ブログネタ:もうすぐ1年の半分が終わるね
ミッキー
今年ももう半分終わる、とか言ってる人が多いな
ミニー
ええ、そうね。良かったわね
ミッキー
いや、あんまり良い意味で言ってる人はいないっぽいぞ。気付いたら半年も過ぎちゃって、時間を無駄にしてる、って思ってるんじゃないかな
ミニー
あらそう。良かったわね
ミッキー
いや、だから良くないってのに。あんまり印象なく時間が経っちゃってるなんて勿体無いじゃないか
ミニー
あらそう。良かったわね
ミッキー
こら!全然良くないぞ!真面目に会話して欲しいぞ!
ミニー
うるさいわね。良い事も悪い事も無く過ごせて良かったじゃないの。良い事が無いよりも、悪い事が無かったなんて奇跡的な状況じゃないかしら。良かったわね
ミッキー
なるほど、そういう意味か。まぁ印象に残るくらい悪い事ってのも意外と起こらないのかもしれないな
ミニー
あらそう。毎日毎日変わらない日常のままずっと過ごせているんでしょうね。恐らく死んでしまった事にも気付かないんじゃないかしら。良かったわね
ミッキー
それはそれで全然喜ばしくない気がするぞ!知らないうちに死んじゃうなんて悲惨じゃないか!
ミニー
うるさいわね。大きな声を出せば死がビックリして大暴れをすると思ったら大間違いよ。それどころか私がビックリして飛んでいってしまうんじゃないかしら。二度と近寄らないでちょうだい
ミッキー
ちょ、ちょっと待った!僕は離れないぞ!
ミニー
まぁ、いきなり手を握ったりして、何を考えているのかしら、いかがわしいわね。半年経つたびにこうして生体反応を確認しないといつの間にか死んでいるような女だと思われているのかしら?
ミッキー
いや、そうじゃなくて、離れて欲しくないからつい……って、痛ててててて!いきなり爪を立てないでくれ!
ミニー
うるさいわね。絶叫するほど印象深い出来事があって良かったじゃないの。この痛みはきっといつまでも覚えているんじゃないかしら
ミッキー
おい、そんな理由で爪を立てられたらたまらないぞ。そんな事をしなくてもお前と過ごした記憶ならちゃんと残ると思うぞ
ミニー
あら、そうかしら。人の脳はどうしても日常というものを記憶するのが苦手なんだと思うわ。だからいつも同じような事をしていると、それはほとんど何もしていないのと同じような感覚になってしまうものなんじゃないかしら
ミッキー
なるほど。学校に来て勉強するのも、会社で働くのもちゃんとした行動なのに、当たり前過ぎて記憶に残らないわけか。でもお前との記憶は特別だからな。他の日常の事とは全然違うぞ
ミニー
あらそう。非日常で非現実的で非常識な存在で悪かったわね。記憶に残るというか、トラウマがしっかり残っているんじゃないかしら、腹立たしいわね
ミッキー
誰もそんな事言ってないぞ!良い記憶しか残ってないに決まってるじゃないか、全く……と、とにかく、さっき【日常になると記憶に残りにくい】って言ってたけど、僕がそう感じたんじゃないかと思ったって事は、お前は僕達がこうして一緒に過ごすのは日常って思ってくれてるんだな。それは凄く嬉しいぞ
ミニー
……何を突然借金が膨らみ過ぎて完全に開き直ってしまった社長のような顔をしているのか分からないけれど、私は今までの事は全て記憶しているわよ。残念だったわね
ミッキー
いや、お前の記憶力がとんでもないのは分かってるぞ。あくまでそういう表現をしてくれたのが嬉しい、って話じゃないか。しかもお前の場合はちゃんと僕の事を意識して覚えてくれてるってのが凄く嬉しいカンジだぞ
ミニー
……しつこいわね。何が何だか分からないけれど、要するにあなたが嫌な想いをした時は恨みとしてしっかり記憶に残っているけれど、普段はいるのかいないのか分からない存在、と言いたいんでしょう?
ミッキー
こら!いつそんな話をしたんだ!?お前がいるのかいないのか分からない、なんて事はありえないぞ!
ミニー
うるさいわね。私が他人の事をどう思っているのかを話しただけじゃないの
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