どうも公認会話士です。
先々週に続いて、今年2本目の観劇に行ってきました。
欅坂46のキャプテン、菅井友香さんが主演する舞台「飛龍伝2020」です。
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公演情報
東京・新国立劇場 中劇場
2020年1月30日(木)~2月12日(水)
1月29日(水)プレビュー公演
大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール
2020年2月22日(土)~24日(月・祝)
東京と大阪の2都市公演です。
各公演、恐らく当日券が売り出されると思うので、興味のある方は劇場に問い合わせてみましょう!
公式ホームページ
上演時間2時間10分(休憩なし)
飛龍伝とは
1973年に発表された『飛龍伝』は1974年青山・VAN99ホールで(平田満、故・三浦洋一、等)の出演者3人のみで上演され、80年には紀伊國屋ホールで、つかこうへい3部作の中の1本として上演され、つかこうへいの隠れた名作として愛された。
そして1990年、当時、銀座セゾン劇場のプロデューサーであった岡村俊一との出会いによって、大劇場用にショーアップされた群衆劇へと変貌し上演され、その年、読売文学賞を受賞し、つかこうへいの代表作となった。
それ以降、『熱海殺人事件』『幕末純情伝』と並ぶ、つか氏の代表的な作品として愛され、これまで幾度となく上演され続けている。
これまで『飛龍伝』の神林美智子といえば、名立たる女優たちが憧れ続けてきた大役である。初代-富田靖子、2代目-牧瀬里穂、3代目-石田ひかり、4代目-内田有紀、5代目-広末涼子、6代目-黒木メイサ、7代目-桐谷美玲。
そして今回、8代目神林美智子を演じるのは、2016年「サイレントマジョリティー」でCDデビュー、その後も2017年「風に吹かれても」2018年「アンビバレント」2019年「黒い羊」で日本レコード大賞優秀作品賞を連続で受賞するなど、今、最も活躍するアイドルグループ 欅坂46 キャプテン 菅井友香
また共演には、2016年『新・幕末純情伝』で坂本龍馬役を演じ、2018年19年と『熱海殺人事件』に連続出演。
お笑いコンビ「NON STYLE」の石田明
2017年、史上最年少24歳で『熱海殺人事件』の木村伝兵衛の大役を演じ、3年連続の主演を務め、2020年フジテレビ開局60周年ドラマ『教場』では教官と対立する重要な生徒役を演じるなど、期待の実力派味方良介
そして、近年のつかこうへい演劇には欠かせない2人に加え、
細貝圭、小柳心、久保田創、小澤亮太、須藤公一、大石敦士、吉田智則 などが顔を揃える。
つかこうへいの熱く日本を見据える作品は色あせることなく、新しい役者達に、観客達に、受け継がれていくことであろう。
2020年新春。再び、つかこうへいの嵐が吹き荒れる!
(公式ホームページより)
というわけで、私は初見ですが、もう何度も再演されている人気の舞台です。
名だたる女優達が主演を務めてきたこの舞台の8代目主演を菅井さんが務めるというのは大抜擢だと思います。
あらすじ
春、駿河台方向から聞こえてくるシュプレヒコールの中、一人の少女が進学のため愛と希望を胸にいだき上京した。
四国高松から上京した神林美智子(菅井友香)である。
しかし、時代は学生運動の真っ只中、やがて美智子は、全共闘作戦参謀の桂木純一郎(味方良介)に出会い、その理想と革命に燃える姿に憧れ、恋に落ちる…。
やがて、美智子は全共闘40万人を束ねる委員長に、まつり上げられてしまう。
11・26最終決戦を前に、作戦参謀部長の桂木の出した決断は、美智子を、女として機動隊員の部屋に潜入させる事であった…。
そして、その機動隊員とは、四機の狂犬病の山崎こと、山崎一平(石田明)だった…。
革命の夢と現実と、美智子を愛する者達に翻弄されながら、11・26最終決戦の日は近づいてくる…。
(公式ホームページより)
68年~69年の全共闘運動を描いた物語ですね。
私は知識として何となく知っている程度ですが、実際にその時代を生きた人が描くとどのような熱量になるのかに注目です。
新国立劇場
さて、では東京公演の会場となる新国立劇場を紹介しておきましょう。
先々週に紹介したばかりですが……。
新宿駅の南口を出て甲州街道を真っ直ぐ西に進むとある劇場で、中にはオペラ劇場、中劇場、小劇場があります。
隣には「オペラシティ」と呼ばれる大きなビルがあって、こちらには飲食店などもいっぱい入ってます。
今回は中劇場が使われるんですが、最大で1038席あって、まぁまぁ大きい劇場です。
舞台を中心に客席が扇形に広がっているのが特徴です。
後方の席の方はオペラグラスを持っていく方が良いと思います。
私はこの倍率が高くてピントの合わせやすいオペラグラスに新調してから、観劇の満足度がグッと向上しました。
オススメです。
観た感想
ではなるべくネタバレしないように感想を。
とにかくテンションが高いです!
出演者の皆さんよく喉がつぶれないな、と感じるくらい、ほとんど叫びながらの会話で終始展開していきます。
台詞の量もとにかく多くて、3~4時間ある内容を無理やり2時間強にまとめたんじゃないかという気さえしてしまいました。
内容は60年代ですが、時折最近の時事ネタも入れてクスリと笑わせるようなシーンも多く、飽きさせない工夫がふんだんに盛り込まれてました。
大まかに言うと当時の若者の理想と現実、愛と裏切りがテーマというカンジでしょうか。
今の香港の若者もこんな風に未来を憂いて、命懸けで国を相手にデモしてるのかもしれませんね。
日本にはもうこんなに熱い若者はいないのかもしれませんが、だからこそこの2020年にこの舞台をする意味があるのでしょう!
欅坂ファンとしての感想
菅井友香さんの寸評も載せておきます。
彼女の舞台を観るのは今回が初めてです。
舞台「ザンビ」に出演してたんですが、私は小林由依さんと土生瑞穂さんの出演回を観てしまったので……。
とにもかくにも体当たりの熱演で、アイドルがそんな事までやらなくて良いんじゃないの?と思ってしまった人はきっと彼女を色眼鏡で見ているんだと思います。
そこにいるのは欅坂46のキャプテンではなく、女優菅井友香。神林美智子なんです。
純粋さと知性と、そして女性であるという武器を使って全共闘のリーダーになった神林美智子が時代の荒波に流されていく様をいきいきと激しく演じきっていました。
よくもまぁこんな難しい役を受けたもんだな、と、オファーを出した側にも受けた側にもびっくりです。
しかも欅坂46のセンター平手さんが脱退するという大変な時期に……まぁそれはたまたまそういうタイミングになってしまったんだと思いますが、舞台に集中したくても出来ない難しい状況でギリギリの演技をしているんじゃないかと思います。
公演終了後には人としても女優としても物凄く成長しているだろうと考えると、今後の活躍が楽しみです!
買ったもの
他にはクリアファイルとかポストカードとかポスターとかを売ってました。
以上、舞台「飛龍伝2020」の感想でした!
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