今日の気分は何点？
ミッキー
毎日の気分を点数につけたらどんなカンジになるだろうな
ミニー
引っぱたくわよ
ミッキー
何でだよ！変な事は言ってないぞ！
ミニー
うるさいわね。どうせ【この変な女が隣にいるせいで、毎日気分が０点、というかもうマイナスじゃないか。しかもこの女はそういう事に全く気付けないのが更に腹立たしい。ここは僕が毎日マイナスで過ごしている事を伝えて、僕に惚れ込んでいるこいつの気持ちもマイナスに落としてやる必要がある。このマイナスにマイナスをかけてもマイナスにしかならない、数学の常識までマイナスに引きずり込んでしまうような女め】と言おうと思ったんでしょう？誰がマイナスの記号のように真っ黒で凹凸の無い細長い女なのかしら、失礼な
ミッキー
誰もそんな事言ってないぞ！お前がいるから毎日楽しく過ごせてるんじゃないか！マイナスになんてなるわけないぞ！
ミニー
……うるさいわね。そんな言葉で私の気分がＹ＝Ｘの二乗みたいに跳ね上がると思ったら大間違いよ。いかがわしいわね
ミッキー
いや、何の事かよく分からないけど……と、とにかく、毎日の気分に点数をつけていくと、自分の気分のサイクルみたいなものが見えて面白いかもしれないぞ
ミニー
あらそう。毎日１００点で、何だかこのままでは過労で突然死するサラリーマンみたいだ、と思って気分が滅入ってしまったりするんじゃないかしら。もしくは、意外と楽しいと思っていた日常が何だか３０点くらいの連続で、このまま生きていても平均５０点になる事なんてありえないと絶望してしまったりするでしょうね
ミッキー
どっちもずいぶんネガティブだな……悪く考える人だけじゃないと思うけど……
ミニー
何をごにょごにょテストで毎回平均点なのに今回はとても出来が良かったので満足していたところ、結局は他の全員も出来が良くて、何と自分は初めて平均点以下になってしまった男のようにつぶやいているのかしら、気持ち悪いわね。とにかく点数をつけたいならつけてみたら良いんじゃないかしら。今日も恐らく０点でしょうね
ミッキー
おい、僕が毎日０点みたいじゃないか。さっきも言ったけどお前と毎日会ってるんだし、０点になんてなりようがないぞ
ミニー
あらそう。自分の評価と他人の評価ではどうしても違いが出るのは仕方がないものね。例えば味付けさえ良ければ食材は安いものでも美味しく出来ると思っている人が超高級な牛肉を食べてみたところ、これなら味付けなんてする方がかえって肉の味を分からなくさせてしまう、と思い直して、それからはどんな食材でもただの丸焼きと素揚げしか作らなくなってしまったようなものよ
ミッキー
例えと言いたい事が全く違うような気がするんだけど……と、とにかく、僕が０点なんてありえないぞ。どうしてそう思うんだ？
ミニー
しつこいわね。何をどう評価したってそれは個人の自由じゃないの。例えば色々なレストランへの食べ歩きが趣味で、食べたものをブログで評価していたところ、あまりにも一般の感覚とは掛け離れたわけの分からない評価というのが何故か読者にうけてしまって、周囲が楽しんでいるのとは裏腹に、本人は新しい記事を書くのがどんどん怖くなってしまったようなものよ
ミッキー
まぁ今のは例えと言いたい事が結構合ってたっぽいな。じゃなくて、お前がどうして僕を０点と思うのかを訊いてるんだぞ
ミニー
うるさいわね。０点のあなたが何をしたって０点に決まっているじゃないの。本来はマイナスだけれど、マイナスの評価について何だか怒っていたから私も気を使っているのよ。良かったわね
ミッキー
こら！全然良くないぞ！気を使っても０点なんて、僕と一緒にいても全然幸せになれそうにないじゃないか！
ミニー
うるさいわね。何を興奮しているのかしら。私は不幸に点数をつけているのよ
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