ブログネタ:行きつけのお店ある?
ミッキー
皆行きつけのお店ってどれくらいあるんだろうな?
ミニー
あら、どういう事かしら?
ミッキー
いや、そのままの意味だぞ。普段から利用してて、もうお店の人と顔見知りみたいな店だな
ミニー
あらそう。それはどういう事なのかしらね
ミッキー
いや、だから、よく利用してて、完全に常連になってるような店だぞ
ミニー
あらそう。一体全体何がどうなっているのかしら
ミッキー
こら!何が分からないんだ!説明してる通りだぞ!
ミニー
うるさいわね。初めてでお店のルールが全く分からず混乱しているお客のように会話しているだけじゃないの。何が問題なのかしら
ミッキー
いや、いきなりそんなのを始められたら困るぞ。どういう事なのかと思ったじゃないか
ミニー
あらそう。あなたも私のルールに全く気付かなかったのね。あまり私に近寄らないでちょうだい
ミッキー
ちょっと待った!初めての相手みたいに冷たくしないでくれ!理解出来なくても仕方なかったと思うぞ!
ミニー
まぁ、突然手を掴んだりして、何を考えているのかしら、これがこのお店のルールなのかしら?
ミッキー
痛ててててて!いきなり爪を立てないでくれ!離れて欲しくなかったからつい咄嗟に繋いだだけだぞ
ミニー
あらそう。それで結局一体何の話だったのかしら?棘のある薔薇を売る花屋は何度通っても迂闊に歩けない、みたいな話だったかしらね
ミッキー
どういう話なんだそれは……えーと、行きつけのお店がどれくらいあるのかな、って話だぞ
ミニー
あらそう。そんなもの1つも無いんじゃないかしらね
ミッキー
え?いや、そんな事は無いはずだぞ。通い詰めてお店の人と親しくなったりする人も結構いるじゃないか
ミニー
しつこいわね。そんなのは親しくなった気になっているだけで、いざ閉店する時になっても全く教えてもらえないんじゃないかしら。中には【今度閉店するんです】と打ち明けられるお客もいるかもしれないけれど、どうせそのお店の経営を親身になって助けたりするわけではないでしょうし、所詮はお店の中でだけ繰り広げられる架空の親密体験じゃないかしら。残念だったわね
ミッキー
うっ、まぁ流石にお店の借金の肩代わりまではしないだろうけど……で、でもほら、店主の人柄に惚れて、何だったら自分と共同でお店をやらないか、みたいな話だってあるんじゃないか?
ミニー
ええ、そうね。そういう話は山ほどあるんじゃないかしら
ミッキー
お、なんだ、聞いた事があるんじゃないか。だったらもう家族ぐるみっていうか、完全に同志みたいになってるはずだし、行きつけのお店になった結果だぞ
ミニー
開店間際というところで、お金を持ち逃げして行方をくらますんでしょうね。そういう話は山ほど聞いた事があるわよ
ミッキー
こら!どうして悲惨な結果の話ばかりするんだ!成功例だってあるはずだぞ!
ミニー
うるさいわね。所詮お金のやり取りから始まった関係がそう簡単に信頼で結ばれると思ったら大間違いよ。とにかく行きつけの話と関係なくなってしまっているじゃないの。行きつけの話題に行きつける事すら難しいのが証明されてしまったわね
ミッキー
全く……まぁ確かに一緒に店を出したりする話は関係なかったな。それで、結局行きつけのお店は全く無いのか?ファストフードとかコンビニとか、よく行くんじゃないのか?
ミニー
さぁ、どうかしらね。別に顔を覚えられようと思っているわけでもないし、どうでも良いんじゃないかしら。常連面する人というのは結局何かしら他のお客よりも得をしたい、という浅ましい魂胆が見え隠れしているものね。私はたまに行って買うだけで充分よ
ミッキー
なるほど。まぁお互い変な期待をしないのが実は一番長続きする関係かもしれないからな
ミニー
違うわよ。あなたに行き着くだけで充分……って、何を言わせようとしているのかしら
ミッキー
ううっ、なんと、ようやく辿り着いた運命の人、みたいに思ってくれてるのか?そんなに想われてるなんて幸せ……って、痛ててててて!どうして爪を立てるんだ!
ミニー
うるさいわね。ようやくこうして直接攻撃出来る位置に辿り着いたんじゃないの。ストレス解消にはこれで充分じゃないかしら
ミッキー
痛ててててて!全く素直じゃない!
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