【会話ブログ】 ミッキー+ハイジ

七色の生誕祭 その2

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前回

ハイジ
ぴゅぴゅぴゅっ!
ミッキー
あっ、ハイジだ。おーい!急いでどこに行くんだ!?
ハイジ
ききー!むっ?誰かに話しかけられた気がするんだよ。そうなのかも?違うかも
ミッキー
いや、僕だぞ僕。何か急用でもあるのか?
ハイジ
そうかもそうかも。そうなのかも。今はミッキーを探して走り回っているんだよ
ミッキー
おい、僕に用事だったなら早く言ってくれれば良いじゃないか。何かあったのか?
ハイジ
むっ?だから私はミッキーに用事がある、と言っているのかも。早くしないと家に帰っちゃうかもしれないからごきげんよう。ぴゅぴゅ……
ミッキー
こら!僕ならここにいるじゃないか!僕を探してるんだろ!?
ハイジ
むむむ、誰だか知らないけど引き止めないでもらいたいんだよ。ただでさえどこにいるのか分からないミッキーを見失うともう二度と会えない可能性があるのかも。そうこうしてる間にもう存在の8割くらいが消えかかってるに違いないんだよ
ミッキー
おい、どういう認識なんだそれは。ホントに今話しかけてるのが誰なのか分からないんじゃないだろうな?
ハイジ
んー?今話してるのはミッキーだけど、まさかこんな簡単に見付かるような存在感じゃないから、もう一人くらい実はミッキーがいるんじゃないかと睨んでいるところかも。隠し立てしてると容赦しねぇぞこのひよっ子!
ミッキー
こら!僕は一人しかいないぞ!とにかく用事があるなら妙な事を言ってないで早く話してくれ!
ハイジ
ぴー!ミッキーかどうかの証明も済んでないのに怒られるとは、悪用すれば不法入国とかも横行しちゃいそうな世の中かも!
あの、あなた、クリスマスを祝ってくれませんか?
はぁ、どのようにすれば良いですか
ええ、だから祝ってくださらない、と言っているんです
ええ、分かってますよ、どのようにしたら良いんでしょうか
はぁ、だからクリスマスを……
えーと、どうせなら具体的に言ってくれた方が助かるんですけどね、あなたがどういうのを喜ぶのか分からないですし
はぁ、私ですか?あの、クリスマスを祝って欲しくて……
だーかーらー、どうやって祝ったらあなたが喜ぶのか分からないじゃないですか!もうあなた一人でクリスマスを祝ってください!
ああっ、私がどうこうじゃなくて、皆にもクリスマスという日を祝って欲しかったのですが……私はクリスマスじゃないのに……
ミッキー
誰なんだよお前らは!っていうか、何か日本のクリスマスに一石を投じるような一人芝居だったぞ!と、とにかくそれは良いとして、結局用事は何なんだ?クリスマスの事か?
ハイジ
そうかもそうかも。そうに違いないのかも。ちょっと耳を貸さないとならないんだよ
ミッキー
ん?人に聞かれたらまずい話でもあるのか?どうした?
ハイジ
ひそひそごにょごにょちょろりんぱっ
ミッキー
……内緒話を擬音で言われても全く理解出来ないぞ……もっとはっきり言ってくれないと……
ハイジ
クリスマスのケーキを栗で済ますとか言ってるからビックリします的なクリスマスを繰り越しますとか言わずにざっくりしますよというクリスさんざますとかいう薬屋のマスコットが……
ミッキー
ちょ、ちょっと待った。今は別にお互い自由に独り言を言う時間じゃないんだぞ。それで結局クリスマスに何がしたいんだ?
ハイジ
んー?おっと、こうしちゃいられないんだよ。私はミッキーに用事があったのかも。ぴゅぴゅ……
ミッキー
こら!散々会話しといていきなり他人と間違えた扱いにしなくても良いだろ!僕はミッキーだぞ!
ハイジ
ぴー!つまり私はクリスマスのミッキーに用事があるのかも!文句があるならクリスマスのハイジまでどうぞなんだよ。ぴゅぴゅぴゅっ!
ミッキー
あっ!未来の僕も結局僕だぞ!って、要するにクリスマスにハイジに会いに行けば良いのか!?

続く

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