ブログネタ:自分以外、全員異性というシチュエーションはどう?
ミッキー
多くの異性に囲まれる状況をハーレムって言うよな
ミニー
ええ、悪かったわね
ミッキー
え?何が?
ミニー
うるさいわね。いつもあなたの隣に私がいるから他の女性が恐れて全く近寄ってこないと言いたいんでしょう?でも私は別に他の女性に睨みを効かせたりはしていないわよ。要するにあなたの隣に私しかいないのはあなたの人間性の問題でしょうね
ミッキー
いや、別に僕は他の女性に近寄って欲しいと思ってるわけじゃないけど……
ミニー
あらそう。女性が近寄らないのではなくて、あなたが近寄らせていないと言いたいのかしら。ずいぶんと思い上がりが激しいわね。自分がいかに貴重でありがたい存在なのかを私にアピールしたいのかもしれないけれど、私はそんな周囲の評価になんて惑わされたりしないわよ。残念だったわね
ミッキー
僕はそんな事思ってないぞ!僕はお前さえ傍にいてくれればそれで良いんだ!
ミニー
……うるさいわね。という事はもしかして大勢の私に囲まれたいとか言い出すつもりかしら。残念ながら私は分身したり分裂したり分解したりしないわよ。忍術の一つもロクに習得していない無能な彼女で悪かったわね
ミッキー
……もしお前が大勢いたらとても僕一人じゃ対処出来ないぞ……いや、何でもない……
ミニー
何をごにょごにょ彼女がとても嫌っている彼女の母親が彼女とソックリだという事実を言おうか言うまいか悩んでいる男のようにつぶやいているのかしら、気持ち悪いわね。とにかく何を話したいのかしら?大きな男性に囲まれて視界が遮られてしまった時のように何のテーマを話したいのかさっぱり見えてこないわ
ミッキー
いや、まず第一にどうして異性に囲まれるのをハーレムって言うのかな、と思ってさ。アメリカの町か何かじゃなかったっけ?
ミニー
ええ、そうね。いやらしくていかがわしい人間性で有名だったハーレム市の市長が、自分以外の男性が町に住む事を禁止したのが語源よ。その市長の名前はミッキーというらしいわ。道理であなたも名前にあやかって女性だけに囲まれた生活を熱望……
ミッキー
ちょ、ちょっと待った!名前が同じなのはたまたまじゃないか!っていうかスゴイ市長がいたんだな……
ミニー
あら、冗談に決まってるじゃないの。オランダのハールレムという都市の名前にちなんでオランダ移民達が名付けたのが始まりよ。あなたが知りたいハーレムとは全くの別物よ
ミッキー
何だ冗談か……そりゃそうだよな、そんな公約を掲げて市長に当選するはずがないしな
ミニー
ええ、そうね。あなたのようないかがわしい人間が女性に囲まれたいという熱意だけで市長になんてなれるはずがないじゃないの。何を考えているのかしら
ミッキー
おい!いつの間にか僕になっちゃってるぞ!全く。じゃぁ結局ハーレムって言葉は町とは関係ないわけだな?
ミニー
しつこいわね。さっきからそう言っているじゃないの。元々はイスラム教における女性の部屋みたいな意味のトルコ語よ。日本で言うところの大奥みたいなものね
ミッキー
なるほど、トルコ語だったのか。日本では結構知らずに勘違いしてる人も多いかもしれないぞ
ミニー
あらそう。あなたも今にも飛行機でニューヨークまで飛んで行ってしまいそうなくらいに勘違いしていたものね、いかがわしい。どっちみちあなたみたいな人が突然若い女性に囲まれたりはしないわよ。女性達はお菓子しか見ていないもの
ミッキー
いや、だからそんな願望は無いって言ってるのに……っていうか若い女性がお菓子しか見てないってのも暴言じゃないのか
ミニー
違うわよ。女性では私しか見ていない、って言ったの。誰も興味を持たないような奇妙な人に興味を持ってしまった不気味な彼女で悪かったわね
ミッキー
僕としてはそれで充分なんだけど……さっきからお前だけが傍にいれば幸せだって言ってるじゃないか。女性では私しか見ていない、ってのはお前の視線と同時に僕の視線でもあるんだぞ
ミニー
…………あらそう。では他の男性は見ているのね、いかがわしい
ミッキー
全く素直じゃない!
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