ブログネタ:好きなネバネバ食べ物
ミッキー
僕は苦手なんだけど、世の中にはネバネバした食べものがいくつかあるな
ミニー
引っぱたくわよ
ミッキー
何でだよ!意味が分からないぞ!
ミニー
うるさいわね。どうせ【いつもいつも納豆のモノマネなのかトロロのモノマネなのか、僕にしつこくまとわりつきやがって、鬱陶しくてたまらない。粘れば離れられないと思っているのかもしれないが、そのうち綺麗さっぱり洗い流してやるから覚悟しておけ。この見た事も無い不気味な生物が放出した毒々しい黒い液体のような女め】と言おうと思ったんでしょう?どうして私がゼリー状になっているポン酢みたいな扱いをされなければならないのかしら、腹立たしいわね
ミッキー
いきなり何を言ってるんだ!傍にいてくれるならいつまでもずっといて欲しいぞ!
ミニー
あらそう
ミッキー
う、うん。どちらかと言うともっと想いを表現して欲しいくらいだぞ。ネバネバは表現が悪いから、アツアツとかが良いんじゃないかな
ミニー
あらそう
ミッキー
う、うん。えーと、それで、出来そうなのか?
ミニー
あらそう
ミッキー
こら!あっさりし過ぎだぞ!もっとアツアツでも良いって言ってるじゃないか!
ミニー
うるさいわね。私は【荒熱を冷まそう】という意味であらそうと言っているのよ。何を興奮しているのかしら、腹立たしいわね
ミッキー
いや、それじゃ結局熱を冷まそうとしちゃってるじゃないか。逆の意味だぞ
ミニー
しつこいわね。これ以上熱くなったら焼き芋が真っ黒になってしま……って、何を言わせるのかしら、みっともないわね
ミッキー
うっ、既に限界に近いくらい僕への想いを表現してくれてたのか?ま、まぁそういう事なら仕方ないけど……
ミニー
あらそう
ミッキー
……やっぱりいつもよりあっさりしちゃってるような気がするけど……まぁ良いか。とにかく、世の中にはネバネバする食べものが結構たくさんあるな。しかもわざとネバネバさせて食べたりするな
ミニー
ええ、そうみたいね。粘りのある食品はその粘りこそが最大の個性になってしまっているケースが多いから仕方がないんじゃないかしら。だからそれ以外にも個性を持たせれば粘りは疎かになるかもしれないわよ。例えば歌が上手いと評判のアイドルが女優業に挑戦したところ、あまりにも台詞が棒読みだったので、そのアイドルの台詞だけ全てミュージカル調になる不気味なドラマになってしまったようなものよ
ミッキー
例えと言いたい事が逆になってる気がするけど……まぁでも確かに粘りがどうこうじゃなくて、物凄く美味しい食材になれば良いのかもしれないな。まぁ納豆のにおいは払拭出来ないだろうけど……
ミニー
あらそう。だったら納豆はもっとくさくなれば良いんじゃないかしら。そうすれば食べられるようになるわよ
ミッキー
いや、納豆に関してはネバネバよりもあのにおいがダメなのが最大の要因だし、そんな事をしたら逆効果だぞ
ミニー
そうかしら。もっと劇的に劇薬的に毒薬的に刺激臭になれば、すぐににおいなんて感じなくなるわよ。ちょっと散らかっている部屋は片付けられてしまうけれど、ゴミが天井まで積み重なっていれば誰も手出ししないもの
ミッキー
鼻が麻痺するくらい強烈にするわけか。まぁ世界一くさいと言われる缶詰だって買って食べる人がいるから販売されてるんだろうしな……でもあれはにおいを感じなくなってるわけでもないんだろうけど……
ミニー
何をごにょごにょ鼻がムズムズして思い切りくしゃみをしようと身構えていたタイミングであくびが出てしまって、どちらも中途半端な気持ちの悪い吐息になってしまった男のようにつぶやいているのかしら、気持ち悪いわね。それで結局今日は一体何の話なのかしら?話題に粘りが無いから何が何だかさっぱり分からないわ
ミッキー
いや、だからまぁネバネバ食品がいくつかあるな、って言ってただけだぞ
ミニー
あらそう。克服したいならネバネバ食品を全部混ぜてしまえば良いんじゃないかしら。同時に食べれば【意外と嫌じゃないネバネバ】と【どうしても受け付けないネバネバ】に分かれるはずよ。例えばピーマンが嫌いな子供に食べさせようとしてピーマンの肉詰めを作ったところ、ピーマンどころか肉が大嫌いになってしまったようなものよ
ミッキー
やっぱり例えが逆になってる気がするんだけど……まぁでも僕は別に克服しようと思ってるわけでもないぞ。他に食べものはたくさんあるしな
ミニー
あらそう。ネバネバに対して粘ろうとは思わないのね。だったら好きになる可能性はネバーじゃないかしら。って、くだらない事を言わねばならない雰囲気にしないでちょうだい。死ねば良いと言われてしまいかねないわよ、腹立たしいわね
ミッキー
僕は何も言ってないぞ!と、とにかく、お前も全然ネバネバ食品は食べないけど、食感が嫌だったりはしないのか?
ミニー
ええ、そうね。味が分からないから食べないだけで、食感は嫌いではないわよ。あなたの言葉みたいだもの
ミッキー
えっ!?そ、そっか。僕の言葉はそれだけお前の心に粘り強く残るわけだな。そのままずっと消えないで欲しいな
ミニー
何を喜んでいるのか分からないけれど、私は目の前に置かれても食べないと言っているじゃないの、残念だったわね
ミッキー
だったら食感も感じないだろうが!全く素直じゃない!
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