ブログネタ:唇切れたことある?
ミッキー
冬場って注意してないとすぐに唇が切れるな
ハイジ
なんと、そうだったのかも!?それは知らなかったんだよ。わくわくてかてか
ミッキー
え、経験が無いのか?それはスゴイな。空気が乾燥してるから結構切れちゃう人が多いはずだぞ
ハイジ
ふむふむふむむ。唇がかんそうして切れる……よく分からないけど、ちょっとどういうカンジか聞かせて欲しい次第かも。そうなのかも?違うかも
ミッキー
いや、別にそれ以上詳しい説明も特に無いカンジだけどな……何だかピッと裂けるというか、痛いし血が出たりするし、なっちゃったら最悪だぞ
ハイジ
………………
ミッキー
お、おい、聞いてたか?もう説明は終わったぞ
ハイジ
むっ?なんと、既に唇にかんそうを……むむむ、詳しいの【く】と……血が出たりの【ち】と……むむむ、まだ【び】が出てきてないから早く続きをどうぞなんだよ
ミッキー
え?何だって?何を言ってるのか分からないぞ?
ハイジ
ぴー!もう間奏は聞き飽きたからそろそろ【びる】をどうぞと言ってるのかも!冬場は【くち】と【びる】の間に間奏が入って裂けると言い出したのはミッキーなんだよ!
ミッキー
……ああ、【くちびる】って言葉が裂けるって意味か……そんな現象が冬場だけ発生するわけないだろ!単に唇が裂けるって言ってるだけだぞ!
ハイジ
ぴー!唇の話題によってぴゅぴゅぴゅっ!
ミッキー
あっ、こら!話の途中で逃げるな!何がしたいのか分からないぞ!
ハイジ
ききー!むむっ?唇を話題にすると二人の関係が乾燥しきって裂けるという意味だったらしいから、期待に応えて行動してるだけなんだよ
?
ま、もともと乾いた砂を無理やり積み上げただけの、風が吹いたら飛んでっちゃいそうな状態でしかなかったんですけどね。人間が一粒の砂のように最も高いところを目指しても、更に上を目指す下からの妨害によって簡単に飛ばされて全てを失って転落するんです。落ちるくらいなら、最初から一番下にいた方が良いかなって。ま、私は更に下まで行ってもおかしくないタイプなんじゃないかな、みたいな。自分が掘った落とし穴に落ちるような犯罪者って一番可愛いんじゃないかなって
ミッキー
誰なんだよお前は!自分の人生を台無しにするのが格好良いと思い込んでる相当格好悪いヤツみたいになってるぞ!
ハイジ
むっ、そんな事を言ってもそう簡単に改心なんて出来ないんだよ。もっと周囲との関係をこじらせて、自分は本当に平気で殺人が出来る人間なんだ、というプライドを見せ付けてくる可能性もあるのかも。そういう時は【またあいつくだらない事を言ってるぞ】と馬鹿にせずに、思い切りぶん殴って人間の痛みを思い知らせるしかないかもしれないんだよ。というわけで、じりじりにじりじり
ミッキー
おい、どうして僕がそういう人間側の扱いになってるんだ!?変なカンジで間合いを詰めないでくれ!
ハイジ
ちっ、私の殺人実験のいけにえになるという素晴らしいチャンスを逃すとは、生に飢えた人間ってホントに愚かで短絡的なタイプばかりというか……
ミッキー
おい、冗談で言ってるうちにホントに危ない思想になりそうだからその辺りで辞めておいた方が良いぞ。って、何の話だったっけ……?
ハイジ
んー?潤いを失うと、唇が裂けて痛いという話なんだよ。そうなのかも?そうに違いないのかも
ミッキー
ああ、そうそう。ようやく話が伝わったな。っていうかハイジもその感覚は理解してるんじゃないか
ハイジ
そうかもそうかも。そうなのかも。人間関係という潤いを失った人間は、閉ざされた唇を開くたびに痛い言葉ばかり放出するんだよ
ミッキー
やっぱり全然話が伝わってないじゃないか!
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