ブログネタ:お酒が飲みたいのはどんなとき?
ミッキー
先日は夜中に何だか外で騒がしい声が聞こえたぞ。酔っ払いかなにかが騒いでたらしい
ミニー
あらそう。誰かと喧嘩でもしたのかしら
ミッキー
いや、本人はそのつもりだったらしいけど、相手は電柱だったみたいだな。勢いで殴って手の骨が折れたとかいうウワサになってたぞ
ミニー
あらそう。良かったわね
ミッキー
え?何で?怪我してるし、良いとは思えないぞ
ミニー
そうかしら。お酒を飲んで我を忘れる人は一度どこかで痛い目に遭っておく必要があると思うわ。その一度が夜中に大騒ぎをする程度で済んで良かったじゃないの
ミッキー
なるほど。殴ったのが電柱じゃなくて人だったら大変だからな。でもお酒で失敗する人って、飲んだらまた失敗するんじゃないのか?
ミニー
さぁ、どうかしらね。お酒を飲む人の気持ちが分からないから何とも言えないわ。どうして飲むのか教えてちょうだい
ミッキー
僕だって飲まないぞ!僕達は15歳じゃないか
ミニー
うるさいわね。どうして私と会話をするために色々と経験しておこうと思わないのかしら。あなたが特色を出すには、私が法律的に経験する事が出来ない事柄にチャレンジするくらいしか道が残っていないのよ。私の言葉に酔いしれているだけではいつか私の独り言になるかもしれないわよ
ミッキー
ううっ、出来たら僕もずっと会話させて欲しいんだけど……残念ながらお前が法律的に出来ない事は僕にも出来ない事だと思う
ミニー
うるさいわね。そんな正論を言う事が特色だと思ったら大間違いなのよ。とにかく、記憶を失ったりするお酒をわざわざ飲むのはどういう理由があるのか考えてみてちょうだい
ミッキー
うーん、そうだなぁ。やっぱり日々の生活で忘れたい嫌な事でもあるんじゃないのか?
ミニー
あらそう。要するにお酒を飲んで平常時では考えられないような大失敗をして、日頃の失敗を全て小さな失敗に錯覚させてしまおうという事かしら。こういう事は次第に感覚が麻痺してしまって、徐々にエスカレートさせるしかないのよ。一度お酒に手をつけたが最後、破滅への道を歩みだすのね
ミッキー
そこまで極端じゃないと思うぞ!単にその場だけでも楽しい雰囲気を味わいたい、っていう軽いカンジじゃないのかな
ミニー
あらそう。そうして最終的には酔って吐くくらい気分が悪くなったり、二日酔いで最悪の体調になって翌日を迎えるのね。嫌な事を忘れるために楽しい事をしたはずなのに、調子に乗ると何故かもっと嫌な想いをするはめになる、という人生の教訓を味わうための修行なのかしら
ミッキー
だからそこまで深く考えてないと思うんだけど……やっぱり実際に飲まないと分からないかもしれないな。お前も成人になったら飲みたいと思うか?
ミニー
いえ、全く興味が無いわ。もう酔ってるもの
ミッキー
えっ?も、もしかして僕に酔ってるとか……?
ミニー
違うわよ。妄想してるもの、って言ったの。わざわざ酔わなくても色々楽しい事を考えられるわ。かえってお酒があるとその楽しさの妨げになるんじゃないかしら
ミッキー
なるほど。例えばどんな事を妄想して楽しんでるんだ?
ミニー
そうね。言葉だけであなたをどこまで追い詰める事が出来るのかとか、あなたを起こさないようにどこまで睡眠中に色々する事が出来るのかとか、あなたがまだ眠らずに起きている時間にどこまでバレないように近付く事が出来るのかとか……
ミッキー
……それってホントに妄想の中だけの話なんだろうな……?
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