【会話ブログ】 ミッキー+ミニー

【青春】の意味について。青春時代は誰にでも毎年必ずやってくるもの?

更新日:

ブログネタ:あなたの青春は何歳?

ミッキー
青春と一口に言っても、中々どの時期を指すのか難しいな。僕達みたいな高校生はまさに青春時代と呼べる時を過ごしているんだろうけど……
ミニー
青春というのは元々【春】そのものを表す言葉よ。中国の五行の考え方ね。夏が赤で、秋が白、冬が黒よ。【朱夏】とか【白秋】とか【玄冬】という言葉を研究心も何も持たずにのんびり暮らしているあなたも聞いた事があるんじゃないかしら?だから四季のある日本に暮らしている限り、誰にでも平等に毎年青春はやってくるのよ
ミッキー
へー、そうなのか。何故か途中で罵られた気がするけど。って事は、青春は木々や草花が芽吹くイメージが人生に置き換えられて使われるようになった言葉なのかもしれないな
ミニー
そうね。日本語でしか当てはまらない概念かもしれないわね。その割りには【もう学生気分も抜けて、朱夏真っ盛りよ】とか【子供も成長して独立して、そろそろ白秋を満喫してやろうと思ってるの】とか【主人にも先立たれて、もう私も玄冬かねぇ】とか、何故か他の表現は使わないわね。【第二の青春】とか【第三の青春】とか言うのに妙な話だわ
ミッキー
そこはやっぱり若々しいイメージの言葉を使いたいからじゃないか?お前の考えだと玄冬がもう最後っぽいイメージみたいだけど、自ら玄冬とはあんまり言いたくないんじゃないかと……
ミニー
あらそう。人はいつまで経っても自己分析が苦手な生き物なのね。青春についても、きっとすっかり青春が終わってからじゃないと自分が青春を過ごしていた事に気付かないのかもしれないわ
ミッキー
それは多くの人に当てはまるかもしれないな。そもそもお前はどういう状態が青春だと思うんだ?
ミニー
そうね。春の青い空のように悩み一つ無い晴れ晴れとした気持ちとか、春の青虫のようにのんびりゆっくりと過ごす気持ちとか、春の青信号のように何だよ西日が射して全然信号が変わったかどうか見えないぞと怒りたい気持ちとか、春の青葉のように同じ青なのにどうして青虫は俺を食うんだとやるせない気持ち……
ミッキー
ちょ、ちょっと待て!何か世間の青春のイメージと一つも合ってないし、例もそれぞれ全然違う感情を言ってるぞ!
ミニー
うるさいわね。玄冬にするわよ
ミッキー
まだ青春を過ごしたかどうかも分からない人生なのに!
ミニー
違うわよ。検討するわよ、って言ったの。分かったわよ。私は今が青春だと思うわ
ミッキー
え、そうなのか?さっきは終わらないと気付かないかもしれないって言ってたのに。どうして青春だって思うんだよ
ミニー
自我が出て、自意識が出て、異性を意識して、恋をして、好きな人に対するもどかしい気持ちとか、いつまで経っても会えばドキドキする気持ちとか、ずっと一緒にいたくて胸が張り裂けそうな恋しさとか、どれだけ好きになってもまだまだ足りない気がして自分の想いの限界を認めたくない気持ちとか、相手が自分を好きだと分かっただけで人生が金色に光り輝く気持ちとか、それはそれは恋に翻弄されて恋に溺れて恋によって自分が生かされていると感じる……
ミッキー
そ、そこまで想ってくれて……
ミニー
そう。そこまで想ってしまっている青臭い青二才。つまりあなたがいつも私にまとわりついて横にいるからよ。私はあなたの青春の対象にされてしまっている以上、私も今が青春にされてしまっているという事で良いんじゃないかしら
ミッキー
何だかよく分からないけど、結局は全部お前じゃなくて僕の気持ちだったのか……僕はぬか喜びをさせられたのか……?
ミニー
そうね。青物はぬか漬けにしても良いんじゃないかしら
ミッキー
そんなダジャレで僕の想いを食い散らかすな!

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