ブログネタ:目が覚めてここがどこかわからなかったことある?
ミッキー
うーん
ミニー
………………
ミッキー
あれ……
ミニー
………………
ミッキー
えーと……いつの間にか寝ちゃったんだっけ……
ミニー
………………
ミッキー
えーと……ああ、そっか。昼を食べた後に眠たくなったんだっけ
ミニー
………………
ミッキー
ここは?公園か?
ミニー
………………
ミッキー
うーん、ボーっとしてるな。昼食後に眠くなっちゃって、公園の芝生で寝たんだ。うん、思い出してきたぞ
ミニー
………………
ミッキー
うっ、ごめん、一人で寝ちゃって……
ミニー
………………
ミッキー
ううっ、もしかして怒ってるのか?
ミニー
………………
ミッキー
ちょ、ちょっと、ミニー?
ミニー
うるさいわね。あなたは起きるたびに眠っている間に言い足りなかった寝言を言うようにしているのかしら?心配しなくてもそこそこ寝言は言っていたわよ
ミッキー
いや、言い忘れた寝言なんてものが分かる人がいたらスゴイ事だと思うけど……って、僕は寝言を言ってたのか?
ミニー
さぁ、どうかしらね。寝言とか何とか言う以前の問題としか言えないような寝顔をしていたからあまり訊かない方が身のためじゃないかしら。眠っている様子を自分だけが見ずに済むというのは、人類が自己嫌悪に陥らないために身につけた自己防衛能力なのかもしれないもの
ミッキー
どんな顔して寝てるんだ僕は……何か心配になってきたな……と、とにかく寝ちゃってゴメン
ミニー
あら、何故謝られているのかしら。眠りたければ好きにすれば良いと眠る前に言ったはずだけれど。それとももしかして目が覚めた瞬間に私が誰だか分からなくなった事を反省しているんじゃないでしょうね。いつ私の名前を呼ぶのかと思っていたけれど、ずいぶん時間が掛かっていたからそのまま永遠に眠ってもらおうと思っていたところよ
ミッキー
ちょっと待った!どれだけ寝惚けててもお前の事が分からなくなるというのはありえないぞ。確かにどんな状況で寝たのかは分からなくなったけど、お前の事はわざわざ名前を確認するまでもないから呼ばなかっただけじゃないか
ミニー
あらそう。眠りながらずいぶん私の名前ばかり呼んでいたから常に呼んでいないと忘れてしまうような記憶力なのかと思ってしまったわ
ミッキー
えっ!?そんなに呼んでたか?まぁでも常にお前の夢しか観てない気もするしな。あり得るかもしれない
ミニー
……あらそう。いつまでも眠ったとか起きたとか、騒々しいわね。いかがわしい展開になる前に何か違う話をしてちょうだい
ミッキー
え?うん、そうだなぁ。お前はほとんど寝ないけど、今みたいに起きた直後に状況が分からなくなったりする事もあるのか?
ミニー
ちょっと、さっきと全く同じ話題じゃないの。あなたは寝起きにどんな話題の中にいたのかも分からなくなってしまうのね。そもそも夢を観ない私が状況が分からなくなったりするはずがないわ。長いまばたきをしただけみたいな感覚だもの
ミッキー
そ、そっか。なるほど。寝る前の状況と違う場所の夢を観るから起きた時に自分の場所が分からなくなるのかもしれないな
ミニー
ええ、そうだと思うわ。だから夢から覚めさせないでちょうだい
ミッキー
え?どういう事だ?
ミニー
うるさいわね。今は以前とは別世界のような、夢のような日常がずっと続いているのよ。だからあなたがいるこの場所が分からなくなるような事はしないで……って、何を言わせるのかしら、みっともない
ミッキー
うううっ、心配しなくても僕はずっとお前の傍にいるぞ。まさかそんな事を想ってくれてたなんて感激だ……
ミニー
……うるさいわね。今は夢だと言ったじゃないの。寝言だから気にしないでちょうだい
ミッキー
全く素直じゃない!
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