ブログネタ:ヘッドスパと足裏マッサージ、今やって欲しいのは?
ミッキー
毎日こうして学校と家を往復する生活をしてると、たまにはゆっくりマッサージなんてされてみたくなるな
ミニー
あらそう。それは遠回しに私に気を使えと言っているのね、失礼な。あなたが学校に来ているのと全く同じペースで私も学校に来ているのに、どうして私だけがマッサージを施す側になる義務が生じるのかしら?学校で授業を受けて、あなたのとりとめのない会話に付き合わされて、マッサージで奉仕させられて。あなたが元気になるのと反比例して私は衰弱していくでしょうね。明日には死んでしまうんじゃないかしら
ミッキー
おい!別にお前にやって欲しいとは言ってないぞ!それにマッサージしただけで明日死んじゃうなんて既に瀕死の状態って気がするんだけど
ミニー
うるさいわね。こうしてあなたが私の発言に対して嫌がらせをするたびに私の精神は衰弱していくのよ。逆にあなたは私の生気を吸い取ってどんどん興奮して元気になってしまうわ。この理不尽なサイクルの責任をどう取ってくれるのかしら
ミッキー
こら!嫌がらせなんて人聞きが悪い事を言わないでくれ!ツッコんでるだけだぞ!
ミニー
うるさいわね。またより一層興奮したりして、腹立たしい。私のおかげでどれだけあなたの脳がマッサージをされているか気付いていないのかしら、失礼な。私が日々あなたの脳をほぐさなければ考え方も思想も思考回路も、詰まった血管のように狭く固くつまらなく凝り固まってしまって、情報や発想や創造という名の血液が全く脳に流れてこないはずよ
ミッキー
うっ、それは確かに言えると思うけど……でもお前も僕と会話をして脳を動かしてるからマッサージになってるんじゃないのか?
ミニー
まぁ、ずいぶんと楽観的な性格をしているのね。神経も気配りもだらけきってしまっているんじゃないかしら。それでマッサージされたいなんてよく言えるわね。私は逆にあなたのレベルに合わせて、あなたにも分かりやすいように情報や発想や創造を狭い血管に押し留めているのよ。どんどん脳が凝り固まってしまって、最後には死んでしまうでしょうね
ミッキー
うううっ、それじゃ最悪じゃないか……僕と付き合ってるとお前が不健康になるなんて耐えられないぞ……
ミニー
あら、ようやく反省し始めたのかしら。真実に気付けて良かったわね。それなら今から私が死なないようにあなたをマッサージしましょう
ミッキー
え?お前が僕を?逆じゃないのか?
ミニー
うるさいわね。日頃の私の気苦労を反省したなら大人しくされるがままになっていれば良いのよ。私のためにもあなたの脳力アップが不可欠と言ったじゃないの
ミッキー
な、なるほど。肩や首を揉んで僕の頭が良くなるかどうかは分からないけど……ああ、でもこれは気持ち良いな。ありがとう。お前はやらなくて良いのか?
ミニー
うるさいわね。あなたの気持ち良さそうな気の抜けた顔を見ていたらとてもマッサージをされたいなんて思えなくなってしまったわ。心が折れたもの
ミッキー
そ、そんな間抜けな顔をしてるつもりは無いんだけど……
ミニー
違うわよ。心がほぐれたもの、って言ったの。あなたが幸せだと感じれば私の心も……って、何を言わせるのかしら、腹立たしいわね
ミッキー
うううっ、そんな事を言われたら僕の心だって満たされるぞ……って、いててててて!首筋に爪を立てるな爪を!
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