ブログネタ:お金と幸せ、比例する?
ミッキー
幸せってお金で買えるのかな?
ミニー
あら、何かしら、突然、気持ち悪いわね。あなたが気にするのは、今日私が食べるフライドポテトを買うだけのお金を持っているかどうかじゃないかしら
ミッキー
いや、それくらいは持ってるけど……
ミニー
あらそう。それなら買えるんじゃないかしら。私にフライドポテトを買えば良いのよ
ミッキー
なるほど。フライドポテトを食べるのがお前の幸せってわけだな。そしてお前の幸せが僕の幸せだから、それで成立するわけか
ミニー
……何を言っているのかさっぱり分からないけれど、私はただフライドポテトを買うお金があるなら買ったら良いんじゃないかしら、と言っているだけよ
ミッキー
それじゃ精神的な要素と関係ないただの買い物じゃないか!今は幸せが買えるかどうかの話をしてるんだぞ!
ミニー
うるさいわね。冗談に決まってるじゃないの。それとももしかして私がこの喧嘩を買えばあなたは幸せなのかしら?それなら早く頬を出してちょうだい
ミッキー
ちょ、ちょっと待った!喧嘩するつもりなんて無いぞ。僕は幸せが買えるのかどうかという……
ミニー
しつこいわね。何を借金苦で死んでしまった霊に取り憑かれた男のように繰り返しているのかしら。人それぞれ最も欲しいものが違うから何とも言えないわよ。それがお金で買えるものだったとしたら幸せになれるでしょうね。でも人はそういうものにはあまり価値を見出さない生き物だと思うわ
ミッキー
なるほど。お金で買えるようなものを手にしても結局は他のものが欲しくなるだけかもしれないな
ミニー
ええ、そうね。でもお金では手に入らないものだって、一度手にしてしまえばまた次が欲しくなるわよ。ようやく意中の人と付き合って結婚したとしても、後々不倫したりするものね。課長になったら今度は部長になりたくなるんじゃないかしら。その時その時で最も欲しいものは変わっていくのよ
ミッキー
そっか。そうなるとどっちみちお金があっても完全には幸せになれないってカンジか。ドラマとか映画とかでも、お金に執着する人って悲惨な末路になるケースが多いしな
ミニー
あら、それは単なる世間の願望じゃないかしら。お金に魂を売った人が成功する内容を肯定する事で世間に悪い思想が芽生えないようにしているのよ。そもそもお金さえあれば幸せに感じるという事は、周囲が冷ややかな目を向けたって全くへこたれない人だものね。周囲が思っているよりも遥かに幸せに生きているかもしれないわよ
ミッキー
うーん、周囲が不幸な人だと思ってるだけで、本人は幸せなのかもしれないな……それはそうと、じゃぁお前が一番欲しいお金で買えるものって言ったら何なんだ?
ミニー
あら、突然何かしら。あなたが買ってくれるとか言い出すつもりじゃないでしょうね
ミッキー
いや、興味があって訊いただけで、高いものは僕には買えないぞ。もちろん将来就職すればまた話は違うだろうけどさ。お前が幸せだと思う事なら僕としては叶えたいからな
ミニー
あらそう。私が買いたいのはフライドポテトね。揚がったホクホクを食べるのが重要よ
ミッキー
最初にもそんな事を言ってたけど、それなら今でも買えるじゃないか。揚げ立てが貴重みたいな言い方だけど、揚げ立てだっていつでも食べられるし
ミニー
違うわよ。あなたの他には食べ物が重要よ、って言ったの。幸せに生きていくのに必要なものなんてそれくらい……って、何を言わせるのかしら、みっともない
ミッキー
うっ、僕が一緒にいれば後は食べ物だけで満足って思ってくれてるのか?じゃぁ今の時点で僕はお前を幸せに出来てるって事だよな……それは感激だ……
ミニー
……何を一人で感動しているのか分からないけれど、私のために就職してお金を稼ぐつもりなんでしょう?だからあなたがいれば色々と買い物には困らないじゃないの
ミッキー
それじゃ僕だけじゃなくて僕が稼ぐお金も幸せになるには必要なんじゃないか!全く素直じゃない!
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