ブログネタ:最後に全速力ダッシュしたのいつ?
ミッキー
たまに全速力で走るとやっぱり疲れるな
ミニー
あらそう。良かったわね
ミッキー
いや、何が良いのかよく分からないぞ。今日はちょっと家を出るのがギリギリだったから、駅まで思いっきり走ったんだ
ミニー
あらそう。良かったわね
ミッキー
まぁ間に合ったから良いのかもしれないけど……でも満員電車で息を弾ませてるのも何だか居心地が悪いもんだぞ
ミニー
あらそう。良かったわね
ミッキー
おい、全然良くないぞ。周囲の人に嫌な顔をされるし、だからって息を止めたら苦しいし
ミニー
あらそう。良かったわね
ミッキー
こら!全然良くないぞ!真面目に会話してくれ!
ミニー
うるさいわね。まだ全速力で走る事が出来て良かったじゃないの。筋力なんて使わないとどんどん衰えていくから、もし全速力で走るのが明日だったら運動会で前のめりに転ぶお父さんみたいな状況になってしまっていたかもしれないわよ
ミッキー
一日だけでそこまで変わるかどうか分からないけど……まぁとにかく良かった、って言ってたのはそういう理由か。でもやっぱり電車で息を弾ませてるのって恥ずかしいぞ
ミニー
あら、そうかしら。毎日電車に乗っていればそういう人が一人は乗ってくるものじゃないの。大して珍しくない事態だし、他の乗客だってあなたが思うよりも気にしていないはずよ。世界があなた中心に回っているわけではなくて残念だったわね
ミッキー
うっ、まぁ実際にそこまで気にされてないんだろうけど……お前は慌てて電車に乗り込んだりするような事って無いのか?
ミニー
ええ、そうね。慌てなければ乗れないような電車なら乗り過ごしてしまっても良いんじゃないかしら。そうやってそれぞれが自分の基準を作っておけば良いのよ
ミッキー
なるほど。乗れそうなら走ってでも乗る人とか、階段でベルが聞こえたら走るとかな。でも流石に終電の時間ギリギリだったら全力疾走するしかないんじゃないか?
ミニー
しつこいわね。そこまでしなければ終電に乗れないような状況にしている時点で、多少は帰れない事も覚悟していたはずよ。だからもう乗り遅れれば良いのよ
ミッキー
うーん、急げば乗れたかもしれない、と思いながら漫画喫茶とかで一晩過ごすのも後悔しそうだけどな……じゃぁもし将来一緒に暮らしたとして、僕が仕事の飲み会とかで終電に乗り遅れても怒らないのか?
ミニー
あら、どういう事かしら?
ミッキー
いや、今言った通りだけど……僕が終電に乗れずに帰ってこられなかっ……
ミニー
引っぱたくわよ
ミッキー
何でだよ!話が違うぞ!
ミニー
うるさいわね。終電に乗り遅れる、という一場面だけを問題にしているけれど、先ほどから言っているように、その前にいくらでも時間を短縮出来る飲み会をしている時点で言い訳出来ないじゃないの。例えば酔い潰れた人を次々にタクシーで送っていったところ、ずっと酔っ払いと車に乗っていたら徐々に車酔いをしてしまって最終的には気を失ってしまって、最後の行き先が救急病院になってしまったようなものよ
ミッキー
例えと言いたい事が全然違うような気がするけど……と、とにかく、そういう状況じゃなくてもお前が全力で走ったりする事ってあるのか?
ミニー
ええ、そうね。体育の時間くらいじゃないかしら
ミッキー
いや、お前は体育には一切参加してないじゃないか。小学生の頃とかの話か?
ミニー
違うわよ。二人で行く時間、って言ったの。って、何を言わせるのかしら、みっともないわね
ミッキー
いや、みっともないっていうか、二人でどこかへ行く時だって全力で走ったりしてないじゃないか
ミニー
うるさいわね。人生の話をしているのよ
公認会話士が出版した小説一覧はこちら
スポンサーリンク