ブログネタ：プチ幸せな瞬間
ミッキー
昨日は家に帰る直前に夕立にちょうど降られちゃったんだけど、その後すぐにお風呂に入ってさ。濡れた時は最悪だと思ったけど、身体が冷えたのをまたすぐ温めるのも悪くないな、って感じたぞ
ミニー
引っぱたくわよ
ミッキー
何でだよ！僕はお風呂に入っちゃいけないって言いたいのか？
ミニー
うるさいわね。どうせ【家に帰ればお風呂が沸いていて、冷たく冷え切った人間関係や冷たい彼女に冷やされた心をすぐに温める事が出来て羨ましいだろうこの万年猛吹雪女め】と言いたいんでしょう？そんなに冷えるのが嫌なら私に近寄らなければ良いじゃないの。生まれた時から一度も温められた事が無い私が他の人を温められるとでも思っていたのかしら
ミッキー
いきなり何を言ってるんだ！お前といて心が冷えた事なんて一度も無いぞ！僕にとっては誰よりも温かくて優しい存在だからな
ミニー
……うるさいわね。ウソばかり言わないでちょうだい。私なんかが優しかったら今頃世界に５０億人くらいノーベル平和賞の受賞者がいるんじゃないかしら。きっと【真のノーベル平和賞は誰か】みたいな争いになって、世界中が大戦に巻き込まれるはずよ。地位や名誉には人の価値観を狂わせる恐ろしい力があるものね
ミッキー
それじゃ全然平和じゃないな……まぁそんなに受賞する人はいないだろうけど……
ミニー
ええ、そうね。平和なんてある一つの価値観から見た状態なだけで、逆から見たらどこにも平和は無いのかもしれないわ。会社が業績を建て直して黒字に転じたとしても、その陰には数万人のリストラされた社員がいるかもしれないし、戦争がようやく終わったとしても、相手国が抵抗も出来ないような壊滅状態になっただけかもしれないじゃないの
ミッキー
まぁ言いたい事は分かるけど……どうしてこんな話になったんだっけ？僕はちょっとした幸せを感じた瞬間の話をしようと思っただけなんだけど……
ミニー
あらそう。先ほどの話によると、あなたは冷えた身体でお風呂に入るのが幸せだったのね。冬場の夜中に寒そうな様子で眠っていたらお風呂に投げ込んでしまって構わないのかしら？
ミッキー
熟睡してる時にお風呂に投げ込まれたらショックで死んじゃうかもしれないぞ！
ミニー
あら、今も想像して肝を冷やしているみたいね。早く飛び込んだ方が良いわよ。せっかくの幸せを感じるチャンスじゃないの
ミッキー
いや、今はお風呂が近くに無いし……それにお風呂が沸いてたら嬉しいな、と思うタイミングで入るから価値があるというか……
ミニー
まぁ、何だか突然トーンダウンしたわね。あなたの幸せを感じる価値観からもお風呂が遠く離れてしまっているじゃないの。そんな調子ではお風呂だって温かく迎えてくれたりはしないでしょうね。それどころか怒り狂ってあなたの時だけ熱湯になってしまうかもしれないわ
ミッキー
お風呂には意志や感情なんて無いと思うぞ！全く……それはそうと、お前にもちょっとした幸せを感じる瞬間みたいなのってあるのか？
ミニー
引っぱたくわよ
ミッキー
だから何でだよ！僕を叩くのが幸せって言いたいんじゃないだろうな！
ミニー
うるさいわね。どうせ【今まで誰とも接してこなかった嫌われ者のお前は、僕とこうして話してるのがちょっと幸せだとか言い出すに違いない。この幸せボケでみっともなく浮かれてる風呂場の湯気のような女め】と言おうと思ったんでしょう？そんな事は全く感じたりしないわよ、失礼な
ミッキー
誰もそんな事言ってないじゃないか……って、おい、それじゃ僕と話しても少しも幸せを感じないって事になっちゃうぞ
ミニー
違うわよ。ちょっと幸せだなんて全く感じたりしない、と言っているじゃないの。って、何を言わせるのかしら、みっともない
ミッキー
そ、そっか。ちょっとどころじゃなく、凄く幸せだと感じてくれてる、って意味だったのか。お前が幸せに感じてくれてるなら僕も凄く幸せだぞ
ミニー
あらそう。という事は眠っているところを突然引っぱたいたりお風呂に放り投げたりしても構わないのかしらね
ミッキー
僕が悲惨な目に遭うのがお前の幸せなのか！？
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