ブログネタ:過去の自分に注意したいこと
ミッキー
人って生きてる間にどれくらい失敗するんだろうな
ミニー
あら、何かしら、突然、気持ち悪いわね。生まれてきてしまった時点で失敗から始まっているんだから今更何も気にしなくて良いんじゃないかしら
ミッキー
うっ、そこまで言わなくても……生まれた時点では誰も失敗してないものなんじゃないのか?
ミニー
あら、そうかしら。問題は両親に望まれて生まれてきたのか、無計画に生まれてきてしまったのかによって違うと思うわ。もちろん子供には何もその失敗に対する責任は無いけれどね。でもあなたが失敗か失敗ではないかと訊かれたら失敗としか言えないんじゃないかしら。とはいえ、もちろん後からいくらでも挽回は出来るでしょうけれど
ミッキー
まぁどんな親の元で生まれても立派に生きている人はいるからな。って、別に僕の両親は僕を嫌々生んだわけじゃないぞ!
ミニー
あら、そんな事がどうして断言出来るのかしら。最初は嫌々生んでしまったものの、育てているうちに家族らしくなる、というケースだってたくさんあるじゃないの。どちらかと言うとそちらの方が多いんじゃないかしら?結婚する前から妊娠する人ばかりで、最初から計画して生まれてきたわけではない子供がほとんどという気がするものね
ミッキー
うーん、でも理由はどうあれ、ちゃんと愛情を持てるようになればそれで問題ないと思うぞ。実際に生まれてくるまでどういうものか想像出来ないと思うしさ。全然子供を可愛がらないと思われてた人が子煩悩に変身したりするみたいじゃないか
ミニー
ええ、そうね。だから失敗で始まったのに挽回できて良かったじゃないの。運が良かったわね
ミッキー
いや、だから望まれてなかったわけじゃないって言ってるのに……まぁ良いか。そもそもどうしてこんな話になったんだっけ?僕は人生でどれくらい失敗するのかな、って話をしようと思ったんだけどな
ミニー
あらそう。話を失敗してしまったのね。それとも私と会話した事自体がもう失敗とか言い出すつもりかしら、失礼な。自分から話し掛けてきたのに失敗だなんてとんでもないわね。例えばお客が注文した料理なんて全く作らずに、とにかく今日のオススメメニューを勝手に作って提供してしまうレストランには当然ほとんどのお客が怒り出してしまうけれど、店主はそれでも食べて欲しいから無料で提供するのよ。そうしていつの間にか物凄く美味しい料理なのに無料で食べられる店として陰で大人気のお店になってしまったようなものよ
ミッキー
例えと言いたい事が微妙に違うような気がするけど……いや、オススメメニューだけで店を経営しなかったのが失敗だった、っていう例え話なのか……?
ミニー
何をごにょごにょあまりにも美味しい料理に興奮して大袈裟に髪を振り乱しながら食べていたところ、最後まで食べ終えた段階で髪の毛が入っている事に気付いて、一体店の人の髪なのか大暴れしていた自分の髪なのかが分からず困惑している男のようにつぶやいているのかしら、気持ち悪いわね。それで結局今日は何の話をしたいのかしら?最初から何もかも失敗で何が何だかさっぱり分からないわ
ミッキー
いや、だからまぁ、もし過去の自分に注意出来るとしたら、防ぎたかった失敗が果たしてあるのかな、って思ってさ
ミニー
あらそう。それなら生まれた瞬間じゃないかしらね。あなたと変わらないわ
ミッキー
おい、もしかして生まれた時点で失敗してる、って自分の事も含めて言ってたのか?しかもやっぱり僕も生まれた時点で失敗してる事になってるし……
ミニー
違うわよ。あなたと絡んでないわ、って言ったの。あなたと出会う前の15年間なんて何もかも失敗だと思うわ。って、何を言わせるのかしら、みっともない
ミッキー
うっ、そんな事を言ったら確かに僕もずっと失敗してきたみたいなもんだな……僕も生まれた瞬間に戻って自分に注意したいくらいだぞ
ミニー
あらそう。両親に望まれて生まれたわけじゃないから自分の身は自分で守れとアドバイスするのね
ミッキー
どうして僕の時だけそういう内容になるんだ!全く素直じゃない!
公認会話士が出版した小説一覧はこちら
スポンサーリンク