「良いお年を」は間違い？大晦日の挨拶が「明けましておめでとう」になる理由

あら、おめでとう

何だか以前も同じような事を言っていた気がするわね

あら、そんな事を言ったら私達より年下だったり、もっと年上のパラレルワールドもあるかもしれないわね。そしてあまりにも行動や感情が合致してしまった時に、時空が繋がってしまってどちらの記憶なのかごちゃごちゃになってしまうんじゃないかしら。そうなるとデジャヴュというのは、パラレルワールドとの一瞬の記憶の共有によって起こっているのかもしれないわね

うるさいわね。私とハイジの発想の赴くままに気ままにこのまま原稿用紙５００枚分くらい話せば、それがそっくりそのままＳＦ小説になって大ヒットだったかもしれないじゃないの。何を考えているのかしら

そうね。そんな主人公の妄想が小説になってしまったわけね。全く人騒がせな人というのはいつの世の中にも存在するわね

うるさいわね。横でごちゃごちゃ言う人がいたらどんな本だって全く売れないに決まってるじゃないの。そんなに大勢雇う事がまず大変だもの

いよいよ今年も終わるらしいわね

しつこいわね。だからおめでとうと言っているじゃないの

ええ、そうね。でも彼はまだ明けていないと思っているらしいわよ。もしかすると他にも明けている事に気付かなかった時間がたくさんあったかもしれないわね。という事は彼の中では今日はまだ６月くらいなのかしら

私には世界中の人間をまとめて幸せにする力なんて無いけれど、少なくとも会話を聞いている人が毎日楽しいと思えたとしたら、それは中々悪くないんじゃないかしらね。という細かい事を考えずにとにかく聞きに来れば良いのよ。一足先に１２時間後くらいの来年で待っているからまた来てちょうだい。皆はまだ今年最後の後数時間が残っているものね

……違うわよ。今年最後の挨拶が残っている、って言ったの。早くしないと今年に置いていくわよ