ブログネタ:料理ができない人と結婚できる?
ミッキー
中には料理が出来る相手じゃないと結婚したくない、とか言う人がいるらしいな
ミニー
あらそう。良かったわね
ミッキー
え?何で?ちょっと器が小さい気がしないか?
ミニー
あら、そうかしら。そこまではっきり断言しておいてくれるなら周囲も分かりやすくて良いじゃないの。どれだけ人間的に素敵な人でも料理が出来ないだけで結婚しないと思うような人は、他にも色々と個人的なこだわりがあるに決まってるわ。そもそも自分で料理をしようという選択肢が無いのも理解出来ないし、結婚してから相手が料理を覚えるという選択肢も否定しているわね。誰もそんな人には近付かずに済むから発表してくれるのはとてもありがたいわ
ミッキー
なるほど……確かにそこまで手料理にこだわるのにどうして相手にそれを求めるんだろうな
ミニー
さぁ、どうかしらね。きっと人格が破綻しているから、外食するたびに店員と大喧嘩になるんじゃないかしら
ミッキー
それは外食するのが嫌になるだろうけど……でもそれなら結婚相手じゃなくて自分で作れば良い、って言われそうだな
ミニー
そうね。でも自分で作るのは面倒だから、という理由だとしたらいよいよ救いようがないわね。面倒なのが分かっているからそれを相手にさせてしまいたいなんて何を考えているのかしら、腹立たしいわね。二度と私に近寄らないでちょうだい
ミッキー
おい!いつの間にか僕が言った事になってるじゃないか!
ミニー
うるさいわね。今回の会話を料理するまでもなく、あなたの最初の言葉が耳に入った瞬間に言いたい事なんて全てお見通しなのよ。私が料理が出来ないと嫌だから探りを入れていたんでしょう?残念だったわね。私は料理は出来るけれど、そんな事を気にする人との未来を料理する気にはならないわ。二度と近寄らないでちょうだい
ミッキー
こら!僕は別に料理が出来るか出来ないかなんてこだわらないぞ!お前さえ傍にいてくれればそれで良いんだ!
ミニー
うるさいわね。仙人じゃあるまいし、傍にいるだけでどうやって生きていくのかしら。フライドポテトが勝手に目の前に発生すると思ったら大間違いよ
ミッキー
いや、お前が作りたくないなら僕が作るし、一緒にどこかへ食べに行っても良いじゃないか
ミニー
あら、それだけではないわよ。傍にいるだけでは洗濯物もどんどん溜まっていくし、部屋もどんどん汚れてしまうわ。傍にいるだけでは仕事も出来ないし、一体どうやって生きていけば良いのかしら。動かなければ服も部屋も汚れないし、お腹も空かないしお金も使わない、なんて子供染みた想像を頼りにやっていけると思ったら大間違いよ
ミッキー
いや、だからお前がやりたくないなら僕がやるから心配いらないぞ。家事なんて気付いた方がどんどん率先してやれば済む問題だからな
ミニー
……という風に上手にやらないと反感を買うだけなのは目に見えているのにね。いきなり頭ごなしに料理が出来ないとダメ、とか言うのはとても賢い人間の行動とは思えないわ。上手くやればこうして家事なんて何もせずに生きていけるのよ
ミッキー
うっ、まさか家事を全部僕に押し付けるために別れるような事を言ってたのか?
ミニー
あら、ついにバレてしまったわね。でもあくまで家事を押し付ける方法論としてやっただけよ。私は二度と近寄らないでちょうだいと言ったじゃないの。あなたも一人で家事が全部出来るなら私がいらないものね
ミッキー
ちょ、ちょっと待ってくれ!試しに方法論を見せただけなのにどうして別れるところだけホントになるんだ!
ミニー
違うわよ。やりがいが無いものね、って言ったの。あなたのために色々と、何でもやってあげたいのに何も出来ないなんて面白くも何とも……って、何を言わせるのかしら、みっともない
ミッキー
うっ、僕のためにそこまで思ってくれてるなんて幸せだな。何でも気の済むようにしてくれて構わないぞ
ミニー
あらそう。それならあなたのために、あなたが私に料理を作ったり家事をしたりする場所を提供してあげたいわね
ミッキー
結局僕がやるんじゃないか!……ってまるで一緒に住むような事を言ってくれてるから充分嬉しいけど……
公認会話士が出版した小説一覧はこちら
スポンサーリンク