ブログネタ:秋みつけた?
ミッキー
すっかり季節も秋めいてきて、涼しくて過ごしやすい日も増えてきたな
ミニー
あらそう。あなたのように感覚の鈍過ぎる人が過ごしやすいと言っても信憑性に欠けるけれど、日中に関しては私の感覚でも過ごしやすい日が増えたような気がするわ
ミッキー
全く……わざわざ罵らなくても良いのに……まぁ良いか。ようやく衣替えにもなるし、冬服を見ると目に見えて季節が変わったんだな、って感じるな
ミニー
そうね。服の色合いも変わるものね。例えば夏場に少しでも涼しげな服を着ようと思って真っ白の服を着続けた人が少しずつ日焼けしてしまった結果、白い服が肌の茶色い事を強調するだけの存在に成り果てている事に気付くのよ。これでは美しさに欠けると判断した彼女は、どんどん茶色い服を好んで着るようになるわ。するといつの間にか日焼けが気にならなくなってしまって、かえって肌にとっては逆効果な事に気付くのよ。そこで一気にまた白い服に戻した結果、もう手に負えないくらい日焼けしてしまっている事に気付くわ。もういっそ服ではなくて肌を替えられたら良いのに、天ぷらの衣を取った海老のように白くて赤いプリンとした身になりたい、と願って衣替えと名付けたのよ
ミッキー
何なんだその話!ホントにそれが衣替えって言葉を使うようになったいきさつなのか?でもそれじゃ服じゃなくて肌を替える話だよな
ミニー
私が今作った話に決まってるじゃないの。元からあるエピソードを話して聞かせるだけのパクリ作家か何かと一緒にしないでちょうだい、失礼な
ミッキー
この場合は元からある話を聞く方が嬉しいぞ!それはそうと、お前は何か秋を感じる事ってあるのか?
ミニー
さぁ、どうかしらね。今までは特に気にしなかったけれど、今年に関しては少しは感じる事もあるかしら。今話した衣替えもそうだし、食生活も多少は変わるわね。体感温度ももちろん変わって、朝晩が冷え込む事も感じるわね。今まで全く季節感なく過ごしてきた物体が、ほんの少しのキッカケや環境の変化によって結果的には劇的に変わる事だってあると思うわ。例えば全く季節感のない、常にオールシーズンの衣服を売っている節操のない洋服屋が、初めて季節のコーディネートを意識した陳列を始めるのよ。物珍しがってお客さんがたくさんやってきた事に喜びを感じた店主は更にエスカレートして、自分が流行の発信源のような気持ちで奇抜なコーディネートを提案し始めるわ。すると結局は元の状態と特に変わらない、季節を全く無視した陳列に戻ってしまって、七色の髪の色をした店主だけが取り残される事になるのよ
ミッキー
だから何なんだその話は!今年は何かが劇的に変わった、って例えじゃなかったのか?その例えじゃほとんど変わってないような気がするぞ
ミニー
うるさいわね。私は例え話にもリアリティを求めているのよ。話している間に言いたかった事と違う現実を語りだしてしまっても仕方がないじゃないの。それとも私にウソを言わせるつもりなのかしら?
ミッキー
いや、例え話の時点でホントもウソもないような気がするんだけど……じゃぁ結局何が今年は変わったんだ?
ミニー
うるさいわね。揚げ足取りをするのは辞めてちょうだい。あなたを死界に行かせるわよ
ミッキー
どうしてそこまで酷い目に遭わなきゃいけないんだ!
ミニー
違うわよ。あなたを視界に入れるからよ、って言ったの。あなたが横で衣替えをしたり旬の物を好んで食べたりするからつい今は季節を感じてしまうわ。鬱陶しいわね
ミッキー
な、なるほど。今は僕と付き合ってるのが今までとの違いってわけか
ミニー
ええ。毎晩外にいるから朝晩が冷え込む事も分かってしまうわね
ミッキー
それはホントにほどほどにしておいた方が良いと思うぞ……
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