能性として訊いただけだからな。お前がそこまで期待してくれるならヤル気が出てきたぞ
ミニー
違うわよ。才能は会話する事よ、って言ったの。あなたにはそれくらいしか取り柄が無いんだから、私と同じ大学でずっと会話をしていれば良いのよ、それを専門学校とか何とか、本当に失礼ね。あなたには焦るわ
ミッキー
うっ、僕が専門学校とか言い出して慌ててくれたのか?それは嬉しいな。でもお前と同じ大学に行くには僕の学力じゃ不可能な気がする
ミニー
違うわよ。あなたに合わせるわ、って、何を言わせるのよ、みっともない。しっかり猛勉強してちょうだい
ミッキー
うううっ、僕がお前に合わせられるように努力するよ
ミニー
当たり前よ。今のままでは名前を書くだけで合格してしまうような、張り合いの無い大学受験になってしまうわ
ミッキー
いくらなんでもそこまで酷くないと思うぞ!
公認会話士が出版した小説一覧はこちら
スポンサーリンク