ブログネタ：自宅近くに1番欲しいお店は？
ミッキー
僕の家って住宅地だからあんまり周囲に店が無いんだけど、近くにコンビニがあると便利だよな
ミニー
あらそう。コンビニが近くにあると便利なのね。それはどういう理由なのかしら？
ミッキー
理由も何も、何かを買いたくなったらすぐに買いに行けるじゃないか。しかも２４時間営業だぞ
ミニー
あらそう。２４時間のうち６時間くらいは眠っているし、起きている間はほとんど学校にいるじゃないの。それなのに２４時間営業がそんなに大事なのかしら
ミッキー
いや、まぁそれを言われると確かにそうだけど……でも学校に行く前の早朝とか、寝る前とかでも営業してるのは便利じゃないかな
ミニー
そうね、下校時に買うべき物があったのについうっかり買い忘れて帰宅してしまうあなたには便利かもしれないわ。でもそんな店が近くにあると、更に気が抜けて忘れっぽい性質が助長されてしまうんじゃないかしら。人は不便だと感じていた物を手にした瞬間に向上心を手放してしまうのよ。そうして日々の生活が満たされたあなたは、来年の今頃には私の事なんて綺麗さっぱり忘れて手放してしまうんでしょうね、失礼な
ミッキー
どうしてそういう展開になるんだ！お前の事は何があっても忘れたり手放したりするわけないだろ！
ミニー
うるさいわね。どうせ私の事を街の便利屋程度にしか認識していない事はお見通しなのよ。あなたが眠っている間に幽霊が出てこないか見張っていたり、あなたが眠っている間にゴキブリがベッドに乗らないか見張っていたり、あなたが眠っている間に庭で猫が喧嘩しないか見張っていたり、私がどれだけ苦労しているか分かっているのかしら
ミッキー
僕は一度も頼んだ覚えはないんだけど……まぁ良いか、じゃぁお前はどんな店が近所にあったら便利だと思うんだ？
ミニー
そんなの決まってるじゃないの、コンビニよ
ミッキー
おい！さっきまでと意見が変わり過ぎだぞ！
ミニー
うるさいわね。私は夜中でも寝ずに起きているもの。私をあなたと一緒にしないでちょうだい
ミッキー
結局はコンビニの便利さを利用するつもりなのか。って、あれ？お前の家のすぐ近くに既にコンビニがあるじゃないか。もう必要ないはずだぞ？
ミニー
違うわよ。私はあなたの家にいないとならない、って言ったの。だから眠ってしまっているあなたには必要なくても、一晩中あなたを観察している私にはあなたの家のすぐ近くにコンビニが必要なのよ
ミッキー
その僕を観察するのが義務みたいになってるのがそもそもの間違いだと思うんだけどな……
公認会話士が出版した小説一覧はこちら
スポンサーリンク