ブログネタ：してみたい髪の色は
ミッキー
髪って染めてみたいと思うか？
ミニー
あら、どういう事かしら？
ミッキー
うん、凄く黒髪が似合ってるからイメージ出来ないけど、もし他の色だったらどんなカンジなのかな、と思ってさ。髪を染めようと思った事ってあるか？
ミニー
さぁ、どうかしらね。ここまで人間性が反映された色になってしまうと、何をしても色なんて変わらないんじゃないかしら。もっと黒くする事なら出来るでしょうけれどね
ミッキー
いや、そんなカラーリング剤が全く効かない髪ってのも流石に存在しないような気がするぞ。そもそもお前は全く黒くないじゃないか。誰よりも優しいのを僕は知ってるぞ
ミニー
……うるさいわね。そんな言葉に驚いて白髪になってしまうと思ったら大間違いよ。何を考えているのかしら
ミッキー
何で怒ってるのか分からないけど……と、とにかくじゃぁ別に染めたい色は無いのか？
ミニー
ええ、そうね。そもそも髪なんて自分で見るより人に見せるようなものだものね。そう考えると周囲からのアンケートで髪の色を決めるようになるのが自然じゃないかしら
ミッキー
なるほど。それは結構面白そうだな。でも色によっては思いっ切りダメージヘアになっちゃいそうだけど
ミニー
ええ、そうね。それも含めてのアンケートなんじゃないかしら。【あの子の髪が綺麗過ぎて腹が立つ】とか【金髪にさせてからどうも調子に乗ってるから黒髪にさせちゃおう】とか【黒髪好きの彼氏が出来たらしいからショッキングピンクにさせるべきでは】などと、色々な情念が渦巻く面白いアンケートになるわよ
ミッキー
相手に似合うかどうかじゃなくて、完全に嫌がらせとかいじめの手段になっちゃってるじゃないか！
ミニー
うるさいわね。人間界に染まった心なんてこんなものじゃないかしら。心は髪よりも簡単に汚い色に染まるわよ。残念だったわね
ミッキー
全く……でもそんな事を言ったら尚更お前の綺麗な心が貴重に思えてくるな。周囲には全く影響されずに自分の価値観を一切見失わないからな
ミニー
……しつこいわね。染めるだの染めないだのの煩わしい話を続けて、私を丸坊主にするつもりかしら？髪を遠ざけると神が近付いてくるから気を付けてちょうだい。私が神に近付いたら文字通り神も仏も無い無秩序の世の中になってしまうでしょうからね
ミッキー
だからそんな人間じゃないって言ってるのに……と、とにかく、もうちょっと明るい色になったらどうなるのかな、って興味はあるぞ
ミニー
あらそう。明るいと言ったら大阪のおばさんかしら。どうして私が世界初のヒョウ柄の髪になんて挑戦しなければならないのかしらね
ミッキー
どういう飛躍の仕方をしてるんだ！？さっきから性格と髪の色がごちゃ混ぜになってるぞ！
ミニー
うるさいわね。人間は外見で判断すべきではない、と言われているけれど、わざわざ髪の色を変えている人は、自分が意図する【見せたい自分の姿】というのがあるはずよ。だから髪の色を染めている人に関しては外見で判断してしまっても構わないのかもしれないわね
ミッキー
なるほど。一概には言い切れないだろうけど、統計として髪の色のイメージに近い性格の人が多いわけか
ミニー
ちょっと、何を言っているのかしら。逆よ。理想のイメージの色にしているという事は、本性は全く逆の性質の持ち主に決まってるじゃないの。臆病な人が勇気を出したくて金髪にしたり、真面目過ぎてつまらない人が緑やピンクにしたり、お金を騙し取る詐欺師が黒髪の七三分けだったりするんじゃないかしら
ミッキー
そ、そっか。って事はピンクのハイジも根は真面目なのかな。って、確かにそんな気がする……
ミニー
何をごにょごにょ美容師のお任せにしたところ、眠っている隙に七色のモヒカンにされてしまった男のようにつぶやいているのか分からないけれど、あなたも何やら真面目な外見の奥にいかがわしい性質を隠しているんでしょうね。あまり私に近寄らないでちょうだい
ミッキー
ちょ、ちょっと待った！そんな事は無いぞ！
ミニー
まぁ、突然手を繋いだりして、やはり髪からは判断出来ないとんでもない想いを隠しているみたいね
ミッキー
いや、離れて欲しくないもんだからつい……で、でもこういう事をするのはお前が好きだからだぞ
ミニー
違うわよ。私が髪に隠した想いの話よ
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