ブログネタ:初デートで食べるなら、イカ墨スパゲッティー、にんにくたっぷり餃子?
ミッキー
デートの時に避けたい食事ってのがあるらしいな
ミニー
あらそう。先日の話ではないけれど、確かに高級料理なんてデートで食べても仕方が無いものね。二人の未来にとって何の意味も無いと思うわ
ミッキー
えっ?僕としてはデートの時こそそういう高級な食事を好んで食べてる人が多いイメージがあるぞ。どうして意味が無いと思うんだ?
ミニー
あら、だってそんな姿は何もかもが偽りでかりそめの姿じゃないの。相手に興味があって、理解したいと思って付き合っているのよ。それなのに日常では全く食べないような食事なんて一緒に食べて何をどう理解するのかしら。堅苦しくて重々しくて味なんて感じなくてお金だけたくさん取られて、もう二度とそんな人とは会いたくないと思うんじゃないかしら
ミッキー
なるほど。でもそういう日常とは懸け離れた事を一緒にしたい相手とも言えるんじゃないのかな。その相手だけは特別というか
ミニー
あら、私の意見を否定して自分が特別な存在だとアピールしているのね、失礼な。言われてみると、私と唯一会話をするあなたも、唯一私の傍にいるあなたも、唯一私の視界に入るあなたも、何もかもが既に私にとって特別だったわね
ミッキー
そ、そっか。そんな風に思ってくれるなんて凄く嬉しいぞ
ミニー
日常から完全に懸け離れてしまったわ。二度と私に近寄らないでちょうだい
ミッキー
ちょ、ちょっと待った!そんな僕が一緒にいるのも新たな日常って事にはならないのか?
ミニー
うるさいわね。何なのかしら、さっきから。特別が良いのか日常が良いのかはっきりしてちょうだい。どっちつかずで今後はあなたの顔が中身の無いピーマンにしか見えなくなるわよ。あなたがどこにいるのかも分からなくなるでしょうね
ミッキー
……お前にとって他の人は全くいないも同然なのかな、と感じる事はあったけど、やっぱり他の人は全てピーマンに見えてたわけか……?何と極端な……
ミニー
何をごにょごにょいまだに両親と一緒の部屋で眠っている事を当たり前の出来事みたいに彼女に告白された男のようにつぶやいているのかしら、気持ち悪いわね。とにかく常にあなたと一緒に過ごしているという特別な状況を新たな日常に出来てしまったからといって私が泣いて喜ぶと思ったら大間違いよ
ミッキー
いやそこまでは言ってないけど……でも一緒にいるのが日常と思ってくれてるなら凄く嬉しいよ
ミニー
……うるさいわね。とにかく今日は何を話したいのかしら?初デートでトンガ料理のレストランに連れて行かれてしまったくらい何が何だかさっぱり分からないわ
ミッキー
いや、まぁ初デートで避けたい料理ってのを雑誌で読んでさ、それについてどう思うか訊こうと思ったんだ。例えばイカ墨とか
ミニー
そうね。それは避けるべきでしょうね。イカ墨よりも真っ黒な存在だとバレてしまうもの。って、誰がイカ墨を更に炭火で焼き尽くしたような人間性なのかしら、失礼な
ミッキー
僕は何も言ってないぞ!まぁ歯が真っ黒ってのもお互いに慣れないうちはショックが大きいかもしれないな。じゃぁ他にはにんにくがたっぷりの餃子とか
ミニー
あらそう。それも避けるべきでしょうね。にんにくよりも臭い仲だと周囲にバレてしまうもの。って、誰がわざと普段は冷たくしているツンデレなのかしら、失礼な
ミッキー
だから僕は何も言ってないってのに。まぁでも初デートで臭い人だと思われるのは物凄く悲しいからな
ミニー
そうね。でも私の場合はにおいが分かるような距離には近寄らないし、誰も近寄らせないからあまり気にする必要も無いかしら
ミッキー
いや、そこまで離れてないと思うけど……実際にいつも良い香りがしてるし……僕はお前の香りが大好きなんだぞ
ミニー
……うるさいわね。そういう臭い事ばかり言わないでちょうだい。息が臭いのよ
ミッキー
こら!言葉で実際の息が臭くなるわけないだろ!
ミニー
違うわよ。いつかクセになるわよ、って言ったの。あなたのそういう言葉をいつも聞いていたくなってしまうじゃないの、何を考えているのかしら
ミッキー
うっ、そうやって素直に聞いてくれるならいくらでも言えるぞ。僕としてはウソでも臭い台詞でもなくて、ただ本心を言ってるだけだしな
ミニー
あらそう。それならもっともっと言ってちょうだい
ミッキー
……今日はホントに素直というか、恥ずかしがらないんだな
ミニー
違うわよ。聞いて痛くなってしまう、って言ったの。今みたいな痛い事ばかり言うようになってしまったらどう責任を取るつもりなのかしら
ミッキー
お前にとって素直な想いを口にするのは痛い事なのか!?
公認会話士が出版した小説一覧はこちら
スポンサーリンク