ブログネタ:ぼっちは耐えられる?
ミッキー
一人ぼっちってやっぱり寂しいな
ハイジ
…………ぴゅぴゅぴゅっ
ミッキー
あっ!こら!どうして突然逃げるんだ!?
ハイジ
………………
ミッキー
何か予定があるなら仕方ないけど、時間があるならちょっと会話しないか?
ハイジ
………………
ミッキー
お、おい、良いのか悪いのかどっちなのかを……
ハイジ
ぴゅぴゅぴゅっ!
ミッキー
あっ!こら!せめてどっちか言ってからにして欲しいぞ!
ミニー
全く騒々しいわね。何がどうなっているのかしら。そんなにうるさくしたら他の人の言葉が逃げ出してしまっても責められないわよ
ミッキー
あ、ミニーも見てたか?ハイジの様子が何だかおかしいぞ
ミニー
ええ、そうね。おかしいのがハイジみたいなものだものね。それがどうかしたのかしら
ミッキー
どういう認識なんだ全く……うーん、一体どこに行ったんだろう……
ミニー
何をごにょごにょお一人様専用のレストランというのが出来たらしいので訪問してみたところ、一人のお客でも盛り上げてあげようという店側の余計な気遣いによって、妙なテンションの変な店員ばかりで全く落ち着いて食べられなかった男のようにつぶやいているのかしら、気持ち悪いわね。とにかくハイジだったら呼べば現れるんじゃないかしら
ミッキー
そうか?よし、おーい!ハイジー!…………うーん、既にどこかへ走り去ったみたいだぞ
ミニー
あらそう。それはそうと、一体今日は何の話なのかしら?それとも私には話しかけるつもりはなかったのかしらね。あまり私に近寄らないでちょうだい
ミッキー
ちょ、ちょっと待った!そんな事は言ってないぞ!一人ぼっちってのは寂しいな、って話をしようと思ったんだ
ミニー
あらそう。そんな事を言っている人も多いけれど、実際にはどうなのかしらね。そういう価値観を人間に植え付けておかないと絶滅してしまうから無理やり口にしているだけじゃないかしら。自分の事を完全に理解出来る人が自分しかいない事を考えると、近くに他人がいればいるほど苦痛かもしれないわよ
ミッキー
うーん、確かに合わない人が近くにいたら苦痛かもしれないけど、でも僕はお前やハイジと一緒にいるのは凄く楽しいぞ。一人でいるくらいならお前と一緒にいたいぞ
ミニー
……うるさいわね。それは私があなたの事を何もかも全て理解しているからよ。って、何を言わせるのかしら、みっともないわね
ミッキー
ううっ、そっか。一人でいるよりももっと落ち着いて幸せな気持ちになれる相手なのはそういう理由なんだろうな……お前にとってもそういう存在になれてると良いんだけどな
ミニー
あらそう。既にそうなっているから心配いらないわよ。あなたがいないと生きていけないもの
ミッキー
ええっ!?そ、そんなはっきり言ってくれるなんて感激だ……僕は何て幸せ者なんだ
ミニー
あらそう。ミッキーが幸せなら私も幸せよ。みたいなカンジかも?ちょっと違うかも
ミッキー
……おい、よく見たら口が動いてないじゃないか。まさかハイジが近くでモノマネをしてるんじゃないだろうな?
ミニー
はっ、たらたら、ぎくり、こそーり、どきり、とか言うと思ったら大間違いよ、かも
ミッキー
こら!声はミニーみたいだけどやっぱりハイジとしか思えないぞ!
ハイジ
ぴー!二人が会話してるのを見てたら寂しくて出てきちゃったなどと言われそうな状況だからひとまず退散かも!ぴゅぴゅぴゅっ!
ミッキー
あっ!こら!別に逃げなくても良いじゃないか!……全く……何で逃げたり出てきたりしたんだろう
ミニー
さぁ、どうかしらね。話題がいかがわしかったから逃げたんじゃないかしら。でもすぐにあなたが私と話し始めたから気になったんでしょうね。とはいえ、一人で生きていく覚悟があるとかえって突然心を許したりするのが恥ずかしくなるのよ
ミッキー
何だかハイジの事も全てお見通しみたいだな……それはそうと、さっきはせっかくお前の本心を聞けたと思ったのに、ハイジのモノマネだったとはな
ミニー
あら、何かしら?聞きたいなら質問すれば良いんじゃないかしら
ミッキー
そ、そっか。えーと、僕はお前にとっても幸せを感じる存在になれてるのかな?
ミニー
あら、どうかしらね。そんな事は全く言う必要が無いんじゃないかしら
ミッキー
うっ、やっぱり……本物のミニーには素直に言ってもらうのは難しそうだな……
ミニー
あら、そうかしら。先程ハイジが私の代わりに何か言っていたような気がするわよ
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