ブログネタ:好きな人の趣味に合わせる?
ミッキー
好きな人の趣味に合わせる人って多いみたいだな
ミニー
あらそう。残念だったわね
ミッキー
いや、何が残念なのか分からないけど……自分の趣味に興味を持ってくれるのって嬉しいんじゃないか?
ミニー
あらそう。残念だったわね
ミッキー
いや、だから残念だとは思わないぞ。話が合った方が楽しいじゃないか
ミニー
あらそう。残念だったわね
ミッキー
こら!ちゃんと会話して欲しいぞ!
ミニー
うるさいわね。趣味の合う人と付き合った方が良いという考えなんでしょう?二度と私に近寄らないでちょうだい
ミッキー
ちょ、ちょっと待った!僕達は共通の趣味がちゃんとあるじゃないか!
ミニー
まぁ、いきなり手を掴んだりして、いかがわしいわね。まさかこれが私の趣味だと思われているのかしら?
ミッキー
いや、傍にいて欲しいもんだからつい……と、とにかく僕達は会話をするのが共通の趣味じゃないか。こうして話してれば常に楽しいからな
ミニー
あらそう。何を悪趣味な笑顔を浮かべているのか分からないけれど、私が誰か他の人と会話しているところなんて見た事が無いんじゃないかしら?全く会話好きではなくて悪かったわね。というより誰かに話し掛けられても全く反応もしないんじゃないかしら
ミッキー
ま、まぁ確かにそういう要素はあるけど、だからこそこうして僕とは会話してくるなんてスゴイ事じゃないか
ミニー
うるさいわね。あなた以外の人の声が一切聞こえないから仕方がないじゃないの。一体どんな方法で私に聞かせているのかしら、いかがわしいわね。蚊が飛んでいるような周波数を発生させているのかしら?
ミッキー
そんなの人間の声じゃ無理だぞ!っていうか、聞こえないんじゃなくて、聞こうとしてないだけだと思うんだけど……
ミニー
何をごにょごにょ自分の周囲ではいつもクラスメイトが声を潜めて話しているので、気になって集中して聞いてみたところ、たかが今日の天気の話題のような隠すほどの内容でもなかったので【どうしてそんな話を誰かに隠すように話すのか】と訊いてみると、【やっぱりそうだ、お前は人の話を盗み聞きするようなタイプだから試させてももらった】などと言われて、それ以降は誰も近くに寄ってこなかった男のようにつぶやいているのかしら、気持ち悪いわね。それで結局今日は一体何の話なのかしら?趣向や味付けが不明だから何が何だかさっぱり分からないわ
ミッキー
いや、だから好きな人と趣味が一緒だと最高だな、って話だぞ。結構合わせる人とかが多いみたいだからな
ミニー
あらそう。趣味や嗜好を肯定されると人は喜ぶものね。そうして好きな人に取り入っているカンジかしら
ミッキー
まぁそうだな。同じ話題があれば話も盛り上がるし、趣味の話が出来る相手と認識されればかなり距離も縮まるはずだぞ
ミニー
あらそう。そうでもしないと中々会話も盛り上がらないというのは後々どうなのかしらね。結局は【付き合ってみたら思っていたのと違った】などと言われてしまうんじゃないかしら。だったら最初から無理なんてしない方が良いかもしれないわよ
ミッキー
うーん、でも楽しさが分かればホントに共通の趣味になるかもしれないし、まぁその人次第ってカンジか。それはそうと、僕達はやっぱり会話という趣味が合ってると思うんだけどなぁ
ミニー
しつこいわね。話題も毎回違うし、反対意見のような内容ばかりじゃないの。私の趣味と合ってないんじゃないかしら
ミッキー
ううっ、でもこうして付き合ってるんだし、僕達ほど仲良しのカップルなんていないと思ってるんだけど……
ミニー
違うわよ。私の趣味はあなたなんじゃないかしら、って、何を言わせるのかしら、みっともないわね
ミッキー
そ、そっか、僕達はお互いの存在が趣味みたいなものかもしれないな!それなら何もかも納得出来るぞ……って、あれ?どこへ行くんだ?
ミニー
いつまで悪趣味な話を続けているのかしら。趣味が悪いのかと思われてしまうじゃないの
ミッキー
いや、そんなに悪趣味でもないと……おーい!うーん、珍しく恥ずかしがってるのかな
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