ブログネタ:美容院に行く頻度
ミッキー
美容院とか床屋とかって、どれくらい儲かるんだろうな
ミニー
あら、何かしら、突然、気持ち悪いわね。もしかしてついに将来の夢でも見つけたのかしら?でもハサミ一つで面白いように稼げるほど甘い仕事ではないと思うわ。固く閉じられている庶民の財布からお金だけを上手に切り出すにはとんでもない技術が必要なのよ。残念だったわね
ミッキー
いや、別に床屋になろうとしてるわけじゃないんだけど、これだけ床屋や美容院がたくさんあるって事は結構儲かるのかな、って思っただけだぞ
ミニー
あらそう。確かに開業する店と比べて倒産する店は少ない気がするわね。このままのペースでは空いているテナントは全て美容院になるんじゃないかしら
ミッキー
いや、今後人口が減っていくって言われてるわけだし、確実に飽和状態がやってくると思うぞ
ミニー
うるさいわね。そうなったら料金の高さで何とかやっていくから大丈夫だと思うわ。一流の美容師というのはそれなりに話術も必要でしょうから、口八丁手八丁でやりくりしていくはずよ
ミッキー
何か腕の良い美容師じゃなくて詐欺師の話をしてるみたいだな……もしその時に一度だけ口車に乗せられたとしても、冷静になったらもう二度とそのお店に行かないような気がするぞ。やっぱりどれだけリピーターになるかが重要なんじゃないか?
ミニー
あらそう。でも残念ながら、二度と行かないとどれだけ強く決意していても1ヶ月間来店せずにいたらどうも夜中に家の周辺が騒がしくなったりするし、【あなたの髪先2センチだけが呪われている。呪いをかけた店で散髪しなければ呪いは解けない】という妙な手紙が届いたりするし、家のテレビが突然美容師の手元の映像しか映さなくなったりするわよ
ミッキー
やり口が酷過ぎるぞ!ほとんど脅迫みたいじゃないか!
ミニー
うるさいわね。こんな証拠があるのか無いのか分からない手口なんてまだ序の口よ。いざお店に行ったら催眠術を施されて、一生お金を食い尽くされる状態になってしまうわよ。技術職を甘く見ないでちょうだい
ミッキー
……やっぱりただの詐欺師、っていうかもっと酷いような……どんな技術を身につけてるんだ、全く……
ミニー
何をごにょごにょ髪型の見本として好きな有名人の写真を持参して床屋へ行ったものの、終わってみたら見本とは全く違う丸坊主にされてしまったので美容師に抗議をすると、【同じ髪型ではあまりにも顔のレベルが違う事にショックを受けてしまいそうなので、あえて全く違う髪型で対処しました】という物凄くショックな事を言われてしまった男のようにつぶやいているのかしら、気持ち悪いわね。結局今日は何の話だったのかしら?話題の形が全く整っていないから何が何だかさっぱり分からないわ
ミッキー
いや、まぁ美容院とか床屋って皆どれくらいの頻度で、いくらくらい使うのかな、って思ってさ。僕は2ヶ月に一度、近所の床屋とか1000円カットのお店に行く程度かな
ミニー
あらそう。誰も見ないのに1000円もかかるというのも虚しい話だけれど、どうせなら頭に【1000円】という剃り込みでも入れてもらったら皆にも分かるんじゃないかしら
ミッキー
いくらなんでも奇抜過ぎるぞ!値札じゃあるまいし、払った料金なんて見せる必要ないじゃないか!まぁ確かに僕の髪型なんて誰もじっくり注目して見たりはしないだろうけどさ。でもこういうのは身だしなみだしな。それにお前が見てくれればそれで僕は充分だぞ
ミニー
……うるさいわね。突然妙な言葉で私の心をあなた好みの形に切り刻もうとしてもそうはいかないわよ。それにどうせ私しか見ていないならお金なんてかけずに自分で切ったりすれば良いじゃないの
ミッキー
うーん、坊主とかなら簡単だと思うけど、自分で切るのって中々思い通りにならないんじゃないか?
ミニー
あらそう。それなら私が切れば良いんじゃないかしら。前も後ろも横も【ミニー】の剃り込みが入っていて分かりやすいと思うわ
ミッキー
わざわざ文字の剃り込みなんて入れないって言ってるじゃないか!
ミニー
うるさいわね。それなら【ミニー】の文字になるように髪を残して、その周りを剃れば良いのよ
ミッキー
いや、肌で字を書くか髪で字を書くかの話をしてるわけじゃなくて……でもどっちみち剃るのはお前の名前なんだな。以前も額に【ミニー】って書かれた事があったけど、やっぱり僕はお前のものって思ってくれてるわけか
ミニー
…………うるさいわね。何をみっともない事を記憶しているのかしら。吹き出してしまうわよ
ミッキー
いや、もちろん僕達は対等な立場での付き合いだけど、でも僕の全てがお前のものだって思ってくれてて構わないんだぞ
ミニー
……違うわよ。吹き出しにしてしまうわよ、って言ったの。髪を剃っておけば、私が誰かに名前を訊かれた時にあなたが隣にいるだけで名乗れて便利じゃないの
ミッキー
漫画の台詞じゃあるまいし、それくらい声に出して言えば良いだろうが!
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